|戯言|
■「ホビちゃん!それ、ともすると森ガール!」
Aちゃんに指摘され、そいつは大変だと、慌ててカーディガンに岡本太郎の缶バッヂをくっ付ける。*1私としては、パリは下町辺りのブロカント屋の店先で、足元に犬を寝そべらせ、日がなチェスなんぞに興じて居るよな爺さんをイメエジして貰いたいところであったが、しかしながら。冷静に見て、毛糸のベレー帽に深緑の紳士物V開きカーディガン。地味過ぎる柄物首巻、臙脂のレッグウォーマー、ダンガリーのスモック、サルエルパンツ(早い話が、オジさんズボンね)…と着膨れ必至、防寒第一のじじむさい草臥れた重ね着は、森ガールのそれからは実に程遠く、暫しの後、前言撤回と相成る。
「A君。我々の船は沈んでなど居らんよ!全ては悪い夢だったのだ!」
未だに二人とも ”森ガール” の正しい解釈が、良く分かっては居ない。
■物心ついた頃より 「この事件のとき、日清のカップ麺が物凄く売れたのよ!」 と繰り返し母に聞かされてきたせいで、『あさま山荘』『連合赤軍』 と聞けば 『日清カップヌードル』。商品棚に 『日清カップヌードル』 を見れば 『あさま山荘』『連合赤軍』 と云う、実に厄介な連鎖構造が脳内に出来上がってしまって居たことに気付いて、どきりとする。
ちなみに、子供の頃の我が家でカップ麺と云えば、日清では無く、ニュータッチが定番であった。
■小僧先生語録。
「ところで、君。”イッポンジメ” とはどう云う意味かね?」
*1:それでどうにかなると考えた理由が、我ながら実に謎…。