双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

足音

|音| Vignetting the Compostアーティスト: Bibio出版社/メーカー: Mush発売日: 2009/02/03メディア: CD購入: 1人 クリック: 20回この商品を含むブログ (27件) を見るやわらかに歪んだフィルタを一枚とおして聞こえてくる。 色褪せて、とろけて、まどろんだ…

味噌汁は豆腐と葱で

|戯言| 唐突で何ではある。が、想い付きなどと云うものは、 そもそもが唐突で、大抵は脈絡の無いものなので、 それはそれで良し、とすることとして。 『あしたのジョー』 に登場する、数多の魅力的な キャラクターの中でも、こんな男は好きだなぁ、と 感じる…

魔の季節

|回想| お客の会話に聞き耳をたてて居る訳では無くとも、意図せぬところで漏れ聞こえてくる会話と云うものが在るから、それはそれで仕方が無い。昼下がり。お客の去った卓を片付けて居ると、その隣の歳の頃四十に届くか届かぬか、或いはやや過ぎたか、と思し…

授かりもの

|徒然| 人の好意で間借りして住まわして貰って居る所を わざわざ 「掘っ立て小屋」 と呼んだりだとか。 先立つものが無くとも、所謂 「錬金術」で拵えた お金で汽車の旅に出掛けては、しらばっくれたり。 外食の席で、ようやっと出て来た皿を口にするも 「何…

永い水曜

|音| 引き伸ばされて、間延びして、 水曜がとろとろと過ぎる。 時計の針は、ひどく遅い。 冷えたスープを小鍋で温めると、 生姜の匂いが、つうとのぼってきた。 The Finally LPアーティスト: Mark Kozelek出版社/メーカー: Caldo Verde発売日: 2008/12/09メ…

茶菓子の味

|本| 日日雑記 (中公文庫)作者: 武田百合子出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1997/02/01メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 66回この商品を含むブログ (98件) を見る ここ二日ばかりの場違いな陽気に、ついうっかりと 性根の温んだところへ、そら!阿呆が…

カップの中の野生

|日々| 就寝前や体調の傾いたときに飲んで居る、 気に入りのハーブティーのティーバッグの尻尾。 この尻尾の紙切れに、何やら気の利いた言葉が さり気無く書かれて居るのだけれども、何れも ひとつひとつ違って居るから、是が飲む度に愉しみで、 飲み終えた…

|縷々| 生温い南風が湿っぽい雨を引っ張って来て、 やがて勢いよく、春を知らせる風となった。 つられて明日は気温も上がると聞き、 就寝前、身支度の準備に些か難儀する。 終いに、抽斗から白い長袖を一枚出して、 箪笥の上に乗せた後、傍らの猫のすうと寝…

湯を沸かす

|徒然| 世の不躾や無粋から遠く在りたいものだ、と 常々心に想って居ったところで、自らが仕出かさぬ よに心掛けて居るのは兎も角として、大概が、 不躾や無粋などと云うのは、こちらの都合に関係無く、 いつであれ何処であれ。向こうから勝手にやって来る …

月曜の匂い

|日々| 目覚ましの要らぬ月曜の寝床を、ゆっくりと出て、 顔を洗い、窓を開け、箒をかけ、ちゃぶ台を拭く。 遅い昼食を摂った後、これと云った予定の無い午後は、 七割程まで進んだショールの編み棒を、ちくちくと 動かしながら過ごす。夕刻、煙草を切らして…

独りの時間

|縷々| 日々の中の独りの時間。気忙しさや人びとから ふと離れて、やわらかな孤独の訪れるとき。 小さな安堵に、ほどけて、ゆるむ。 相変わらず蛍光灯を切らしたままの、 仄暗い湯船にとっぷり、浸かって居ると、 連日観て居る向田ドラマの、暮らしの欠片が…

寄る辺無き季節に

|縷々| 洗濯物を取り込んだら、靴下が一足だけ。 履き口のところが未だ、うっすら湿って居た。 空の洗濯バサミの連なって、がらんとした物干しに 靴下一足が残されて、頼り無くぶら下がって。 季節の真ん中に触れたつもりで居たけれど、 もしかすると、こう…

<