双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

小休止

|日々| |音| 一月に入ってからと云うもの、いつにも増して ひどく暇な週が続いたりして居たので、さすがに この頃は、かくんとなりそうだったのだけれど、 今日は良く晴れてあたたかとなり、冬眠して居たよに 思えた人びとの足も、この天気に誘われてゆっく…

しみじみと しみじみと

|本| 暇にかこつけた連日の編み物で、暫く開けないで居た 今号の 『暮しの手帖』 に、ようやくゆっくりと目を通す。 巻頭は、愉しみだったマーガレット・ハウエルの記事。 飾り気無く、気取り無く。 流行に捕われず、芯が通って。 人柄そのままのよなこの人…

冬に想ふ

|雑記| 近頃は真冬だと云っても、大層な薄着で出歩く 人びとが増え、わざわざ薄着で居るから寒いのに、 そこへ来て 「寒い!寒い!」 と、一様に身を 縮こませるのは、端で聞いて居ると実に奇妙だ。 そんなに寒いのならば、何故それなりの暖かい 格好をせぬ…

日々徒然

|縷々| 縷々と流れては、遅々と進まず。 諦めて放り出せば、糸の端は残り。 するりと掌からこぼれ落ちて、再び 帰って来るもの。もう戻らぬもの。 日々は流離い、繰り返す。 昨日と今日。 今日と明日。 建てつけの悪い引き戸みたいに、 ぎこちない音たてて終…

薬缶の湯

|縷々| 冬の一日。 時間の流れは、滞るよにゆっくりと。 日々を紡ぐことを厭わず。 ただ、其処にあるものを迎え入れ。 切りの無い欲目に無頓着であれるよに。 小さき気配に敏感であれるよに。 金銭で得られる豊かさが、決して 豊かさの全てでは無く、むしろ …

Trieste

|縷々| 街を、橋から端まで、通りぬけた。 それから坂をのぼった。 ます雑踏があり、やがてひっそりして、 低い石垣で終わる。 その片すみに、ひとり 腰をおろす。石垣の終わるところで、 街も終わるようだ。 トリエステには、棘のある 美しさがある。たとえ…

夕飯の匂いのする通り

|電視| 『世界ふれあい街歩き』 は北京の前門界隈。 開発・建設ラッシュに沸く北京にあって、 この界隈は未だ、下町の風情を色濃く残して居る。 清朝の頃からの老舗も建ち並ぶ、差し詰め アメ横風情の賑やかな商店街を抜けると、胡同。 背の低い街並み。庶民…

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