双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

三十路の憂い

|雑記|


先日出席した結婚披露宴にて、昨今の礼装事情を深々と考えさせられる光景に、不本意ながら遭遇した。会場内では、美味しい料理に夢中だったものだから(笑)、離れた席にさしたる注意も払わずに居ったのだけれど、中座して向った御婦人用の化粧室で、愕然。ドアを開けた其処は、まるでキャバクラの如き光景であったのだ。
胸元や肩、はたまた背中や太腿を露わにした、丈の短い薄もののスリップドレス一枚きりの、若い娘たち。おお、何たることよ。幾ら何でも品に欠けはしまいか。百歩譲って、これが夜の宴ならまだしも、件の宴は未だ日も高い真っ昼間。昼間のフォーマルな席でのドレスコードを、著しく逸脱して居るのであるが、当人たちの様子を見るに、どうやらそれが今時は普通なのらしい。俄かキャバ嬢の中には、まるきり踵の隠れて居ない、サンダル(ミュール?)履きの娘や、も少しでお尻に届きそな程、背中を開けた娘も少なからず。いやはや是一体、何を考えて居るのやら…。茫然を通り越して、ふうっと気が遠くなってくる。しかも皆が皆一様に、同じよな格好、同じよな巻き髪に、同じよな化粧ときて居るものだから、一見では区別がつかぬ(笑)。
こう云う類の席で何故、自らを安っぽく、はたまた下品に見せるよな格好を、良しとするのだろか?ううむ。三十路も半ばの小母様には、何が何やらさっぱり分かりませぬなぁ。

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