双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

2009-01-01から1年間の記事一覧

ご挨拶

|雑記| 大晦日は母方の祖父の命日。 朝より支度を整える。その年毎の着用 頻度に拘らず、一年の終いの日と元旦 には必ず着物を着るのを心得として居り、 前日の内に箪笥から出しておいたのは、 冬らしく、黒地に赤と白で絣の入ったお召しと、 黒地に茶縞の紬…

仕事納め

|日々| 仕事納めを、年の瀬の空気の薄い中で迎える。 そこへ来て、今年は父方の祖父の喪中のため、 恒例の餅つきや、おせちなど諸々の正月支度の 一切無いことも在り、余計に気の抜けたよな 年の瀬となった。掃除は殆ど済ませてしまった のだけれど、只ぼん…

冬の動物園

|小僧先生| 先生と二人、連れ立って動物園へ行った。 予ねてより約束をして居たのであるが、 電車で隣町まで出掛けて、先ず食堂にて ワンタン麺を食べ、それから大通りへ出て バスに乗り、動物園前で降りると、暫く 緩やかな長い坂道を登る。小高い山の上の …

ダッフルコートと魔法瓶

|モノ| 先日、実家へ立ち寄った折、母よりコートを一着渡された。いつだか母に貸した後、クリーニングへ出してから、そのまま母の箪笥へ紛れ込んで、ずっと仕舞われて居たのらしい。どうりでこちらの箪笥を幾ら探したところで、ちいとも見当たらなかった訳で…

負け犬

|ホビ吹| 昨晩。いつになく冷え込みの厳しい夜であった。 たった一つの湯たんぽをめぐって、老描との間で 繰り広げられた壮絶な死闘に、ホビ吹は敗れた。 屋根うらに作られた 寝床にもぐりこんだホビ吹は 酔いつぶれた段平や西に気づかれぬよう ボロぶとんの…

魔が差す

|戯言| お歳暮に高級和牛肉を頂戴した。”すき焼き用”と在る。 肉屋が届けに来たのが丁度、遅い昼の頃であったので、 二週間ばかし肉を口にして居ないなぁ、と二三枚貰って 牛飯を拵えることとし、生憎しらたきが無かったので、 乾物の缶の中へ春雨を見付けて…

風が吹いて

|映画| |音| バグダッド・カフェ 完全版 [DVD]出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2003/04/25メディア: DVD購入: 8人 クリック: 146回この商品を含むブログ (199件) を見るコーリング・ユー ?バグダッド・カフェ ― オリジナル・サウンドトラックアーティ…

Things We Lost Along the Way

|音| 冬の空。かじかむ手を、カップで温める。 鉛色した静かの季節よ。もっと深くへ。 End of Tryingアーティスト: Dakota Suite出版社/メーカー: Karaoke Kalk発売日: 2009/01/20メディア: CD購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (6件) を見るThis…

或る月曜

|散策| |雑記| 洗濯と掃除を済ませて時計を見やると、 午後の二時となって居た。考えてみたら ここ暫くは、ずっと出掛けて居なかったな。 風は少し冷たい。ダッフルコートを羽織り、 マフラーをぐるりと巻いて身支度。家を出、 駅まで歩いて電車へ乗る。昼下…

機微

|雑記| 師走を肌で感じられぬ寂しさよ。 時勢は年々、こうした季節季節の佇まいを 失ってゆく。冬には冬の。師走には師走の。 目には見えぬ其々の手触り、匂い。 其々との向き合い方が、心づもりが。 日々の営みの中に、嗚呼。もうそんな季節か と感じ入るこ…

地味好み

|手仕事| |本| 編みものこもの作者: 三國万里子出版社/メーカー: 文化出版局発売日: 2009/09/01メディア: 大型本購入: 12人 クリック: 117回この商品を含むブログ (52件) を見る 昨冬初めて取り組んだ編み込みも、帽子や手袋などの小物を 幾つか仕上げる内に…

近況

|戯言| ■「ホビちゃん!それ、ともすると森ガール!」 Aちゃんに指摘され、そいつは大変だと、慌ててカーディガンに岡本太郎の缶バッヂをくっ付ける。*1私としては、パリは下町辺りのブロカント屋の店先で、足元に犬を寝そべらせ、日がなチェスなんぞに興じ…

十一月の家

|徒然| 母方の祖母が骨折のため入院して居ることは、少し前に書いた。途中、持病の糖尿病の影響も在って、軽い肺炎を起こすなどして身内を心配させたものの、現在は食事も摂れるよになって、緩やかながら回復へ向かって居る。七十を過ぎてからの祖母は、自転…

Lonesome Train

|音| Waitsアーティスト: Tom Waits出版社/メーカー: Edsel発売日: 1992/10/16メディア: CD クリック: 3回この商品を含むブログ (2件) を見る 苦さや寂しさや、折れる切なさを知る人のやさしさは、 言葉無く、そっと肩に置かれた無骨な掌に似て居る。

