双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

ひと月

|日々|


爺様が逝って丁度ひと月。初めての月命日を迎えた。
若旦那がやって来たのは、丁度二週間前の今日だった。
当たり前のよに、そっと静かに重なり合う、二つの魂。


寒風の中にも、からりと晴れた冬空は何処までも澄んで、
桶の水に手指を悴ませながら、午後。窓硝子を磨いた後、
黄緑色したポンポンの小菊を買い求めて、爺様に供えれば、
寂しいのと、あったかなのとが、入り混じったよな心持ち。

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