双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

無頼派の背中

|雑記| 例えば仕草だとか、喋り方だとか。 相槌の具合だとか、煙草の銘柄だとか。 静かで控え目な猫背だったり、或いは すっと通った孤高の背中だったり。 自分の佇まいや生き方を知って居て、 ずっと同じで、ころころ変わらずに、 けれどもそれが、ちいとも…

雨の日の人びと

|日々| |音| 郵便受けから新聞を取り出すにも、傘をささねばならぬ。 強い風に背中を押された雨は、勢い良く、寒々。 こんな土曜日は、大抵が緩やかに刻の進むものだ。 数こそ多くは無いけれど、雨の日に訪れるのは、 雨降りにだけ許される憩いを知る人びと…

嗜好の系譜

|徒然| |回想| ここ数年と云うもの 「四国へお遍路の旅に出たい。」 と口にすることの多い父だが、いざ実行に移すとなると、仕事を引退してからでなければ難しいことは、本人も承知して居る様子で、ただし自営業故、勤め人のよな決まった定年が無いために、…

やりとり

|縷々| 朝から、随分と薄ら寒い火曜日となった。 カーディガンを羽織って一日過ごす。 午後から降り出した雨もまた、細々と。寒々と。 待ちくたびれた季節に、そっと声を掛けようとも、 返事は無く。けれどもそれは、無愛想 と云う訳では無い。高飛車なので…

人は何故旅に出るのだろう

|雑記| |映画| どうやら知宏は、この中国の旅を最後、 旅人稼業に終止符を打つのらしい。 人は、帰るところが在るから旅に出られる、 旅を続けられる、と誰かが云って居た。 そもそも、旅とは何なのか…。 例えば、それが分からぬから旅に出るのが 理由なのだ…

溺れて眠れ

|縷々| |音| 暗がりの中で目を覚ますも、未だ朝は明けたばかり。 再び枕に顔を埋め、まどろみと現の境に、暫く 行きつ戻りつしながら、いつの間にか眠りに沈む。 日曜日が一体、何だと云うのか…。 次に目覚めたとき、私はそう呟いた気がする。 夢に何を見た…

ノスタルジアと秋の空

|回想| 子供の頃。毎年夏休みになると、母の妹である 叔母の所へ良く泊りに行った。家から四駅。 一人で電車に乗って。いっぱしの一人旅気分で。 叔母の家より歩いてすぐの場所に、こじんまりした 市民プールが在って、叔母と私、八つ下の小さな 従兄弟と三…

季節

|日々| |本| きのこ採り名人の叔父より、山のきのこは、 ヌメリササダケとアミタケの二種類。 掃除して塩水に浸けた後、大根、豆腐、茄子とで きのこ汁をこしらえる。とろりとしたきのこ汁から 湯気が立つと、ふんわり山の良い香りが。 ふうふう云いながら、…

消えゆく風景を想う

|電視| 先週末に録画しておいた『中国鉄道大紀行』春の旅編を、 小出しにしながら、少しずつじっくりと観て居る。 たとい未知の土地であっても、琴線に触れ、それに同調する 静かな興奮を感じるとき、私は或る種、郷愁にも似た 懐かしい気持ちを抱くことが、…

たそがれとしんみり

|映画| |散策| 久々に乗った電車は新しい型で、それが妙にモダン過ぎるのがいけないのか、どうにも居心地が宜しく無い。途中の駅からAちゃんが乗ってきて、各駅停車は小一時間程揺られて映画館へ。初回上映の割引を考えて午前中に出て来たのだけれど、受付で…

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