双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

私とナイフと赤っ恥

|モノ| |市| 私は日頃からナイフを持ち歩いて居るよな女である。*1 などと書くと、然も暗がりに身を潜めては、夜な夜な通行人を脅して金品を狙うだとか、酒場の安喧嘩をおっぱじめては、懐から無闇に取り出す物騒な輩を想い浮かべる方も居られようが、無論、…

通り雨の後

|日々| 突然に空が真っ暗になって、分厚く覆った雲から バケツをひっくり返したよな雨が降り出した午後。 半時程して止んだ後、表へ出て雨上がりの匂いを くんとやり、朝顔の鉢へ目を落とすと、少し育った本葉に 大きな雨粒が乗って居た。其処へすうと涼しい…

Tremble slow

|音| 雨降り土曜は肌寒い。 霧のよな色して。

仕事着のエプロン

|モノ| |手仕事| 普段、好んで身に着けるエプロンは、腰から下の前掛け式である。ところがつい先日。たまたま真白いシャツなど着て調理して居たら、一寸の余所見の隙に、其処へものの見事トマトソースが撥ねたものだから、あら大変。やはり調理時においては…

Jardins sous la pluie

|縷々| 朝起きると、昨晩遅くに降った雨が路面に残って居た。 重たく湿った外気は、けれども肌に冷ややかで、 隣家の石塀越しの紫陽花が、曇天の下に緑色濃い。 かのシーボルト博士は、雨露を纏った紫陽花の佇まいを愛し、 日本から独逸へ苗木を持ち帰って、…

廉恥功名

|戯言| なまじっか人として、そこそこ長く生きて居れば、 多かれ少なかれ、無かったことにしたい恥が在る。 大恥・赤っ恥とまではゆかずとも、些細な恥ならば 日常のそこいらに、幾らでも散らばって居るものだ。 例えば誤字脱字に始まり、云い間違いや勘違い…

独立記念日の夜、自転車に乗って花火を見た。

|旅| |回想|*1 ダウンタウンでサンドウィッチを食べ、コロラド川にかかる橋を渡った。7月4日。インディペンデンスデイ。ハウディ!ボンネットを星条旗で覆った車から手を振ったのは、日に焼けた銀髪の女性だったろうか。滞在した夏休みの学生寮は一泊5ド…

6:00am Saturday bright sky

|音| [asin:B000V3OKXO:detail] カーテンの隙間から、細く差す明るい朝の光。 めずらしく早起きをした。コップの水を飲んだ。 大きく窓を開けると、外気がまだひんやりしていた。 ホンジツハセイテンナリ。 あたらしい土曜日のはじまり。

遠き山に日は落ちて

|戯言| 南に面した二階の窓に、今年こそは蔓植物を仕立てる算段で、ネットだのポールだの苗だのを一揃い買い求めてきた。折りしも世は、夏季に生じるとされる電力不足へ向け、節電のための様々な対策を講じて居る只中。だからと云って、別段それに乗っかった…

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