双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

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阿房列車・番外編

|小僧先生| |散策| |写眞館| 先日の阿房列車(◆)では、小僧先生と連れ立って那珂湊の街中を散策。右に曲がるか左に曲がるか。あっちに行くかこっちに行くかは、先生任せ風任せ。そうやって見知らぬ街を気侭にほっつき歩くのは、実に愉快なものである。又、折りしも街をあげての催し『みなとメディアミュージアム 2014』が開催中、と駅の案内で知るも、先生の少林寺拳法の稽古日につき、帰宅は時間厳守。蔵や空き店舗などを使った作品展示の他、旧型車両を映画館に仕立てた短編映画の上映会、なんての…

阿房列車 もしくはセンチメンタル・ジャーニー

|小僧先生| |散策| なんにも用事がないけれど、電車に乗って那珂湊へ行って来ようと思う。 と云うことで、小学二年生となった小僧先生を連れて、湊線に乗って来たのである。前回 (◆) が六年前で先生は未だ二歳。当時はご自身が”電車になりたい”くらい電車が好きであったのが、近頃ではめっきり電車のでの字も聞かれないもので、色好い返事を期待せぬまま控え目にお誘い申し上げたところ、意外にも意気揚々「行きたい!」と仰った。 当日。売店にてじゃがりこを買い求めた後、常磐線に乗って勝田駅で下…

小僧先生のお寿司

|小僧先生| 母*1の誕生日に、小僧先生がお寿司を拵えた。何でも、この日知人の事務所へ手伝いに出掛けて居た母の元へ「こんにちは〜!」と、茶色い小箱を携えた小僧先生が突然に訪ねて来たと云う。何を思ったか、豆絞りのねじり鉢巻を頭へ巻き、寒かったので出掛けに羽織ったのであろう、お母ちゃんのウィンドブレーカはぶかぶか。そんな出で立ちをして、ひとり小箱を抱えて、自宅から事務所までの道のり。子供の足で十分かそこいらを、えっちらおっちら歩いて来たのである。恐らくは、自作の鼻歌か何かを口ずさ…

先生の一番星

|小僧先生| おんおん泣きながら、爺様のやわらかな死に顔を撫でて以来。 先生は宵の頃ともなると一番星を探し、手を合わせて居ると云う。 「なあ君、知って居るかね。何故ならあの一番星は、アー坊の星だからさ」 嗚呼、そうなのですね。 爺様は一番星になって、我々を静かに見守って居るのでしょうね。 星は一際大きく、薄い菫色の宵空の下。 私も先生と並んで、そっと手を合わせた。

先生の映画会

|小僧先生| 実にひと月半ぶりの散髪を済ませた足で、夕刻実家へ立ち寄ると、丁度、小僧先生が早い夕飯を召し上がるところであったので、私もちゃっかり相伴に預かる。やがて食休みを挟んで風呂の支度をして居ると、広報車であろうか。何やら表に女性の声が。「こども映画会」と「児童公園」の二つが辛うじて聞き取れただけで、詳細は良く分からない。程無く帰宅した弟に訊ねると、この日、町内の児童公園にて子供向けの映画会が行われるらしい。何でも数年前から、夏祭りの翌日に行われて居るのだとかで、交通安全…

先生と桜と線路

|小僧先生| 薄曇りの空の元、小僧先生と連れ立ち 散歩に出掛けた。人っ気の無い線路沿いの 遊歩道に桜の木が六本。いつの間にか満開 となって、花冷えの午後の中にはらはらと 花びらを散らせて居た。ふと歩みを止め、 二人して、枝の内側に是をしみじみと仰ぎ見る。 「先生、見てください。生憎の曇天ですが、桜ですよ。」 「ふむ。小さいのが集まって、まん丸になって咲くのだな。」 「お、良くお気づきになりましたねぇ。丁度満開です。」 「”満開” とは如何なる意味なのだ?」 「もう是を過ぎたら…

