双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ビルボの回復

|忍び| ビルボ殿に原因不明の異変が表れて、早六日。なるたけ安心できる環境を拵え、こまめに様子見し接してやる内に、どうやら段々と落ち着いてきた風である。昨日辺りから随分のびのびと過ごせるよになって、縮こまっておどおどすることも、頭や耳を振る動…

ビルボの災難

|忍び| 先週末から、拙宅のチビ猫ビルボの様子が急におかしくなった。 しきりに耳をぱたぱたとやって頭を振るなどし、初めのうちは、歯の生え変わり時期が関係して居るのかしら、と想ったのだが、矢鱈と物音にびくついては身を低くして隅へ隠れたり、人間と…

Coffee Blues

|縷々| 時折来店するお嬢さんが居る。数年前は高校生であったから、歳の頃二十歳になるかならぬかの学生さんか。とても物静かで繊細な感じのお嬢さんで、ぱっと見には分からないのだけれど、恐らく片方の足に障害を持って居る。いつだったか。いつも歩いて来…

主の居ない部屋

|縷々| 一昨年のこの日、主の消えてしまった家は、 今尚、そして恐らくは この先も閉じられること無く、 ずっとそのままに在る。 玄関も縁側の戸も開いたまま。 茶碗。湯吞み。読みかけの本。 削られた鉛筆の跡。映画。レコード。 主が居た頃と何一つ変わら…

裕福な御婦人のためのベスト

|手仕事| 件の御婦人より依頼を受けて居た、前開きのベストがようやっと仕上がる。 前開き仕様。丈はやや長め。色は薄いグレイ。この三点の他は全てお任せで、とのことであったため、思案を重ねた末、シンプルなショールカラーのこの形を選んだ次第。前のあ…

海と猫

|散策| 海へ行くつもりじゃなかった...と云う訳でもないのだけれど。 やはり季節の外れた海ってのは良いな。 古森号に乗っかって、堤防沿いに一っ走り。鍼灸院帰りなので、腰に無理のかからぬよにして走る。 +++ 猫に会うつもりじゃなかった...と云う訳で…

犬猫の午後

|若旦那| 犬猫ピピン。 涼しさの戻った午後は昼寝も捗る。

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