|猫随想| の検索結果:
|猫随想| アーロン猫神様十三周年、今年は一日遅れと相成り候。 と云うのも金曜土曜と、白目どころかもはや発狂寸前の修羅場が続いて、 店を仕舞う頃には疲れ果てて言葉も出ず、故にそんな荒んだ精神状態のまま、 遺影へ手を合わせてしみじみとする心持ちになど、とてもなれなかったのである。さてと。アー坊、遅れてしまって御免ね。 今しがた店を仕舞って、ようやっと一息つくことができました。 いつも静かに、そっと見守ってくれて有難う。 何だか色々としんどいばかりに思えるけれど、 くさらずに、図…
|猫随想| 実は現在、お外っ子であるお嬢の腎臓の具合が宜しくない。先月の末、お嬢が軽い脱水状態であることに気づき、そう云えばここのところ寝そべって居ることが多く、何だかおとなしいな。と感じることはあったものの、大方この梅雨とは思えぬ暑さの所為と、少し様子を見て居ったのだけれども、たとい軽度とは云え、脱水を起こしていると云うのは、ひょっとすると腎臓が弱って居る可能性が高い訳で、ならばやはりお医者へ連れて行って診て貰わねば、と先週の月曜午後に、急遽お医者へかかりに行ったのである。…
|猫随想| 膀胱炎も快癒したお外っ子のお嬢、先週から何だかんだと災難続きなのである。 先ず先週の土曜に右前足の上部、前腕に裂傷を拵えて帰って来た。出血こそ無かったものの、あんまりにもぱっくりと皮膚が裂けて軟組織が丸見えだったのと、本人が非常に痛がったため、予め電話で事情を説明の後、お医者 (若旦那&忍びちゃんの掛かりつけ) へ連れて行った訳だが、いやはや。野生の危機感と処置が痛いのと恐怖心とで、想像を遥かに上回る凄まじき大騒ぎ(笑)。傷口を洗浄する先生の手を引っ掻くわ、牙をむ…
|猫随想| 十一月二十三日。 毎年爺様の命日は白目月間真っ只中なので、 大概は無情の慌ただしさに忙殺されて一日を終え、 泥のよな疲労の後で、ようやっとしみじみするものなのだが、 今年は実に、エコエコ白目のうんざりな狂騒とは無縁の、 ひょいっと与えられた、まるで奇跡のよな一日と相成り候。店開けから良い感じのリズムと流れとの中で一日が過ぎ、 良い感じにせっせと忙しく、良い感じに人心地つき、 良い感じの疲れと充足感とを伴いつつ店を終って、 結果的に売り上げも良い感じで、何より何より…
|猫随想| お嬢の失踪から進展無きまま丸十日が過ぎ、十一日目を迎えた、日曜日の朝のことであった。午前九時ニ十分、店開けの準備をして居るところへ、一本の電話が。お嬢がいつもお世話になって居るOさん宅からで、お嬢は戻って居るか?との電話であった。 私「全然手がかりも無くて、まだ戻ってきて居ないんです」 Oさん「あれ?そうなの?だって今ウチに来てるよ」え?何、何ですとー!!取るものも取りあえずキャリアーを引っ掴み、少し先のOさん宅まで走って向かうと、小父さんがこっちこっちと手を振っ…
|猫随想| お外っ子お嬢の失踪から、何ら手掛かりの得られぬままに一週間が経過した。この間、日々の捜索は勿論、聞き込みや声掛けをし、近隣の店舗にチラシを貼って貰い、役所に届け出るなど、出来る限りの手を尽くして情報を待って居る。失踪前後の防犯カメラを確認したところ、お嬢の姿を最後に確認できたのは、水曜の夜10時40分頃。寝箱へ向かったと思しき姿で、その後、翌日九時過ぎに私が出勤するまでの間、(新聞配達のカブ以外に) お嬢の姿も不審なものも映っては居なかった。*1 しかし、考えれば…
|猫随想| もう丸三日も、お外っ子お嬢の行方が知れない。 水曜の晩、店を閉める頃には寝箱の上に居て、 おやつをあげておやすみを云い、店を閉めた。 翌朝、九時過ぎに出勤してきた頃には姿が無かったが、 いつものことなので、そのまま支度をして店を開け、 やがて昼になり、午後二時になり、全く姿を見せぬまま夕刻になり、 むむむ。さすがにこれはおかしいぞ、と一気に不安となる。何年も前のことになるけれど、今までに二度だけ、 一日半ほど帰って来なかったことが在り、しかしながら、 お嬢は非常に…
|猫随想| 訳在って、アーロン猫神様十一周年は一日遅れの本日と相成り候。 供えた花は、庭で咲いた小ぶりの秋バラを三種類。なあ。そっちの晩秋は、どんな具合だい?