先生の偉かった一週間

|小僧先生| 母君が流感から回復して、未だ間も無し である故、小僧先生の幼稚園のお迎えを 仰せつかる。先生自身も、風邪っぴきで 体調を崩され、ほぼ一週間ぶりの通園。 ハンバーグが食べたいと仰るので、道中、 馴染みの店にて昼食をご一緒した後、 まわり道などしながら、ゆっくりと帰宅。 久々の幼稚園でお疲れなのか、茶の間へ ごろり横になり、少々虚ろなご様子だ。 大層気の毒なことに、先生はここ一週間程、 母君とほぼ隔離状態。二階家の上と下で、 母子共にろくろく顔を合わせることが叶わぬ…

先生の夏休み阿房列車

|小僧先生| |旅| Y氏のご好意により、18きっぷの残り二回分を送って頂いた。時刻表に路線図を眺め考えあぐねる内、其処へふと、先週の小僧先生 「遠くへ行きたい」 発言を想い出し、さすれば是を使わぬ手はあるまい、ぽんと膝を打つ。そこで如何様にしたものか。程好く遠く、乗り換えを含み、日帰りで、夕飯刻前には帰って来ることが可能であり、しかし何よりも、新幹線の停車する駅であることが肝心だ。何故新幹線なのかと云うと、それが先生のご希望だからである。新幹線と距離から考えると、やはり小山…

先生と怖いお話

|小僧先生| |本| The Gashlycrumb Tinies作者: Edward Gorey出版社/メーカー: Houghton Mifflin Harcourt発売日: 1997/10/01メディア: ハードカバー購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (3件) を見る 先月のと或る日。不意にお泊りにいらした先生が、扉付きの本棚に立て掛けてあった、一冊の小さな絵本へ目を留めた。エドワード・ゴーリーによる、大人のためのダークな寓話 『The Gashlycr…

先生のタンポポ

|小僧先生| この春から幼稚園へ通い出した先生。*1 それ故近頃は、以前と比べるとお会いする 機会も減ってしまったのだが、本日久々に 顔を見せた園児服の先生と、短い散歩へ出た。 「ひょっとすると、君のも同じじゃないかね?」 件の青いワークコートを見て、先生が仰る。 「ええ。まあ、そんなところです。」 道々、真白い綿毛となったタンポポを摘むと、 先生は大袈裟に尖らせた口でもって、是をぷうと吹き、 風に乗って飛んでゆく一群に向かい、手を振って居る。 「いってらっしゃい。いってらっ…

北海道

|小僧先生| 「君。黄レンジャーを知って居るかね。」 「ええ。カレーが好きなんですよね。」 「違う。カレーは好きじゃないのだ。」 「そうなんですか?それでは何が…」 「うむ。黄レンジャーは ”北海道のお豆とミルクとアイス” が好きなのだ。」

冬の動物園

|小僧先生| 先生と二人、連れ立って動物園へ行った。 予ねてより約束をして居たのであるが、 電車で隣町まで出掛けて、先ず食堂にて ワンタン麺を食べ、それから大通りへ出て バスに乗り、動物園前で降りると、暫く 緩やかな長い坂道を登る。小高い山の上の 動物園は、辿り着くまでも園内へ入っても、 起伏に事欠かず、あちこちが坂だらけだ。 最後にここを訪れたのは、もう十年以上も前の、 確か、遅い花見の頃であったか。夜間も開放 されて居たところへ、ひどく生暖かな風の強い 夜に出掛けて、桜の…

先生のひと休み

|小僧先生| 二週間無休も昨日で終止符。 今日こそは存分に休むのだ。と、 昼も近くに、すわ電話が鳴る。 「もしもし。」 「おお。起きて居ったかね。」 小僧先生からである。 「ええまぁ。」 「確か一昨日、月曜の休みには湊線に乗って パン屋へ行こうじゃないか、と君は云ったぞ。」 「嗚呼、そう云えばそんな気がしますが。 でもあれは、月曜の休みに予定が無かったら その時は是非…と云ったつもりで。」 「どのみち予定など在るまい?」 「いや、色々家事ですとか。」 「まぁ良い。どうだい。昼…

