双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

春の翼に夢む

|本| |音|


昔から、所謂「占い」の類にはまるで興味が無い質だけれど、
たまたま手にした石井ゆかり氏の本が、ちいとも「占い」らしくないのと、
何処か見覚えの在るよな表紙に惹かれて、つい買って帰ってきてしまった。
何だろな、これから行こうとして居る場所への道案内と云うのか、
先の見えない不安を、ほんの少し手助けして和らげてくれると云うか。
これからの三年間のヒントが書かれただけの、一寸不思議な本なのである。

因みに私の星座は山羊座
一般的に地味&真面目の権化とされるが、実際は怪しいものである(笑)。
そんな山羊座の三年間を象徴するものとして「ツバメ」が選ばれていた。
ツバメは春の訪れを告げる鳥。旅して戻る渡り鳥。

長い冬が終わって、爽やかな解放感に包まれるような。
長いトンネルを抜け、明るい陽光を浴びるような。
長い旅を終えて故郷へ帰ってくるような。
紆余曲折を経ながら至る三年間の道のりの、やがて落ち着くところ。
私がずっと続けてきた”探す旅”が、ようやく着地する時期が近づいて居るのだろか。
長くしんどかった道へやさしい光がさして、心の平穏を得ることができるのだろか。


ツバメと聞いて、Bibioのこのアルバムがすぐに思い浮かんだ。
春嫌いな私が、春になると聴きたくなる春の音。
そうか、このジャケが頭の中の引き出しに在ったんだな。


眠りながら空を飛ぶと云うハリオアマツバメ
夢見ながら飛行するのは、田園風景の中の桃源郷だろか。
私も幾年か先には、そんな風景を見ることができるのかな。

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