双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

鹿は円を描いて移動する

|映画|


人は縛られることを怖れ、放たれれば不安に怯える。
寄る辺を探しては彷徨い、見付けては見失い。
掌の中のものは、知らぬ間にこぼれ落ちてゆく。
見えてしまうことと、見えないで居ること。
どちらで居ることの方が、仕合せなのだろね。



軍服姿のフランクが、兄の乗る車に雪玉をぶつけながら走る場面。
その後の、貨物列車に飛び乗って去ってゆく場面。
ずっと瞼の後ろへ焼きついて離れない。


余談:
馳夫もカピタンもフランクも。ヴィゴ氏には流離う役柄が良く似合う。*1

*1:鬼軍曹も過去在りのダイナー店主も良いのですが…。

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