双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

正統の洒脱

|本| ヨーロッパ退屈日記 (文春文庫 131-3)作者:伊丹 十三発売日: 1976/07/25メディア: 文庫度々、想い出しては頁をめくる愛読の一冊である。昨晩も、寝床の上でつらつらと拾い読みなどして居たのだけれど、「銀座風俗小史」と題した、当時の若者のファッシ…

月末近況

|戯言| ■録画したDVDを知人女性へお貸しするも、翌日に、そのお宅のプレーヤでは再生ができなかったと云うので、フォーマットの相違などについて説明して差し上げたところ、何故か分からぬが、御本人は元よりその場に居合わせた女性まで、些かヒステリックと…

夢遊筆記

|戯言| 早朝。目覚めた枕元の文庫本は帯の上へ、 「にべもなし」「丁丁発止」「双六二等兵」と 書かれたのを見付ける。一瞬、何のことかと怪しみ、 やがて段々に、夜中に寝惚けて書いたであろうことが、 薄ぼんやりと想い出されたのであるが、しかしながら …

些事

|縷々| どうやら今日も涼しくて、空模様は落ち着かない。 窓の外を眺めやり、洗い桶の手元に目を落とせば、 薬指の節に棘を抜いた痕が小さく、ちくりとする。 何処かで刈った青い草の匂いへ小糠雨が混じり、 僅かに風が変わった。記憶に沈んで居た、夏の匂い…

趣味の紳士録

|映画| |戯言| 若造に翻弄されるまま、あれよあれよと惨めに転げ落ちてゆく、自滅紳士萌え。 170299102メディア: DVD購入: 2人 クリック: 84回この商品を含むブログ (15件) を見るジェレミー・アイアンズは、苦悩する自滅役が実に良く似合う。エレガントで素…

女は女である

|徒然| 少し前のことだ。或る若い女性からシャツの着方について、こんな風に云われた。 「普通はそんなに開けて着ると、何だか嫌らしく見えますけど、ホビさんはそうじゃないですよね。どうしてでしょうね。羨ましいです。」 シャツを着るときは大抵、釦を上…

Das Wohltemperirte Clavier

|映画| シャンドライの恋 [DVD]出版社/メーカー: アミューズ・ビデオ発売日: 2000/08/25メディア: DVD クリック: 6回この商品を含むブログ (8件) を見る 数日前、久しぶりに『シャンドライの恋』を観てから、 それが薄い皮膜のよに貼り付いて、何故だかずっ…

おやすみ

|電視|*1 *2 『魔女の宅急便』は観る度に、きゅうとするな。*3 そして不思議だけれど、何故だか自分で自分が 心もとなく感じて居るときに、テレビでかかるんだな。 世界を救うとか、戦争とか。そんな大きなお話じゃない。 何処にでも在る、たくさんの小さな…

そんなことをずっと考えて居た

|映画| |本| 前日エントリにて、『風の谷のナウシカ』について触れたので、折角だから書いておこうと想う。ラピュタを最も好きな作品に挙げたものの、やはりナウシカを外すことはできない。何故ならここで描かれたテーマは、以降も氏の作品の根底を成してゆ…

子鬼だ。子鬼がおる。

|映画| *1 宮崎映画の男性主人公の中では、何を差し置いても、アシタカヒコである。「押し通る!」なのである。やおら諸肌を脱いだかと思えば、女たちに混じってタタラを踏む姿なんぞ、なかなかなのである。 昼食をつつきながら、昨晩放映の『もののけ姫』に…

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