白い部屋の窓

|雑記| 三週間程前、母方の祖母が転倒して骨折。 以来市内の病院へ入院して居り、今日は私が 付き添い当番のため、身支度して家を出る。 脚を吊って居るので身動きはできないし、 数日前に軽い肺炎を起こしたことで、食事は 未だ摂れず点滴のみであるから、…

リズム

|日々| 穏やかに晴れた、十一月の土曜日。 今年もTさん夫妻が訪れて下さった。 三年来変わらず届く、晩秋の便りみたい。 一年ぶりにお会いした筈だのに、ついこの間、 ふらりといらっしゃたばかりのよな気がする。 物凄く特別と云うのじゃないけれど、 朝目…

味わい

|映画| 眺めのいい部屋 <完全版> [DVD]出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ発売日: 2003/07/24メディア: DVD クリック: 5回この商品を含むブログ (17件) を見る この映画を初めて観たのは、二十年程前の深夜の字幕映画枠であったよに想う。画面の美…

ものぐさの帽子考

|モノ| それにしても私は良く帽子を被る。 単に好きだからと云うのも勿論あるが、ものぐさは自認するところであるので、朝もしくは出掛けの支度に、整髪をせずに済む利点は魅力であり、また着る物の色味が極めて地味であることから、そこへ帽子で差し色を加…

十一月

|縷々| 冷え込んだ空気が、鼻先をつうと刺す。 朝。タートルネックの上にセーターを着て、 それから寒空を見上げて、息を吸い込む。 夜。欠けたところの無い月明りの下で、 屋根瓦や枯野が銀色に光って居た。 まるでうっすらと薄い霜に覆われて、 ぼんやり、…

|映画| ぼんち [DVD]出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2004/10/22メディア: DVD購入: 1人 クリック: 47回この商品を含むブログ (32件) を見る 少し前に録画してあった、市川崑 『ぼんち』 など観る。船場は老舗足袋問屋の五代目である雷様。所謂一人息子の…

嫌いじゃない

|日々| 朝、叩き付けるよな激しい雨音で目が覚める。 カーテンの隙間からは、暗い朝が覗いて居て、 既に薄暮の終わり程の気配だった。薄暗い。 そのまま再び枕に頭を預け、浅い眠りへ戻る。 もぞもぞと、収まりを求めて脚を動かすも、 夜具の深くへ潜った猫…

霧のむこう

|電視| |本| 先週末に放送された 『須賀敦子・霧のイタリア追想』。 後からゆっくり観ようと想ったのだが、今回も録画に失敗。*1とは云え、こんなことも在ろうかと、当日はちゃんとテレビで放送を観て居た。番組自体は、須賀敦子と云う女性の人生を、ざっと…

季節

|本| |モノ| ムーミン谷の十一月 (講談社青い鳥文庫 (21‐8))作者: トーベ=ヤンソン,Tove Jansson,鈴木徹郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 1984/10/10メディア: 新書購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (7件) を見る 十月も半ばの頃となると、いつ…

便り

|音| DECLARATION OF DEPENDENCEアーティスト: KINGS OF CONVENIENCE出版社/メーカー: SOURC発売日: 2009/09/25メディア: CD購入: 11人 クリック: 48回この商品を含むブログ (41件) を見る 注文してから、ひと月以上も待って。 それでようやく届いたのが土曜…

好物

|雑記| だまかなさんの本日エントリを読み、只今 無性にとんかつを食したい心持ちなのである。 以前に友人との間で、とんかつだのレバニラ だのが好物の女なんてのは、殿方にとっては 如何なものか?と云う話題が幾度かのぼった ことがあるが、何しろ、かく…

青と緑

|蹴球| W杯欧州予選 アイルランド VS イタリア アイルランド 2 ― 2 イタリア 最後の最後、ジラのゴールで追い付き一安心。イタリアは一位通過で本大会出場決定。一方のアイルランドはプレーオフへ。どちらも好きなチームなので、アイルランドには必ず上がっ…

取柄

|雑記| 見目取って器量好しと云うのでなく、ならば気立てのすこぶる好いと云うのでもない。 なりは頓着が無いからいつだって構わぬし、少々偏屈な上、性根は案外と腹黒い。そんな私が、是だけは大きな声で取柄と云えることが在るとするなら、それは恐らく 「…

ピリリの塩梅

|本| こんな素敵な編み物本が出て居ましたヨ!*1 編みものこもの [ 三國万里子 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > ライフスタイル > 手芸 > 手芸ショップ: 楽天ブックス価格: 1,404円 表紙の色味や佇まいも、作品の写真も素敵。 しみじみとかあいらしい中にも…

先生のひと休み

|小僧先生| 二週間無休も昨日で終止符。 今日こそは存分に休むのだ。と、 昼も近くに、すわ電話が鳴る。 「もしもし。」 「おお。起きて居ったかね。」 小僧先生からである。 「ええまぁ。」 「確か一昨日、月曜の休みには湊線に乗って パン屋へ行こうじゃな…

夜風と月と金木犀

|縷々| 夜風の中に、ふんわりと。 金木犀が薄く匂う。 鼻先にうっすらと、頼り無く。 半分だけ欠けた月。 今日の憂いは、夜風に流す。

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