双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

陰謀

|戯言| |雑記|


「連休が明けた途端に、この異常なほどの静けさって… ホビダー。
つまりこれがあなたの云う、彼らによる陰謀ってことなのね」

「ああそうとも、スカリー。ようやく分かってきたじゃないか。
そもそも大型連休そのものが、或る目的を遂行するため
連中、即ち政府によって意図的に作られたものなんだ。
しかもそれは巨大な計画の中の、ほんの一部に過ぎない。

そしてまぁ、君も思い知っただろうが、国民から意思を奪い、
自分たちの意のままにコントロールし、ああして連休を使って
僕らを右往左往させ、心身を消耗させて苦しめて居るって訳だ。
そして更に悪いことには、これ以上考えたくもないが…
そいつは連休が終わった後も、しばらくの間じわじわ続くのさ。
つまり、だ。
例のチップを使って、大衆の意識から完全に僕らを消してるんだよ!」

「なんて恐ろしいことを…」
「ああ、スカリー。まったくだ」


かくして我々は、大型連休などと云う政府によって仕組まれた
ロクでもない陰謀に振り回され、生気を削がれてゆくのである。

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