双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

其々の仕事

|雑記|


先週から続いた電線の改修工事が終了した。何だか少し寂しい。
工事期間中、二日ほど物凄い暴風雨の日が在ったのだが、
休工せずに作業が続行されて居たのは驚いた。只々頭が下がる。
午前中、もしくは午後での途中切り上げは在ったにせよ、
あの激しい雨風の叩き付ける中での作業は、相当きつかったろう。

しかし何より、電線の架け替え工事の全工程をこんなに間近で
見ることができた、と云うのが実に興味深く、実に愉しかった (笑)。
二人、ないし三人が一組となっての作業は、高所と地上と運搬と、
息を合わせたチームワークの元で着々進んでゆく。見事な連携。
仕事に入る前の段取りが大切なのは、何事も共通なのだなぁ。
特殊な工具や特殊な装置が次々と登場し、その度に成程ねぇ。
あれはああして使うのか。あんなものが在るのか…等々。

若者もベテランも、其々の役割を行いながら共に作業を進めてゆく
その様を見て、久々に心の底から純粋に「良いな」と思った。
若い人が真剣に懸命に体を動かす。ベテランの人の手捌きの淀みなさ。
工事が滞らぬよに、交通を妨げぬよに、道路を誘導する警備の人たちも。

至極当たり前のことだけれど、同じ目的のために、其々の役割を持った
多くの人たちの連携によって、一つの仕事が完遂されると云う事実が、
まさしく目の前で行われ、それを実際に目で見て理解した機会であった。
休憩前の和気あいあいとした雰囲気が、すごくいい感じだったな。
緊張と溌溂とが合わさって。久々に良いものを見せて貰った。
皆さんのおかげで、今日も電気が使えて居ます。有難う。
私も私の役割で頑張ろう。

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