双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

彼岸迄

|雑記| 春の夜の嵐か。暴れる雨風が夜通し轟々と唸っては、 激しく硝子戸を引っ叩き、あたかも一晩の内に、強引に。 季節を入れ替えるのだとでも云わんばかりに。 そうやって夜更けまでを、只過ごした後、 まんじりともできぬ筈が、寝床へ入るなり、 すうと…

Way to blue

|音| ずっと張りつめて居た心が ぽきんと折れてしまって 糸の切れたみたいになって 電気も付けずに 真っ暗の部屋で どさりと うつ伏せに寝転がって 言葉無く投げられた軽蔑の意味を ただ うずうずと噛み締める Family Treeアーティスト: Nick Drake出版社/メ…

独り言つ

|雑記| ■午前中に散髪。暫くはもう、この刈上げおかっぱで良い。今現在、この襟足の他に何も浮かばん。 ■卒業を終えて浮かれた元・中学生らが、田舎町の其処彼処に溢れ、その辺を只うろつくだけだのに、それが揃いも揃って、皆してここぞとばかりにえらくめ…

不恰好の云い訳

|雑記| 黄色い飛来物に、朦朧と瞼も半分閉じた よになって、其処へ来ていきなり寒さが 舞い戻って居座り、今日は今日。 刻の経つごと、降り出した雪は止む気配を 見せるどころか、果てはこうして轟々と 吹雪いて居る始末なのだった。ぐぐう…。 そんな矢先に…

誰も知らない

|縷々| 偏屈の強情張りが、不器用なりに 差し出した手は、さっと払われた。 一度目も。二度目も。云い訳は、 言葉になる機会を与えられぬまま、 目の前で只、ぴしゃりと冷たく閉ざされた。 そもそも、云い訳は只の云い訳なのだな。 己で自身の無能を重々知り…

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