双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

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Requiescat in pace

|縷々| |音| 死の気配に包まれて居た人の訃報は、突然の不意の訃報よりも、重たい。 重たいけれど「遂にその時が来てしまったのだな」と、 遠からず訪れるのだと云う、確かな予感みたいなものに先導されて、 思いの外、動揺せずに事実を受け入れられるよな気がする。 ただ、その死によって、自分の中で (自分でも意外なくらい) 大きな存在であったことを、改めて知ることになろうとは。 今年の一月に観たその人の骨ばった指先は、静かに命を削りながらも 一音一音を慈しむよに、静寂の中で、美しい音…

かっちょいい大人たち

|縷々| |音| 嗚呼。あの人もこの人も。 若き日に憧れた「かっちょいい大人」が皆、次々と鬼籍に入ってゆく。 いつの間にか、私自身が当時の彼らの年齢を追い越し、 「かっちょいい大人」は「かっちょいいじじばば」となって 皆、最終出口行きの列車に乗って行った。 近頃よくこの曲を口ずさむ。 「老いる」と云うこと。 生きることは、死に向かって進んでゆくこと。 その先が”出口”なのかな。

「サヨナラ」ダケガ人生ダ

|縷々| 先週の始め、四つ下の従弟があっち側へ行ってしまった。自ら選んだ死だった。 体も心も満身創痍の状態が何年も続き、もうこれ以上は無理だったのだろう。 馬鹿ヤロウ。一人で行っちまいやがって。自分だけ先に楽になりやがって。 残って生きる者は。生きるってのは。面倒くさくて、ずっと辛いばっかりなんだよ。 葬儀の後、仲間と散々憎まれ口をたたきながら、しかし心の真ん中ではこう思う。 こんな別れ方はしたくなかったし、悲しくて悔しくてどうしようもないけれど、 長い間苦しかったんだろう。…

曇天を走る

|散輪| |縷々| 鉛色の空はどこまでも曇天。風は冷たく、一旦は躊躇したものの、午後には日が射すと云うので、10時50分。グワイヒア号と共に出立し越境、海沿いの旧街道を経て22キロの道を行く。休憩無しの一時間と少々で馴染みの喫茶店へ到着。ピザトーストと珈琲の昼食に、もう一杯珈琲をおかわりして、ゆったり寛いだ後、再び寒空の下へと戻った。本来であれば年配のお客さん方で賑わって居る筈の時間帯だのに、一体皆何処に居るのだろ。めずらしいくらいにひっそりとして居たな。前回来た時もそんな風…

十月逍遥

|日々| |縷々| 午後。仕事が一段落してから、自転車(古森号)で郵便局へ。 郵便を出し、払い込みを済ませて表へ出たところで、ふと そのまま帰るだけなのが惜しくなって、も少し走りたいな、と思った。 微かに息苦しいよな、塞がった感じがずっと拭えずに居たのだ。郵便局を出て、表通りから細道、団地の中へ入る。 ひんやりした秋の風を体の前面で受け止めながら、ぐるり、 人っ気の疎らな団地の外周に沿って大きく走る。風がゴーと鳴る。 こんなひとっ走りには、小回りがきいてきびきび軽快な古森号が…

曇天と霧雨、そして山のカレーライス

|縷々| |散輪| しくじった。恐らく、魔が差したのであろう。我ながらみっともない愚痴を、間違った相手に吐露して後悔する。どうしてああ云う人にあんな話をして聞かせたのか。精神が余程に疲弊していたのか、全く「魔が差した」としか云い様が無いのだけれど、後悔先に立たず。過ぎたことはどうにもならぬし、今後同じ過ちを繰り返さない心得で、さっさと気持ちを切り替えよう。やれやれ。明けて月曜日、外は曇天。予報では雨は降らぬらしいし、ひとっ走りして気晴らしして来るか。支度して十一時半にグワイヒ…

あの頃

|縷々| |回想| エリザベス女王の崩御以降、若い頃に渡英した際のあれこれを、日々思い出して居る。 否、正確には自らの意思とは関係なく、ぶわーっと記憶が蘇ってくる感じだ。90年代に三回、イギリスとスコットランドを旅した。何れもロンドンを拠点とした滞在で、バッキンガム宮殿の辺りも頻繁に歩いて居た気がする。女王に対しての個人的な想いどうのこうのと云うよりかは、自分にとって最もエネルギーに溢れ、興味の趣くままに歩き回り、吸収し、かけがえのない経験を積んだ時代に、間違い無くその大きな…

