|雑記|
人に仕事に野暮用に翻弄されながら、何とかかんとか己を保ち、
ふうと一息つけたところで、今度は例の白目シーズン目前である。
やれやれ。なかなかしみじみできねえなぁ。
しかしここ数年はもう、どうせ同じエコエコ白目をむくのなら
商魂逞しく行くのだぜ、完全に稼ぎと割り切って精神のスイッチを切り、
さしずめマシーンの如く捌きに徹して乗り切ることとして居る。
そんな私にとって、この時期必須のお守りが「抑肝散」。
掛かりつけは爺ちゃん先生が今春に亡くなって閉院し、
以来行き先に困って気をもんで居たのだが、それに代わる
都合の良いお医者が実に近場で見付かり、灯台下暗し。
ひと月分処方して貰って、一先ずほっと安堵する。
ふう。これでどうにか十一月の修羅場を乗り切れるかな。
十月の半ばを過ぎても、一向に秋が進まぬ所為も在るのだろか。
どうもお年頃的な体調が芳しくなく、苛々や焦燥感で鳩尾がぎゅう。
夜中にそわそわで目が覚めてしまって寝付けない、なんてのが増えた。
やはりこの節は無理がきかないのだ。素直に抑肝散のお世話になろう。
すっきりしない、ごたごたもやもやを抱えて過ごす日々。
日曜の寝しな前に『団地のふたり』を観て、只だらーんとする。
毎回特にこれと云って何も起こらない、毒にも薬にもならない、
好きでも嫌いでも良いとも悪いともない、そんなドラマであるが、
鈍い鉛を溜めたよな一週間の終い。帰宅して諸々済まして、
風呂へ浸かって、風呂から上がって、ようやっと一段落して。
楽々高座椅子へどさりと身を預けて、何も考えずにだらーんと観る。
一週間分の雑多で満タンとなった心身を、一旦ぜんぶ空にして、
次へのためにリセットするには、これくらいのが丁度の気がする。
小林聡美と小泉今日子なら、やっぱり『すいか』かなぁ。
基子と馬場ちゃん。ハピネス三茶。
あのドラマ、すごく好きだったし、今でも好きだ。