|雑記|
どうにかこうにか無事、狂騒と怒涛の十一月を乗り切った。
まったく非常に忙しく、まったく非常に稼いだ。(或いは、非情とも)
感情を切り離し、マシーンの如く捌いて捌いて捌きまくった。
そうして必死で生き抜き、阿呆のよな一か月を終えて
ようやっと日常を取り戻し、十二月の中に居るのであった。
しかし、人と云うのは実におかしなもので、ひと月もどっぷり
あの狂騒にさらされ続ける内に、どうも耐性ができてしまうのか。
それまで在った筈の日常のペースが何処かぎくしゃくとして、
なかなか通常運転へ切り替えられぬのが、何だか悲しい。
十一月最後の月曜日。あと少しの踏ん張りを支えられるよに、
少しでも気持ちを切り替えたく、美容室へ髪染めと散髪に行く。
現在約25%程が白髪の状態で、ずっとこのままでも良いのだけれど、
やっぱり何かつまらないなぁ。ちょっと変化が欲しいなぁ、と。
そうしたら、92%天然由来のオーガニックのカラー剤が在りますよ、
と云うのでそれでお願いして、ブルーグレイの色で染めて貰ったら、
あらま!是がすこぶる宜しくて、染め上がりもさることながら、
髪自体がしっとりさらさら。きれいにツヤも出て健やかな塩梅。
その後で散髪して貰って、実に清々、晴れ晴れとした心持ちとなり、
ルンルン気分で、帰りがけにワークマン (笑) へ立ち寄った次第。
さて。狂騒が去った後は、案の定ぱたり。静かとなった。
ほっと胸をなでおろし、心穏やかに十二月を迎えた。
十一月中は遠慮して来店を控えて居たお馴染みさんたちも、
次々と戻って来た。ああ、いつものこの感じ。この感じだ。
小さなクリスマスの設え。ささやかな気持ちのやり取り。
この先もずっと続きますよに。でも、いつまで続けられるだろか。
と毎年のよに溜息ついて、それでも何とか灯りを守りたい。
この場所を求める人のための小屋守で在り続けたい、と思う。
そんな十二月の始め。風が冷たい。