双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

小休止

|日々| |音|


一月に入ってからと云うもの、いつにも増して
ひどく暇な週が続いたりして居たので、さすがに
この頃は、かくんとなりそうだったのだけれど、
今日は良く晴れてあたたかとなり、冬眠して居たよに
思えた人びとの足も、この天気に誘われてゆっくり
動き出したと見えて、午前中から人が入り出す。
どう云った訳だか、お若い方もお歳を召された方も、
皆一様に、男性のお客さんの姿が目に付く。
何かを作る計画だろか、二人で話し合って居る人。
深々と本を読み耽る人。こつこつ書き物する人。
お昼休みのお勤めの人。お菓子をつつく人。
和やかに、穏やかに水曜日が流れてゆく。
昨今、若い女性ばかりがわさわさと集う店は多いが、
一人客や、年配の人、男性にも入り易い店はと云うと、
これが案外、少ないよな気がする。そんな中
こうして少数派の人びとが、各々の憩いの場として
この店を選んで下さって居ると云うことが、
私には、ちょっとだけ誇らしかったりする。


[水曜日の巴里]

AMELIE

AMELIE

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