双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

先生の夏休み阿房列車

|小僧先生| |旅| Y氏のご好意により、18きっぷの残り二回分を送って頂いた。時刻表に路線図を眺め考えあぐねる内、其処へふと、先週の小僧先生 「遠くへ行きたい」 発言を想い出し、さすれば是を使わぬ手はあるまい、ぽんと膝を打つ。そこで如何様にしたも…

沈黙

|徒然| 本日付の新聞にて、曽野綾子氏の 語りの中へ、次のよな一文を見付けた。 沈黙に耐えられない人間というのはろくなことがない。第一、自分を深く考える時間がない。話すことは、会話の中で相手を見たり、自分の位置を決めたりすること。沈黙は誰と比較…

ボートの三人三十路

|徒然| 遠方より休暇の途上にある客人を、先週 数年ぶりに迎え、短いながらも語らう機会 に恵まれた。客人、Aちゃん、そして私も。 互いに歳が近く、其々の身内に病人や介護を 抱えて居ることなども共通して居る。その中での 自分自身の在り方。家族。仕事。…

送り盆

|日々| 盆も終いの頃となって、ようやく父方の祖父母 の墓へゆく。盆中に休みの無かっただけの ことで、他の皆が早々に墓参りを済ませた中、 私一人が不精して居た、と云う訳ではない。 盆の入りには、何やら気忙しい墓地の様子も、 当然とは云え、すっかり…

八月の途上

|縷々| 驚いたことに、じりじりと射るよな八月の熱 の中へ、ほんの僅かな秋の気配を感じた。 それは束の間に去ったが、未だ何処かに なりを潜めながら、忘れ難い余韻を残して。 木綿の肩掛け袋の下で、牛乳がうっすらと冷たい 汗を滲ませ、やがて接した腕の…

Good old friends

|音| [asin:B000000XY0:detail] 何と穏やかで、和やかで。 親密で仕合せな、音の出遭い。 黄色いジャケットの写真そのもの。

時計

|モノ| 抽斗の小箱の中へ、懐中時計をひとつ見付けた。 見付けたと云っても、すっかり忘れて放って居た訳ではない。一昨年まで現役であったのが壊れてしまい、市内の時計屋へ持って行ったところ、こう云う古いのは部品も無いし、万一直せるにしても、修理代…

鹿は円を描いて移動する

|映画| 人は縛られることを怖れ、放たれれば不安に怯える。 寄る辺を探しては彷徨い、見付けては見失い。 掌の中のものは、知らぬ間にこぼれ落ちてゆく。 見えてしまうことと、見えないで居ること。 どちらで居ることの方が、仕合せなのだろね。 インディア…

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