双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

新入りお嬢さんたち

|庭仕事|

以下、新入りさんと作業日誌など。

【九月十三日】

トレジャートローブのお嬢さん、到着。

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「6号鉢入りの新苗」とのことであったが、いざ届いてみたらば、あらまぁ!中長尺苗と云って差し支えないくらいの、実に立派な苗だ!枝も葉も何と瑞々しいこと。赤味がかった新芽がきれいで、暫し四方から眺め回して過ごす(笑)。


一足先にやってきたお二方。

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【左】ジョアシン・アネの新芽。明るいライムグリーン色が爽やか。でも枝は細くてイガイガの棘だらけなので、取り扱い注意(笑)。
【右】ソンブロイユ。しっかりと厚みの在る濃い緑の葉は如何にも丈夫そうだが、クリームホワイトの花色との取り合わせは素敵だろな。

【九月十四日】
■お嬢さんたちの鉢替え

新入りさんたち、6号鉢から少し早めのお召し替え。

  • ジョアシン・アネ』6号鉢→8号鉢
  • 『ソンブロイユ』6号鉢→10号鉢
  • 『トレジャートローブ』6号鉢→12号鉢

鉢替えは来週中頃辺りを考えて居たのだが、大きく育って結構根が回り窮屈な様子だったので、待たずに其々新しい鉢へ。誘引してつる仕立てにするものはやや大きめにした。特にトレジャー嬢は抜群に伸びる子らしいので、最初から12号(笑)。正面入り口横に置いて、其処からぐるっと軒沿いにワイヤー誘引したら良いかなぁ、素敵だろなぁ、などと考えて居るところ。


■バラ鉢植え用土の配合

以上の資材を数字の割合で配合。用土はその都度作らずに、時間の在るときにまとめて作り置きし、空の土袋に入れて保存して居る。そうして置いておくとカニガラの放線菌が元気に働いてくれて、使う時には土全体に白い菌糸が行き渡って、良い塩梅なのである。健やかなバラは健やかな用土が育むのだ。

ポッケの中の大切な気持ち

|本| |縷々|

家と庭と犬とねこ

家と庭と犬とねこ

ここに書かれたことの殆どは、戦後間も無しのことだったり、その後の経済成長期のことだけれど、物事の本質や心の在りように時代は関係無いのだな、としみじみ思う。そして、社会の構造のよな部分も、びっくりする程に様変わりしたり、天井と地面とがひっくり返ったりと云う訳でも無い。
桃子先生が東京と山の家とを頻繁に行き来しながら、山での共同生活を支えて居た頃の、都会の食料や経済のずっと底辺、作り手がその向こう側に居ることを、一向に気に掛けることのない風潮。キラキラとした都会と肥やしのにおいの田舎、と云う構図。桃子先生は両者の間の絶対的な溝や格差に、苛立ちや憤りを決して隠さない。正しい怒り。いっそヘラクレスみたいな巨人が、この難儀な問題を力技でもって「えいっ!」とやってくれたらなぁ、と願うもどかしさ。その一方で、都会へ出る度にうんざりさせられる”殺人的満員電車”への嫌悪は、何処かおかしみが在って印象的である。本書の中へ幾度も登場するくらいなので、案外先生はこの命名を気に入って使って居たのじゃないかしら(笑)。
都会の暮らしの目まぐるしい慌しさ、他人の愚痴話やら相談話を受けるばかりの毎日、人の嫌なところや身勝手さに心身疲れ果てて居たときに、突然颯爽と現れたバスの若い娘車掌さんの、その輝くよな溌剌さや気遣い、懸命に働く姿の美しさへの感動。山の家での質素でつましい暮らしの中、ささやかに祝うクリスマスと、モノもお金も無いけれど、贈る相手を大切に思いやって心を込めて拵えた贈り物。”おきぬさん”を始めとする犬や猫たちとの関わり、思い。
項をめくってそれらに触れるにつけ、心がわざわざとしたり、きゅうとなったり、クスっとさせられ、ときには堪えきれず声に出してワハハと笑い、そうして感じたことを全て、丁寧に折り畳んで、ポッケの中へ仕舞っておきたいよな、大切な心持ちになる。生きることを、真面目に生きよう、と思う。


