双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

|日々| 長い夜を過ごして、寝床を出たのは昼の頃。 カーテンを明けても部屋は暗く、細く開いた 隙間から、びゅうと低く鳴った風が窓を震わす。 台風が近付いて居るな。一旦は止んだ雨の合間に 海の荒く畝る様を浮かべて、新聞を取りに表へ出ると、 ひどく風…

ブカブカシマシマ

|モノ| 季節の抽斗の入換えで、毎回気付くことなのだが、 紺、グレー、茶と、無地の地味さは云わずもがな。 柄物は、シャツの格子や縦縞を幾つかを除くと、 実にシマシマ。ボーダー柄ばかりなのだなぁ。 秋に入れば、ボーダーのTシャツにコーデュロイ のズボ…

墨夜

|日々| 昨日行く筈だったのをうっかり忘れたので、 本日午後、頃合を見計らって期日前投票を 済ませに出向く。今回は衆議院に加えて*1 県知事選も重ったため、こちらは現職及び その他有象無象は端から外して、若者に一票。 比例区の投票用紙を配る女性が、…

ただいま

|日々| ここ数日と云うもの、猫が寝床をせがむ。 確かにそうだね。薄ぺらい夏掛けが一枚 きりでは心もとないが、まぁ。入りたまえ。 季節が去ろうとしている。今夜の三日月は 冴え冴えと青白い。寝巻きを長袖に代えて、 夏掛けの上に一枚。大判の膝掛けを乗…

三日月

|音| New Moonアーティスト: Elliott Smith出版社/メーカー: Kill Rock Stars発売日: 2007/05/08メディア: CD購入: 1人 クリック: 29回この商品を含むブログ (16件) を見る Won't you let me walk you home from school Won't you let me meet you at the po…

日本BB党

|雑記| 「BB」 評論家の樋口恵子女史が、いつだかの新聞の 人生相談の中で使って居た言葉である。字面から 先ずは浮かべる、あの往年の仏蘭西女優の愛称にも、 日頃世話になって居る、プロバイダの名にも在らず。 「BB」 とは 「貧乏婆さん (ビンボウバアサ…

風の無い日

|日々| 件の元・食堂中古物件は、先頃買い手が決まったと聞く。 そうか。決まったか。只、そう聞いても然程に口惜しく 無いのは、恐らく。ざわざわと寄せた細波に、是だと 確信めいたところが足りなかったから、かも知れない。 要は縁が無かった、と云うこと…

夏の抜け殻

|日々| |電視| 盆休みの明けた途端に間延びして、まるで 夏の半分が去ってしまったよな火曜日。 残った半分は、電信柱にぶら下がって、 抜け殻みたいに、ぽとり。落っこちるかな。 お昼に豆腐のハンバーグ。大根おろしと青紫蘇を 乗っけて。一口をゆっくり、…

青春手帖

|音| |回想| も少し名残ります。*1 それでは参りましょか。 ↓↓↓↓#1 Record/Radio Cityアーティスト: Big Star出版社/メーカー: Fantasy発売日: 1992/06/10メディア: CD クリック: 1回この商品を含むブログ (7件) を見る『Thirteen』 『September Gurls』 も…

そうら、こんどはぼくの影法師はコムパスだ。

|本| |雑記| 新編 銀河鉄道の夜 (新潮文庫)作者: 宮沢賢治出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1989/06/19メディア: 文庫購入: 17人 クリック: 134回この商品を含むブログ (269件) を見る お盆の情緒に心を寄せつつも、其処から遠ざかって久しい。 今年は父方の…

We’re going nowhere but we’re ready to go

|音| |回想| Thirteenアーティスト: Teenage Fanclub出版社/メーカー: Geffen Gold Line Sp.発売日: 1997/08/12メディア: CD クリック: 5回この商品を含むブログ (7件) を見る*1 ちょっとだけ良いかな。うん、ずっと昔の話だよ。 これ。昔みたいに、しょっち…

働く靴

|モノ| 二年程前。長年履いて居た靴がとうとう駄目になった。 女学生の頃に買い求めたもので、爪先にスチールの入った、 チェリーレッドのドクター・マーチン(三つ穴)だった。 長い年月の間にあちこち草臥れて、傷だらけの爪先は ビーフジャーキーをちぎっ…

お盆

|ホビ吹| 丹げジムにもようやく、PCと云うハイテク機器が導入された模様です。 おっちゃんは張り切って、お盆に得意のいなり寿司を拵えました。 「おぉ!早速に事務でも覚える気になったか。 感心なこったよ。それはそうとおめぇ腹ぁ減ってねえか… って、お…

夜想曲

|音| 素足の踵を揃えて、指の先を掌で包む。 皿に傾けた細い煙は、ゆらいで、延びて。 誰も居ない部屋の、何処へ消えてゆくのだろ。 重たくならない瞼。閉じずに眠れ。 鳶色の夜想曲。仄暗い森へ連れてゆけ。 Malady of Eleganceアーティスト: Goldmund出版…

細波

|徒然| 人が生きて居る間には、幾度かの”転機”と云うのが訪れる。向うからひょいと舞い込むことも在り、或いは、何かの節目で自らが拵えるべきときも在る。何れにせよ、その先の人生に深々と関わる、大切なきっかけ、手懸りのよなものかも知れない。今までの…

先生の枕詞

|小僧先生| 昨日よりしきりに小僧先生、お泊りお泊りと騒いで居られ、 お宅の許可も降りたものですから、いつになく張り切って 本日は朝からご出勤。一旦帰られてはどうか?との提案を 頑なに拒まれまして、粘りに粘って一日中居続けた末。*1 只今、布団に寝…

朧月

|雑記| 携帯電話であれ会って話すのであれ、大きな声を憚らぬ 人と云うのは、いったい、他人に話の内容を聞かれたり、 測られたりすると云うことに、只無防備なだけであるのか。 それとも、日頃より耳の聞こえが悪いだけであるのか。 何れにせよ、どうして平…

午後

|音| Music for Egon Schieleアーティスト: Rachel's出版社/メーカー: Quarter Stick発売日: 1996/02/20メディア: CD購入: 2人 クリック: 6回この商品を含むブログ (7件) を見る 薄ぼんやりした霧に包まれた、夏の午後。 雲の覆った空を見上げると、額に頬に…

帰れないから帰らない

|戯言| |旅| 今、無性に青森へ行きたい。行きたくて仕方が無いが、 是をどの様に考えたところで、無理なものは、無理。 夏を逃せば、次回の18切符は冬、或いは春となり、 しかし、恐山の開山は五月から十月の間であるから、 折角青森まで出向いても、恐山…

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