双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

薄甘い午後

|日々| |手仕事| この冬は、手袋を幾つ編んだだろか。 細い雨のそぼ降る、とろりの金曜は客足も遠く、 ほうじ茶と珈琲飲み飲み。黒豆を薄甘く炊いたのを つまみながら、一日中、編み針を動かして居た。 先週仕上がったラグランのセーターは、今日、 初めて袖…

筆記具考

|モノ| 靴下同様*1、筆記具に関しても、書ければ何でも良い! と云う風にはゆかない。我ながら何とも偏屈と想うが、 「イヤダカラ、イヤダ。」では無いけれど、筆記具は 書き味と塩梅。硬めの細字でないと、駄目ナノダ。 かと云って、あんまりカリカリ過ぎて…

遠く離れて

|雑記| 女らしいと云うのは、どう云うことだろか。 女であれば誰でも自然と女らしくなる、 と云うものでもあるまい。 話の仕方だの、仕草だの、顔立ちだの、服装だの。 目に見えて分かるよな、そう云う事柄から 判断されるのだとすれば尚更、凡そ私は、 女ら…

想ひ出写眞館:沖縄篇(2)

|旅| |写眞館| [読谷〜牧志] 読谷へ向かうバスは、時折、とろりとした昼寝のよな車窓を見せて。 那覇より約一時間揺られて降りた、読谷村は親志のバス停。 おおらかな南国風情です。 やちむんの里到着。 なだらかな起伏に連なる登り窯。 黄色い太陽の光が、…

想ひ出写眞館:沖縄篇(1)

|旅| |写眞館| [首里〜安里〜牧志] 首里の真っ青な空。旅はここから始まって。 安里は栄町市場の入り口。ここから入ってゆくと・・・。 中はさながら、迷宮の異世界! 混沌不思議な濃密グルーヴが、其処彼処に、むわわ〜んと。 肉屋さんにて猫発見。お行儀の…

お茶の葉

|暮らし| 白菜、人参、葱、大根、赤蕪。 先週に頂いた山程の泥付きの野菜は、 毎日毎食の食卓にのぼる。黄色い人参は そのままでも甘く、何処か柿の実に似た味がする。 短冊に切って漬け込み、ピクルスを拵えた。 赤蕪の酢漬けは、薄切りにした白い部分もう…

歩き続けた人

|本| 考える人 2009年 02月号 [雑誌]出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/12/29メディア: 雑誌購入: 2人 クリック: 27回この商品を含むブログ (21件) を見る 身の回りの雑多が一段落して、ようやく手に取る。 須賀敦子が最後に残した草稿。完成することの無…

まどろみ

|本| |縷々| 明け方、夢を見た。 行ったことも見たことも無いけれど、 そこは、コルビュジェの 「小さな家」 で、 こじんまりした一人がけに、背中を預けて、 やわらかな光に滲んだ、白い窓を見て居た。 清潔で、静かで、心地良くて。 膝掛けの上に置いた手…

小さく暮らす

|徒然| 勤めに出て居る訳でも無く、仕事場と自宅とが 余りにも近すぎる上、仕事を仕舞う頃は、もう充分に 夜も遅いから、何処かへ立ち寄ると云うことも無い。 休みの日に出掛けることは在っても、そう度々 他所の街まで足を伸ばすで無し。大概は そこいらを…

茶の間の背筋

|電視| TBSチャンネルにて 『向田邦子・新春ドラマスペシャル』 を放送中。当時は、年明けにこのドラマを見るのが 何故だかとても好きだった。花の絵のタイトルバックに、 手書きの題字。あのテーマ曲も懐かしい。 田中裕子が居て、小林薫が居て、加藤治子が…

沖縄旅日記 (4)

|旅| [一月八日:那覇 〜 帰路] 沖縄を離れる日になって初めて、どんよりとした曇り空の朝を迎える。予報では雨が降ると云う。身支度してから、煙草をポッケに突っ込んでロビーに降りると、一足早く降りて居た父がテラスで独り、新聞を読みながら、朝の一服…

沖縄旅日記 (3)

|旅| [一月七日:読谷村 〜 牧志界隈] 読谷村やちむんの里:続き さわさわとしたり、ざざあっとしたり。読谷の森の中を渡る風は心地良い。鳥のさえずりが、調子を合わせるよにして、風に重なる。「やんばるって感じでしょ〜」 嗚呼、そうか。 ここで生まれる…

沖縄旅日記 (2)

|旅| [一月七日:読谷村 〜 牧志界隈] 朝早くに目が覚めたものだから、ロビーの一角に設けられた図書スペースへ。読谷についての記事の載るローカル誌など。数冊見繕って、短くメモに書き付ける。天気は、曇りと晴れの間で揺れて居る様子。朝食を済ませて身…

沖縄旅日記 (1)

|旅| [一月六日:出立 〜 那覇] 夜も明けきらぬ午前四時。冬の早い朝の刺すよな冷たさに、固く身を縮こませ、羽田へ出立。数時間後に羽田を飛び立った飛行機は、南国沖縄へ。冬から春先へ、ひょいと季節が移動したかのよな暖かさ。 空港から宿へは、ゆいレー…

主、戻る。

|雑記| 沖縄より、本日戻る。気温差十数度。 僅か数日間ではあるが、すっかり冬を 忘れて居たことに気付き、ぶるると身震い。 留守番の猫氏は、主の帰宅にも気付かず、 布団の奥深く。寝息たてたて眠って居た。 湯を張った熱い風呂に浸かりながら、 思い巡ら…

姉の勝手

|雑記| 弟夫婦が、JALカードでせっせと貯めたマイレージ。 何でも、期限切れが近付いて居り、流れてしまわぬ内に、 皆で使って出掛けよか?と相成ったのが、昨年末のこと。 丁度、沖縄往復航空券なら、大人五人分が賄える と云うので、弟夫婦があれこれやっ…

新年

|日々| 元旦は、海で神輿と初日の出を拝み、 早い朝の清々しい空気を、胸一杯に吸い込んで。 拵えたおせちと雑煮で、新年を祝う。 一段と厳しい一年になるだろうけれど、 小さく、つましく、誠実に。 丁寧に暮らしてゆけたら、と想う。 新年、明けましておめ…

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