双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

三十路の憂い

|雑記| 先日出席した結婚披露宴にて、昨今の礼装事情を深々と考えさせられる光景に、不本意ながら遭遇した。会場内では、美味しい料理に夢中だったものだから(笑)、離れた席にさしたる注意も払わずに居ったのだけれど、中座して向った御婦人用の化粧室で、…

白と黒の詩

|雑記| 先日の上京の折に、写美の『ジャコメッリ展』 へ。 初めて触れる直の感触は意外にもざらりと粗く、 白と黒の境目の輪郭に、配分にじっと目を凝らす。 大地にも人間にも、そして時間にも、深々と 皺が刻まれて、その中に切り取られた一瞬から、 静かに…

再会

|徒然| Dと最後に会ってから、もう十年以上の歳月が経った。その間は頻繁に連絡を取り合って居た訳でも、互いの近況を詳しく知って居た訳でも無いけれど、それでも何故だか、ちいとも疎遠と感じたことは無くて、いつも何処かで繋がって居るよな気がして。ア…

季節の向こうがわ

|庭仕事| 春を迎えても尚、寒さ和らぐ気配は希薄なままで、 季節に対して懐疑的にならざるを得ぬよな、 気紛れの日ばかりがずっと続いて居たけれど、 うっかりと寝過ごしかけた程、今日の天気は春らしい やわらかさと、清々しさに満ちて、芽吹いた鉢植えの …

苦い土曜日

|日々| 雨こそ止んだものの、一夜明けても風は変わらず。 空模様もぐずぐずと不安定で、薄ら寒い。 かと云って、二日続けて諦める訳にもゆかず、 煮え切らぬよな心持ちで土曜日を過ごす。 玉葱を刻みながら、恵比寿の写真美術館にて 開催中の、ジャコメッリ…

暴れる春

|雑記| 萎える。 こんな酷い天気の前では、全てが萎えてゆく。 轟音はただ煩わしいだけで、努めて抑えた神経に 障る。ガリガリと引っ掻かれて居るみたいに。 鈍い気疲れが押し寄せて、思考が止まりかける。 こんな日は、すっぱりと、一日を諦めるに限ろう。 …

山つつじとコロッケパン

|旅| 月曜日の朝。随分と早くに目が覚めたものだから、 ほんの思い付きで、ひょいと出掛けることにした。 春の18きっぷの、恐らく最後の使い道。 通勤時間帯の下り電車に乗り込んで、会津若松。 無計画のぶらり旅も、それはそれ。また愉しいもの。 常磐線…

バス停のお手本

|着物| 先日、バス停で見掛けた年配の女性。 歳の頃七十代後半と云ったところの、 ちゃきっとした風情の小柄なお婆さん。 その、着物姿が何とも云えず良かった。 着込んで馴染んだ風合いの着物は、恐らく 結城紬だろか。鼠色がかった藤色の格子柄で、 襟元も…

盛岡旅日記(5)

|旅| [三日目:帰路] 朝8時起床。外はどんより曇り空。天気予報によれば、昼前には雨が降り出すとのこと。午後1時台の列車で発つ予定で居たけれど、少し切り上げた午前11時ので発つことにして、早速時刻表を広げ、乗り継ぎの練り直し。小牛田での乗り換…

盛岡旅日記(4)

|旅| [二日目のつづき] 上の橋〜下の橋 行ったり来たり 『福田パン』 を出た後、そろそろお腹も減って来たことだし・・・と、大通を一路てくてく、上の橋の方へ。途中で信号を待って居たらば、もひとつ先の辻角に、先程 『光原社』 で見掛けた青年の後姿。自…

盛岡旅日記(3)

|旅| [二日目:盛岡散策] 暖房のせいか夜中に二〜三度目が覚め、その都度、冷蔵庫から水を取り出してゴクリ飲み、眠りに戻る。朝は八時きっかり、目覚ましの鳴るよりも先に起床し、シャワーを浴びて身支度。正月でも無ければ、普段は朝風呂などしないので、…

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