|猫随想| アーロンが猫神様となって十年。 節目の十周年、か。そうか、早いものだね。小菊と秋の野の草活けて、お供え物の小さなお饅頭は 舎弟先生がこないだ日帰り修学旅行で出掛けた 日光のお土産です。どうぞ召し上がれ。命日はいつも忙しく過ぎて、しみじみするのは暗くなってから。 さあさ。珈琲淹れて、ゆっくり差し向かい。
|若旦那| |猫随想| 先週のお小水沙汰エントリ (◆) に「一寸気になる行動が在るには在った」と書いた。 事の起こる二週間程前だったか。いつもは寝ないよな場所で寝てみたり、敷物の端を齧って穴をあけたりするなど、何やらイレギュラーな行動がちらほらと見受けられたものの、恐らくは気圧の変化の所為かしら*1、などと思って居たのだが、或るとき。己の尻尾を忙しなく振りながら後足の間へがっちりと挟み、更に前足で抑え込むや、先端を執拗に舐め始める、と云う奇行に出た。是がもう一心不乱と云うか…
|猫随想| アーロンが猫神様となって九周年。 命日は毎度怒涛の慌ただしさの中で、しみじみできぬのが通例なのだが、 今年は丁度、店の休みと重なった故、ゆっくり偲ぶことが叶った。*1 傍らへ供えた花は、ピンクに白に黄色、三色のポンポン小菊。 嗚呼、来年で十年ですねぇ。もう、そんなに経つのだねぇ。 今年は本当に色々と在ったけれど、いつも爺様が見守ってくれて居る、と そう感じながら、小さな心の拠り所みたいにして過ごしてきました。 外はきれいな秋晴れに、心地の良い日向のにおいがします。…
|猫随想| |雑記| 早朝。 ゴミ出しへ出たところで丁度、お嬢と出くわすも、明らかに様子がおかしい。 足取り些かぎこちなく、頭から胴体へ木の枝やら落ち葉やら引っ被った格好で、 一体何がどうなって居るのやら??パッと見た限りではさっぱり訳が分らず、 ところが、すり寄って来たお嬢を抱き上げて、それが何たるかをすぐさま理解した。所謂「トリモチ」である。*1トリモチはお嬢の右半身の頬下から脇腹へかけて、べったりと貼り付いて居り、 ここまでの道中に、木の枝やら落ち葉やらをも盛大に道連れ…
|本| |徒然| |猫随想| ハレルヤ作者:和志, 保坂発売日: 2018/07/31メディア: 単行本前エントリに触れた保坂和志の短編集。 表題作でもある『ハレルヤ』は、保坂家に十八年暮らした”花ちゃん”と、その死について書かれた短編である。以前に取り上げた『生きる歓び』(◆)とは、内容的に繋がって居る部分も多いので、続きのお話とも云えるだろか。*1 『生きる~』で保坂家の一員となった片目の花ちゃんは、本作で十七歳一か月の頃に悪性リンパ腫が見付かり、十日から二週間との余命宣…
|猫随想| 野良ファミリーをいち早く抜け出し、入籍したばかりの叔母夫婦宅へ 運良く引き取られて、仕合せいっぱいに暮らすこえだちゃん。 初老の夫婦にとって、やって来た子猫は既にかけがえのない存在となった風で、 特に夫であるKさんが、甲斐甲斐しくお世話して居るのらしい。*1しかし。 こえだちゃん以来、ご縁はぱったり。 連絡も問い合わせも無いまま、只々時ばかりが過ぎてゆき、全く。 是では良縁に繋げるどころじゃないよ…と、やきもきして居たのだけれども、 方々へお願いした張り紙を見た人…
|雑記| |猫随想| 先週も引き続き、こつこつと調査を続けた中で分かったことなど。 外の野良ファミリーは、母猫と子猫6匹(オス3、メス3) 更に母猫はどうやら現在妊娠中(うわわ…) こちらのお宅の飼い猫(外出フリー)は9匹でオスは未去勢 ←ご近所が末っ子から得た情報 メスは一匹*1らしい(奥さん曰く「もう子供は生まないんで」) ←ここはちょいと怪しい と云う訳なので、野良ファミリーの件が無ければ「多頭飼育崩壊」には入らぬのかも知れないが、怪しい点も踏まえれば「予備軍」「要注意…
|猫随想| アーロンの命日、旅立ちから丸っと八年が過ぎ。 いつもなら、ほぼ例外無く秋の狂騒にドドドと飲み込まれる格好で ちいともしみじみできぬのだけれど、今年は一日中冷たい雨が降って居たので 浮ついた紅葉客もさすがに流れては来ず、図らずも落ち着いた命日となった。 Aちゃんが自宅の庭から持って来てくれた供え花は、山茶花に菊に南天。 短く切ったのを、足の付いた硝子の鉢へ、こんもりと活けた。