ぼんやりお盆

|縷々| 八月に入って連日の猛暑。暑い、と口にするのもいい加減にうんざり、 辟易とする日々が続くうちに、気持ちは在れども行動に移せない。 先へ進まねばならぬのに、歩みが重たくてちいとも前に進めない。 差し詰め心と体が上手く繋がらぬよな、鈍いもどかしさに捕らわれて、 只ずるずると一日一日を引き摺りながら、無為に過ごして居る。 容赦の無い炎天下に自転車を駆る気も削がれて、素麵をすする。お盆の乗り物を拵えようと野菜の籠を探れば、あらら。 茄子も胡瓜も馬鹿みたいに大きくて、どうにも上…

進む春

|日々| |縷々| 今朝目が覚めて、大きく両腕を伸ばしてググーッとやったら、 件のリンパ節の腫れと痛みが、幾らかひいて楽になって居た。 そうか。一晩の間に決着が着いたのだな。 人の体の中で起きて居ることを、実際に見てみたいものと思う。 日中はお天道様が出てうららかだったのが、午後三時を過ぎたら すとんと様子が変わって、さめざめとした寒さが戻って来た。 暗くなる頃には、雨。こうやって、春が進んでゆくのだ。もう数日もすれば、新型某云々の措置が解除となる。 少しで構わぬから、重たい…

日々は流れる

|縷々| |日々| 暦の変わった途端に春が来たものの、一旦は仕舞ったカーディガンを 再び引っ張り出して羽織って居る。概ねそんなものだろう、と受け入れる。 今回の新型某禍の措置云々は、幾度も幾度も引き延ばされながら続き、 さすがにこれだけだらだら引き延ばされると、もうこのままずっと 終わらずに続いてゆくのじゃないか、などとおかしな心持ちになってくる。 こんなにも人の心を鈍く麻痺させる。まったく、本末転倒じゃないか。うすぼんやりと濁ったよな、間延びしたよな日常が流れ、続いて居る。…

粛々冬支度

|縷々| 日めくり暦を横から見たら、もうこんなに薄くなって居て、 そりゃあそうだ。だって、もう師走だものな。気が気でなかった毎年恒例十一月の狂騒月間については、 それなりに忙しかったものの、幸い心得たお客さんが殆どだったから、*1 いつものよな白目にもならずに済み、良い意味で拍子抜けであった。 ほっと安堵して十一月を仕舞い、迎えた十二月。 小さなクリスマスの置物など控えめに飾る。少しずつ動き出した日常が、再び足踏みを余儀なくされ、滞る。 深く溜息をつき、暫くして「えいっ!」と…

十月雑感

|縷々| 気付けば始まって居た十月が、気付けば去ろうとして居る。 秋とは呼んでも、名ばかりの。 半袖とカーディガンの間で右往左往し、 何とぼやけた、何と無粋な、十月であったか。 それがどうだ。数日の間に、急いてたたみかけるが如く。 窓枠の金属に触れる指がひんやりとしたもので、 慌ててカーテンを地厚の秋冬のに、かけ替えた。 夜具は少し前、フランネルのを出して替えたけれど、 是では毛布も足さねば、心許なくなってきたなぁ。 やれやれ。 何処も彼処もちぐはぐで、移ろいも何もあったもの…

ちいさなこと

|縷々| 畑で採れたばかりの玉蜀黍と胡瓜と大葉の刻んだので、さっぱりした酢の物拵えて、 モロッコインゲンは天ぷらに。鍋へ湯を沸かし、ほどいた素麺を茹でる。 夏の日差しの中に浮き上がって、暇になってぽっかり、空っぽの午後。 黙々としみじみと、咀嚼しながら、視線の先にかかった潾二郎の絵を眺めて居る。 イガイガささくれだった心が、すうと平らかになってくる。 とても律儀だけれど、やわらかな筆づかい。 大事に大事に描かれた、やさしい線。 長谷川潾二郎『猫』(1966) 日曜予定朝六時起…

やわらかい午後

|縷々| |音| 今でも鮮明に思い出せること。ぼんやりと朧気にしか思い出せないこと。 石油ストーブのあったかさと。真っ暗闇の中の不気味なくらいの静寂と。 アーロンが窓から屋根に飛び出して、おろおろして鳴いて居たのだったな。 今年よりも、もっとずっと寒い、冬みたいな春先だったな。十年前の今日と同じ時間に、カウンターの内側で目を閉じて、暫しの黙祷。 ぽつりぽつり。 午後のお一人様たちの、粛々と憩う様にほっとする。 この場所が、この人たちの心の寄る辺で在り続けられますように。 どん…

二月雑感

|雑記| |縷々| 予定より早く短縮営業要請が終わり、店に夜が戻ってきた。 戻ってきたのは時間だけで、客足は未だ足踏みであるが、 夕刻以降に訪れる一人客の方々が、徐々に戻ってくれたら嬉しい。 そう云えば、風の無い夜は、久しぶりの気がする。 小瓶に活けた可憐な水仙が、ふわっと香った。春遠からじ。ここひと月以上、碌に体を動かすことをして居らず、 節々やら筋肉やらが固まってしまい、どうにも鈍くぎこちない。 一月から休みだった太極拳の稽古は、ようやっと来週に再開するので、 その前に少…