桃子先生。昔に比べたら、今の田舎は確かにずっと便利に、文化的になったでしょう。あらゆる場所で (良し悪しは別として) モノが溢れ返り、新たな手段が情報が次々と与えられ、誰もが便利で文化的な生活を得たように見えますが、しかしちいとも豊かではありません。便利さやお金、モノ、手段、情報が入り込むごとに、人はどんどん身体感覚を失い、大人はどんどん幼稚になり、我が我がと身勝手になり、一匙のユーモアを忘れ、殺伐といがいがとなるばかりで、自らの力で考えたり行動したり、他所の人を思いやったり労わったり。そう云う、当たり前だったことができなくなってしまいました。
昔と今と、どちらが良い時代でどちらがそうでないのか、それを計ることは容易にできないでしょうし、私にも分かりませんけれど、生きると云うことは。人が人らしく生きると云うことは、自らの体を頭を心を使って、実際に見て触れて感じて経験することで、それらを一切省略し、人差し指を無為にすべらせて何でも済んでしまうのは、実体の無い世界に居るよなもので、”人らしく生きて居る”とは云わないよな、そんな気がして居るのです。

園芸覚え書

|庭仕事|


以下作業日誌、及び今後の思案など。

【九月十日】
オールドローズ新苗到着

  • 『ソンブロイユ』(6号鉢)
  • ジョアシン・アネ』(6号鉢)

この夏の酷暑を乗り切った疲れからか。ジョアシン・アネ嬢の葉が若干痛んで居た他は、特に気になる部分も見当たらず。いずれのお嬢さんも、ほぼ中苗と云って差し支えない大きさまですくすくと育って居り、従って近々一回り大きな八号鉢へお召し替え予定。一先ず、もう暫くはこのままで落ち着いて貰って、徐々に新たな環境へ慣れて頂こう。


オールドローズ新苗注文
思うところ在り、後日もう一種注文した次第(笑)。

トレジャートローヴ (Treasure trove)
ランブラー、アプリコット色、小中輪、半八重カップ咲き、微~強香
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ぐんぐん伸びて多少日当たりが悪くともへっちゃら、強健はお墨付きの手間要らずなランブラー系お嬢さん。春の一季咲きだけれど、それがどうした。開花が進むに連れ花色をアプリコットから薄桃、白へと変化させ、秋にはコロンとした橙色のローズヒップを沢山つけてくれるのですヨ。フフフ。又、赤みがかった新芽も美しく、この系統の中では比較的棘の少ないのも嬉しいところである。
植え場所の候補は二か所在るのだけれど、このお嬢さんにとっての最良をゆっくり考えましょ。嗚呼、ローズヒップ愉しみ!

【九月十一日】
■軒下の花壇の整備

軒下の花壇は凡そ150cm四方程度の広さで、雨が殆ど当たらぬ分、乾燥しがちなのに加えて、昼までしか陽が差さぬため、育つ植物が極めて限られる難儀な場所である。植えてはいつのまにか消えて居た植物は数知れず。従って現在の植栽は、お隣の花壇から引っ越してきたアルテミシアと一人元気なコモンセージの二つのみ、と全くのスカスカ状態で入居者募集中なのだが(笑)、果たしてどんな子がここ向きなのかしらん。
又、ここの土はどうも養分が足りぬようなので、二週間ほど前にバケツに六杯程の土を入れ替え*1、更に腐葉土や堆肥などを梳きこんだ後、木酢液を薄めた水を撒いたりして慣らして居る最中である。はて。思惑通りになるかしら。


■メインの花壇の整備

こちらは茂り過ぎて困ったメドウセージを引っこ抜き、同様のチェリーセージを刈り込むなどして、花壇全体のボリュームを調整。酷暑に耐えかねて枯れてしまった幾つかの植物を掘り上げ、周辺をきれいに草取りしてから、硬くなった土をシャベルでサクサクと軽く起こし、ニームケーキをさっと蒔く。
鉢植えで窮屈になって居たブッドレアを、空いたスペースへ移植。地植えだと大きくなるであろうことを考慮し、シャラの木とチェリーセージから適度に距離を取る。そのまま直に植えても良かったのだが、何だか平坦でメリハリが無いなぁ。と、ふとした思い付きで、ヒビが入って使わずに居た素焼き鉢の底をスコップで叩いて抜き、それを1/3程地面に埋めたところへ用土を足し足し、根鉢を軽くほぐしたブッドレアを植えてみた。一見鉢植え?のよに見えるけれど、ちゃんと底が抜けて居るので根がのびのびと張れるし、地面から幾らか高さが在る分、ちょっと目先も変わるかな、と。後はこじんまりと茂る程度のハーブが二~三種類くらい在れば良いか。

*1:店の裏手の土は何故だか、ミミズやダンゴムシら地味な生物によって耕された黒々と肥沃な土となって居り、このようにしばしば役に立つ。

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