双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

新しい年に

|雑記|


元旦も朝から変わらず猫らのお世話に始まり、ささっと掃除に身支度と。
「今年もよろしくね」などと云ったところで、きょとんと猫団子である。
昼前にフォルゴーレ号に乗って出立、いつもの高台こじんまり神社にて柏手二つ。
階段を下りてすれ違った見知らぬ御老人と、立ち止まって新年の挨拶を交わす。
思いのほか穏やかな陽気で、良いお正月ですね。ええ、本当に穏やかで。


年追うごとに世知辛い、高速回転の世の中だけれども、だからこそ。
大切にしたいもの、自分を自分たらしめるもの、信じるものを見失わずに。
しっかりと両足を踏ん張って、立って居たい。歩いてゆきたい。
そんなことを改めて心へ留めなおす、一年の初めの日。


はてなハイツのご近所様方。
新年明けましておめでとうございます。
相変わらずの、まめでそそっかしい粗忽者でありますが、
今年も何卒よろしくお願い申し上げます...。

余裕をください

|日々|


今月いっぱいは忙しくて良いのに、なんて書いた所為かは知らないが、
仕事納めとなった年内最終日の本日は、午後に入ってドドドドドと
畳みかけるな忙しさで、気付いたら日がすっかり暮れて居た。
色々細々中身はどうあれ、結果オーライ。是で良しとしたい。
何だか年々、年の瀬のバタバタがしんどくなるよな気がするのは、
決して気のせいなんかじゃなくて、実際にしんどいからなのだ。
ということを、今更ながら身をもって理解し、少しく放心。
嗚呼、願わくば余裕が欲しい。

もの想い

|縷々|


つい先週あたりまでは、十一月の勢いを引きずった格好で、
例年よりも良い具合に活気が在ったのであったが、
いよいよここへきて失速、急にすとんと暇となってしまった。
ついでだもの、今月いっぱいは忙しくても良かったのになぁ。
年末の掃除には丁度かな、と開き直って窓拭きだの換気扇だの。

それにしても、近年の巷のクリスマス色の薄さときたら。
大型小売店も商業施設も、それらしきはBGMくらいのもので、
既に正月関連が優先だったりと、何やらひどく寂しい塩梅であった。
いつ頃からかな。クリスマスの色が段々に薄くなってきて、今や
世間的にも商業的にも、すっかりハロウィーンに取って代わられた。
まぁ節操がないと云うのか、流されやすい国民性と云うのか。
大手を振って馬鹿騒ぎができる都合の良さも在るのだろ。
人って勝手だな。なんて、皮肉っぽく溜息ついたり。

相変わらず、身の回りは地味なものである。
何処か遠くへ行く予定もなく、大きな買い物の予定もない。
若い人たちの顔が同じに見えて、K-popグループの区別もつかない(笑)。
過去の記憶、過去の音、過去の人。過去のあれこれに囲まれて、
ふと気付くと、何だか昔のことばかり思い出して居る。
今現在の中に在っても、過去に生きて居る気がする。
未来に心が向かわないとか、そう云うの、駄目なのかな。

なあんてことを、行きつ戻りつ考えたりしながら、
Aちゃんに借りた『すいか』のDVDをちょっとずつ観て居る。
ちょっとずつ観て居て、とうとう残り二話になってしまった。
夏の終わりに観るドラマだのに、何故私はこんな冬の季節に、
しかも年の瀬の押し迫った頃に、このドラマを観て居るのだろ。

ただ、ひとつ確かに分かったこと。
私のなけなしの感受性が、未だ健気に生きてるってこと。
くたくたに草臥れてるけれど、大丈夫。死んでなかった。

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