|散策| |写眞館| 空の色が変わってゆく。 昼下がりの公園には、箒を持った小父さんが一人きり。 すっかり葉を落とした木の下から見上げた、十二月の空。 大きく息を吸い込むと、あんまりにもきれいで、泣きたくなった。 小僧先生が、道端で花を拾った。 冬空…

|日々| 爺様が逝って丁度ひと月。初めての月命日を迎えた。 若旦那がやって来たのは、丁度二週間前の今日だった。 当たり前のよに、そっと静かに重なり合う、二つの魂。 寒風の中にも、からりと晴れた冬空は何処までも澄んで、 桶の水に手指を悴ませながら、…

|雑記| ■気になって居た散髪をようやく済ませて、年の瀬を清々と。寒くとも刈上げ、耳も出す。 ■若旦那、もとい坊やが、隙を狙っては頭髪をかじりに来るので大変に困る。特に前髪へは執拗な執着を持って飛び掛って来るので、奴さんの目線が主の目玉の位置か…

|手仕事| 『ほぼ日』は「三國万里子の編み物の世界。」にて、三國女史の担当編集者の女性が着て居たカーディガン。(→■ 以下”お手本”) となると当然、三國女史の手によるものと思われるが、是が実に素敵だったもので、モニタ上で編地をしげしげと観察。凡その…

|日々| 喉に覚えた違和感が、軽い風邪を長引かせたか。 暫くの間、煩わしい空咳が続いて居たのだけれど、 一昨日の晩には咳も止み、どうやらようやく治まった。 ここ数ヶ月。身辺には悲喜交々、様々な事柄が去来し、 心模様落ち着かぬままに、もう師走の声を…

|若旦那| チビ猫ピピンが、拙宅に暮らし始めて三日。生い立ちや境遇等々を考えれば、人馴れして新たな環境に落ち着くまでには、多少なりと時間がかかるかも知れぬなぁ、と心配して居たのだけれど、こちらの懸念など何処吹く風。拍子抜けする程の堂々とした馴…

|小僧先生| おんおん泣きながら、爺様のやわらかな死に顔を撫でて以来。 先生は宵の頃ともなると一番星を探し、手を合わせて居ると云う。 「なあ君、知って居るかね。何故ならあの一番星は、アー坊の星だからさ」 嗚呼、そうなのですね。 爺様は一番星になっ…

|徒然| |若旦那| 師走の身の上に青天の霹靂。急転直下。寝耳に水…は、ちと違うか。兎にも角にも。結論から申し上げると、本日拙宅に、みなしごのチビ猫がやって来たのである。我が最愛の爺猫が彼岸へと旅立ってから、未だひと月も経たぬと云うのに、何故唐突…

|手仕事| 先月から、ゆっくり編み進めて居た赤紫のアランカーディガン。 とうとう仕上がって、母の元へ貰われて行ったのでした。 (釦は仮付け。後日、改めて木製のを買い求め付け替えた。) ＋＋＋ 寸法や仕様は以前に編んだもの(→■)を参考に、自ら模様を組み…

|音| 独りで居るのは好きだけれど、独りが心細い夜も在る。 Sweet Baby Jamesアーティスト: James Taylor出版社/メーカー: Warner Bros / Wea発売日: 1994/12/19メディア: CD購入: 3人 クリック: 15回この商品を含むブログ (27件) を見るOne Man Dogアーティ…