冬がやって来た

|音| |縷々| 十二月に入った途端、急に静かになったなぁ、と感じ入る。 こないだまでの紅葉狂騒曲がぱたりと止んで、人と車の姿が消えて、 それと入れ替わりで、季節がきんと冷えた空気を連れて来た。鼻から深く吸い込んだ息を、ゆっくり全部吐き出す。 肺の奥がひんやりとして、清々しくて、気持ち良い。 嗚呼、冬だ。 これは紛れも無く、冬の感触。冬の様相だ。ストーブを背にして、落雁をかじりかじり、熱いミルクティーを飲む。Charlie Brown Christmasアーティスト:GUAR…

小さな明かり

|縷々| ざっと掃除を終わらせて郵便受けを覗きに行くと、 バラ苗を購入している農場から、今年のカタログが届いて居た。 丁寧で誠実な姿勢と仕事ぶりは苗にそのまま映されて、 それはカタログの紙面からも、十分に伝わってくる。 困難のほうに目を向けますと、世の中には怖いことや悲しいこと、辛いことが多すぎると感じます。このようなときに心を明るく保つことは、非常に難しいことです。 皆が必死に生きる道を模索する中、わずかな希望に小さな明かりを灯しつつ歩む、その道がどうか守られますように。 …

メメント・モリよりもカルぺ・ディエムを

|縷々| 数日前から、また保坂和志の『ハレルヤ』を読んで居る。キャットタワーの箱の中から、花ちゃんの叫んだ「キャウ!」には、 先に旅立ったペチャもジジもチャーちゃんも皆が加わって居て、 それは”生きている”ものと”死んでいる”ものとが共鳴し合った 「すべての始まりの合図」であり「流れていた時間を断ち切って、 過去とか現在とか未来とか関係なくしたということ」なのだと。 頁をめくっては戻りして、同じところを繰り返し読みながら、 そうして、やっぱり分からなかったり、あ。そうか、と思…

坦々

|縷々| |庭仕事| 新芽は健やかに育ち、やわらかな若葉の各々の佇まい。 巨大な閉塞感の中へ埋もれてしまわぬよに。 窮屈さに押されて、いがいがと荒んでしまわぬよに。 庭に立って花柄を摘み、土を掘り、水をまく。 思慮分別を忘れず。日常から離れず。 日々を坦々と、暮らす。

ポッケの中の大切な気持ち

|本| |縷々| 家と庭と犬とねこ作者:石井 桃子発売日: 2013/05/23メディア: 単行本(ソフトカバー)ここに書かれたことの殆どは、戦後間も無しのことだったり、その後の経済成長期のことだけれど、物事の本質や心の在りように時代は関係無いのだな、としみじみ思う。そして、社会の構造のよな部分も、びっくりする程に様変わりしたり、天井と地面とがひっくり返ったりと云う訳でも無い。 桃子先生が東京と山の家とを頻繁に行き来しながら、山での共同生活を支えて居た頃の、都会の食料や経済の…

三月雑感

|縷々| ついこないだ開いたばかりの木蓮が、生成り色から茶色く萎れて散り始め、 それと入れ替わるよに、今度は枝ばかりだった桜の蕾が見る間にふっくらとし、 目に入る景色の全体が、淡く淡く薄桃色に霞がかかったみたいだ。 嗚呼。三月が、ふうっと緩んで居る。 ここのところずっと、不可抗力と云うのだろか。 何だかんだで間に挟まれたり、否応無しに関わらざるを得なかったり。 身動きの取れぬよな息苦しい日々が続いて、現状に苛々としながらも 只巻き込まれるままに、すっかりへたって疲弊し切って居…

日々は流るる

|縷々| 二月の末より三月に入ってからの暫く。 日々は遅々として、半分閉じかかった瞼に同じ 鈍重な歩みでもって、ちいとも進んだ心地がしない。 手の届くところで。手の届かぬところで。 失望だとか諍い事だとかが多々と在り、 それを知って悲しくなったり、遣る瀬無かったりする。 厄介事にシャツの裾を引っ張られ、慌てて振り払う。 そうこうして、気付いたら、ぬかるみの中に突っ立って居た。 ぬかるみに足を取られたまま、ぼんやりして居たら、 いつの間にか、鉢植えの河津桜が咲いて居た。 何だ。…

