双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

誰かが階段を飛ぶようにおりてくる

|縷々| |音| 休日特有の、気だるい空気。 時計の針は、なかなか進まない。 ふと、子供の頃には 春休みだの、夏休みだのに こんな風な気だるさを、 覚えたものだろか、と思い馳せる。 違う。あの頃には、感じなかったのだ。 こんな気持ちは・・・。 朝から、ひど…

なんにもない

|縷々| |音| どうした事だろう。 何が? いや、つまらない事さ。 他愛無い問答を、ひとり 頭の隅っこで繰り返す、 取り残された、金曜日。 誰か、云ったじゃないか。 もうじき空が晴れて、 素敵な匂いを運んでくるって。 永い永い、休暇の中身なんて、 どう…

湿気た紙袋の中のライ麦パン

|日々| 先日の休日には、近くの山まで出掛けて 数年ぶりに、山へ登ってみた。 新旧合わせ、幾つか在る登山口の中から、 いちばん古く、比較的険しいのを選び、 日頃の緩い生活で、すっかり鈍り切った 己が体に鞭打ちながらの、片道約一時間。 愛煙家の哀しき…

流離う心に鍵は要らない

|戯言| |音| 「あ〜、どっかから金でもくすねてバッくれてぇなぁ〜」*1 右の耳の上に、Bicのボールペンを一本 横たに差した、化粧っ気の無い三十路女は、 余りにも澄み渡った空と、 其処に流れゆく、真白き雲を眺めて つい、本音を漏らしてしまったのです。 …

Somewhere in Between

|日々| |音| 肌寒い土曜日。けれど、土曜日は好きだ。 土曜日の持つ色、感触、響き、温度。 今ではもう、一般的な曜日軸から 遠く離れた所に、こうして辿りついて しまったけれど、それでも今もって、 子供の頃感じた土曜日の感覚からは、 どうやら、抜け切…

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