双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

湿度

|日々| |音| 残暑の日曜日。つい数日前に感じた筈の 秋の気配は、一体何だったのだろ。 まとわりつくよな湿り気を帯びた熱風。 身体中の力が離れてゆくのを、だらりと感じながら、 夜の訪れるのを待つ、平坦で永いばかりの午後。 窓を隔てたアスファルトの路…

感傷日和

|猫随想| 洗濯物の風にたなびく風景。こんな涼やかな日に ふと感じるのは、そう遠くない秋の匂いだろか。 それとも、未だ気の早い話だろか。 白いシーツはさらりと、空の下にまぶしい。 夏がやってきて、何かが変わった訳でも無いのに、 一つの季節の終わる…

日曜映画四本勝負

|映画| インファナル・アフェア 3部作スペシャルパック (初回生産限定) [DVD]出版社/メーカー: ポニーキャニオン発売日: 2007/01/17メディア: DVD購入: 2人 クリック: 68回この商品を含むブログ (48件) を見る『シネフィル・イマジカ』にて『インファナル・…

旅はいつも旅人の入って行けない場所にある

|旅| |回想| 最後に短い旅に出たのは、もう九年程も前のことで、そこに様々の想い出の在るのは勿論なのだけれど、今日アイスクリームを食べながら、ふと思い起こされたのは、何故だか旅の記憶の一片では無く、旅に出る前、或る人より手渡された、一筆の言葉…

眠ると言ってはドアをあけ

|日々| |猫随想| 夜になると、ときどきやって来る、 白くてちいさな訪問者。 今夜もやって来た。 この前は、玄関のちょっと手前。 その前は、も少し離れた花壇の辺り。 来る度に段々近付いて、今夜は丁度 ドアを開けたところに、大きな目玉して。 外に出て近…

紙のトランク空を飛ぶ

|本| 滞欧日記 (河出文庫)作者: 澁澤龍彦,巌谷国士出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 1999/12/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (7件) を見る すっかり日暮れてから、冷房を弱めて珈琲を 淹れたのを飲みつつ、澁澤龍彦『滞…

日々のゆく先に在るもの

|徒然| 近頃、とみに感じること。 我々ひとりひとりの日々の暮しの些細なことが、 実はその先の大きなところへと、繋がって居るのだ、と云うこと。 月並みな物云いかも知れないが、移り変わり激しき 世の経済活動の影に、巧妙に隠されてしまって居る、 環境…

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