チョコレートの小箱

|縷々| 月に一度か二度の頻度で通って下さるお客様が居る。 ボブヘアーの小柄な女性で、雰囲気の印象的な方。 数年来通って下さって居るのだが、ひょんな経緯から話が弾み、 名前やお仕事を知ったのは、つい数か月前のことだ。 今までにも、お話やお名前を伺う機会は在ったかも知れないが、 何年か掛かって、双方の”縁”と”機”の丁度重なったのが 恐らくは、その日だったのだろ。不思議なものである。 今日の来店もいつもの時間帯、開店から少し経った頃。 いつものよに珈琲を頼まれ卓まで運んで持って…

きちり 清々

|縷々| 本日、仕事を納める。 年の瀬の佇まいの年々薄れゆく中、 いつにも増して、その世相を苦く感じながら。 けれども、せめて己の身の回りだけは、 決してそうならぬよしたいもの、と思う。 只、仕舞い方や支度、心得みたいなものを、 雑に扱わずに。大仰である必要は無い。 ささやかで構わぬから、きちりと守りたい。 猫らには、盆も暮れも正月も関係ないけれど、 座布団を干し、洗いたての毛布とネッカチーフを。 皆で清々とした心地で、年を送ろうね。

師走随想

|縷々| ここのところ燻って居た、モヤモヤやイガイガ。 何のことは無い。毎度お馴染みの不躾だとか、 齟齬だとか、失望だとか、苛立ち、そんなもの。 それがどうしたことだろ。師走も残り僅かの 今の頃となって、ひとつ、ふたつ、みっつ。 まるでご褒美みたいに、素敵な出来事が続いた。 そっと掌に包んでそのまま仕舞っておきたい、 ささやかで、けれども真っ直ぐで、確かなもの。 それは、年の瀬の忙しさが本格的となる前の、 未だ少しだけ穏やかさの漂う、この時期にこそ、 本当に、何と相応しいタイ…

センチメンタル青春ノイローゼ

|音| |縷々| 先月末に知った”ジェリーTeenage Fanclub脱退”の報。日の経つ毎にじわじわとボディブローのよに効いてきて、当初は強烈な一撃のお陰で良い塩梅に思考回路が麻痺して居たのが、次第に冷静になるに連れ、ジェリー喪失と云う受け入れ難い現実が重く圧し掛かり、遠く途方に暮れるのであった…。 そしてそんな折、来春の引っ越しに向けて、この部屋の膨大な量の片付けに取り掛かり始めて居るのだけれども、毎日少しずつ過去のエントリを整理する中で、実に所々で、常に彼らと共にあっ…

なりたくない

|本| |縷々| 銭湯の女神作者: 星野博美出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2001/12メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (12件) を見る 私たちは確かに物質的に豊かになり、いろんな道具を手にした。道具は私たちの生活を便利にし、他者と関わらずに物事を遂行できる気楽さをもたらしてくれた。道具を手にしたら、それまでに必要だった膨大な時間と手間、つまりプロセスを省けるようになった。プロセスをはしょれるようになったということは、何かを学習…

六月随想

|縷々| ぽっと出来た休みに散髪へ行き、うんと短く切って貰った。 切った後で、やっぱり短過ぎたな、とも思ったけれど、 まあ良い。是で少しは気が晴れ軽くなるだろか。 閉塞感と云うのか、手詰まりと云うのか。 日々は相変わらず進んで居て、特に変化も無く、 体は日常生活も仕事も、いつも通りこなせては居るのに、 気持ち。つまり中身だけが本体から切り離されて、 追い付けずに。一歩二歩、遅れながら、 重たい何かを引き摺って居るよな、おかしな感覚。 世の中や人々と、自分。 ずっと、決して、埋…

私と春

|縷々| 春霞に覆われた山の輪郭がぼんやりと。 小学校の敷地をぐるりと囲む桜が満開で、 薄く白んだ花弁が四月の風に散って居る。 嗚呼、私は春が苦手だ。 満開の桜の中へ身を置くのも、やはり苦手だ。 むせかえるよに、一斉に隙間なく花を咲かせ、 吹雪の如くにとめどなく散り、 見上げれば高いところから、 分厚い白昼夢が覆いかぶさってくるよな、 もやもやと、むわっと息苦しいよな心地がして、 上気したよに気分が悪くなって、どうも駄目なのだ。 そもそも春と云う季節の様相も又、それと同じ気が…

春への支度

|縷々| |猫随想| 三月が連れてきた、春の嵐。 湿り気を含んだ春の匂いが、窓を開けた途端にぶわーっと。 我々ヒトは、あんまりにも急で戸惑ってしまうけれど、 猫たちは、少し前からちゃんと気付いて居たのだろ。 誘われるまま眠気へ身を委ね、かと云って 只流されるでも無く、自らのリズムで対して居る。 我々ヒトと云うのは、実に出来の悪いものだな。 よし。引っ張られて慌てることなく、一呼吸おいて、 徐々に動きながら、季節を迎える支度を整えてゆこう。 +++ 坊ちゃんらもお嬢も、健やかに…

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