双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

通り雨の後

|日々|


突然に空が真っ暗になって、分厚く覆った雲から
バケツをひっくり返したよな雨が降り出した午後。
半時程して止んだ後、表へ出て雨上がりの匂いを
くんとやり、朝顔の鉢へ目を落とすと、少し育った本葉に
大きな雨粒が乗って居た。其処へすうと涼しい風が来て、
散髪したばかりの前髪を通り抜けるのが、心地よい。
電線に烏がカァと鳴けば、次いで山鳥もピチチと鳴く。


"No man is an island,entire of itself..."
― John Donne

今日飲んだお茶へ添えられて居たのは、ジョン・ダンの詩の一節。

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