先生の花火

|小僧先生| お泊りに来た小僧先生とAちゃんと三人、 先生の持参した花火などして、夜を涼む。 ずっと以前に買って貰ったのを、一夏の間 大事にとっておいたらしく、幾つかは湿気て 火がつかなかったけれど、最後に残した 線香花火を、先生は一番のお気に入りと云う。 「先生はどうして線香花火が良いのですか?」 「ふむ。何しろ火花の小さいのが良い。それに…」 「それに?」 「それに、この小さな玉ころが最後にぽとん、と。」 三人して横並びに、同じ格好でしゃがみ込み、 各々、最後の線香花火を…

先生の枕詞

|小僧先生| 昨日よりしきりに小僧先生、お泊りお泊りと騒いで居られ、 お宅の許可も降りたものですから、いつになく張り切って 本日は朝からご出勤。一旦帰られてはどうか?との提案を 頑なに拒まれまして、粘りに粘って一日中居続けた末。*1 只今、布団に寝息をかきかき、お休みになっておいでです。 あんまり早々床に就かれるよか、宵っ張りして頂けた方が、 朝がゆっくりなので、こちらは気が楽なのですがねぇ。*2 まったく、好い気なものですなぁ。 [本日の先生語録] 「先生。今日は朝から、え…

ぼくの伯母さん

|雑記| |小僧先生| 僕の考えではおじさんというのはなんだか嬉しい存在だと思うんですね。その人がいてくれるというだけで、なんとなくホッとするようなね、なんか気が楽になるような存在、それが僕におけるおじさんのイメージなんですね。 (中略) そんなところに、ある日ふらっとやってきて、親の価値観に風穴をあけてくれる存在、それがおじさんなんですね。(中略)親のディスクールと違ったディスクールでくる人、それがおじさんなのね。あるいはカーブの投げ方教えてくれたり、コーヒーなんか飲まして…

先生の宵っ張り

|小僧先生| 本日は、小僧先生が拙宅にお泊りになられて居ります。 いつもであれば、夜は八時に就寝とのことですが、 何せお泊り気分なもので、なかなか寝て頂けません。 仕方が無いので、一緒に若大将など観て居りますが、 宵っ張り。お宅にはないしょですよ、先生。 追記:先生が児童館にて、七夕の飾りを拵えてきました。 短冊には 『でんしゃになりたい』 (母代筆)と書かれて居りました。*1 ええ、お気持ちだけは分かります。 *1:確か昨年もそうであった気が…。

先生の好きなもの

|小僧先生| 連休なんぞが終わって、やれやれのところへ、雨。 ついでに憂さも流れて、尚のことせいせいとする。 毎度のことながら、大きな休みの明けた後などと 云うのは、概ね、間の抜けて大層暇なものだから、 同じく暇を持て余して訪ねて来た、甥っ子である ところの小僧先生より、先生一家の休暇で訪れた 水上温泉、上越線の話など聞いたりして過ごした。*1 「ブユートエーン!ネンコデンシャダヨ!」*2 何でも義妹の話によると、客車の色が青かったとかで、 先生、ブルートレインと云って聞かぬ…

月曜阿房列車

|小僧先生| |散策| [ひたちなか海浜鉄道湊腺阿房列車] 湊腺に乗ろうと想う。湊線は片道三十分程度の小さな路線で、気軽な阿房列車を仕立てるには丁度お誂え向きかと考えた。二歳と少しになる、弟の甥であるところの電車小僧氏の付き添い、と云うお役をこれ役得とばかりに、その実、前々より私が乗ってみたかったのである。勝田駅までは義妹が、車で送迎してくれると云う。湊腺の発着する一番腺の改札口にて、一日乗車券を買い求め、幅の狭いホームへ足を踏み入れて暫し。向う側より、キハ205の入線して来…

デデデデデデデデンシャ

|小僧先生| 散歩に園芸*1、それに電車。 何れも別段、私が無理強いして教えたものでは無く、 二つになる甥っ子が、自発的に興味を示したのだけれど、 子供は大概が乗り物好き、とは云っても、こと電車に 関しては、それはそれは只ならぬ入れ込み様で。 ジョーバンセン。スーパーヒタチ。トッキュウ。 カモツ。シャショーサン。デゴイチ。センロ。等など。 暇さえあれば電車語録を口にして、駅まで出掛けては 目を輝かせて興奮して居るため、当然、弟からは 「姉ちゃんがまた、電車教えたんだろ!」と疑…

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