…若旦那| |忍び| |猫随想| 八月である。 連日の猛暑続きに早くもうんざり、辟易なのである。 風呂に残した昨晩の湯が、沸かさずとも既に湯なのである。 色々と案じては、案じた傍から忘れてゆく、そんな夏である。 ◆◆◆◆ 坊っちゃんズ in さしみ遊園 (◆)。 折角、隣の茶の間にエアコンをかけてあると云うのに、わざわざ「さしみ」に居てグデーンとなる酔狂なひとたち。 すわ、巨大芋虫!! と思いきや、ピピンの若旦那がぼってり転がって居たのであったよ。夏バテで食欲減退なんてことは、…
|本| |猫随想| 生きる歓び作者: 保坂和志出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2000/07メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (8件) を見る 今朝ゴミ出しに出たら、お外っ子のお嬢が丁度寝箱から起き出して来たので、一寸お待ちね、とご飯を用意してやって小さな頭を撫でようとしたところで、片耳に瘡蓋らしきを拵えて居るのに気付いた。見たところ喧嘩傷では無く、どうやら野ネズミの反撃の痕らしい。他も一通り調べたが、傷はそれ以外に無かったので、消毒して薬草入りの…
|雑記| |猫随想| 二月も半ばを過ぎ、時折に春の気配が紛れ込むも、 冬の支度をすっかりと解くには、未だ早い。猫たちを見よ。ああして一つの寝床へひっついて眠るが、 幾らかの窮屈さでもって暖をとり、温まって居る。 寄れば毛繕いの応酬を経て、やがて蹴飛ばし合いの末の すったもんだが常なれど、終いには仲が良いのらしい。 主は寝床に重なる猫らを目の端に留め、しみじみ… と、不意のくしゃみ、ひとつ。やれやれ、そろそろ来たか。 ふう。湯呑の縁に口をあて、湯気の下に茶をすする。 +++二月…
|猫随想| 毎年巡ってくる、アーロンの命日。 慌ただしいまま、ちいともしみじみできずに一日が過ぎ、 いい加減すっかり暗くなってから、ようやっとしみじみする。 店を仕舞う前にお線香つけて、珈琲淹れて、遺影と差し向かい。 やれやれ、命日はいつもこんな調子だねぇ。 いつも見守ってくれて、ありがとう。 お蔭さんで、皆元気ですよ。
|猫随想| 娘(ツヤツヤプリン娘 →ツヤプリン娘 →娘)こと剣菱を 赤ひげ先生のお医者へ、ワクチン接種に連れて行った。 ようやっと。ようやっと。 子猫の娘と出会ったのが2014年冬。それから数か月、 すったもんだの捕獲劇を経て、無事不妊手術を済ませ、 数日間の養生の後リリースし、2015年一月末にTNR完了。 そこから触れられるまでに一年半を要し、現在に至る。 もっと早くにお医者へいくことも出来たろうけれど、 根気強く築いた信頼関係が無に帰すことだけは、何としても 避けたかっ…
|本| |猫随想| 【前回からの続き】 『其の一』は→◆ 『其の二』は→◆ 『其の三』は→◆ 猫らの食餌見直しに端を発したホリスティック行脚も、この一冊が始まりであった。Herbs for Pets ペットのためのハーブ大百科 SECOND EDITION (Nanaブックス)作者: グレゴリー・L・ティルフォード,メアリー・L・ウルフ,金田俊介,金田郁子出版社/メーカー: ナナ・コーポレート・コミュニケーション発売日: 2010/12/22メディア: 大型本購入: 1人 ク…
|モノ| |猫随想| 【前回からの続き】 『其の一』は→◆ 『其の二』は→◆ さて。ホリスティックケアにおける「健康」と云うのは、単に病気でない状態のことを指すのではなく、体と云うものを”ひとつの全体”と捉え、精神や環境なども含めた全ての要素がバランス良く調和し、リズムの取れた状態のことを指すものであって*1、その健康の基礎を担うのは先ず質の良い適切な食餌、加えて日頃からのケア。それが免疫力や自然治癒力を高めることへと繋がってゆく、と考える。 しかしながら、バランスやリズムと…
|モノ| |猫随想| 【前回からの続き】 『其の一』は→◆ ■プラス、毎日のご飯に加えるハーブなど。 1:ネトルティー イラクサの名でも知られるネトルは、天然のマルチビタミンと呼ばれる程、豊富な栄養素をバランス良く含む他、抗アレルギー作用によって花粉症の症状を和らげる働きも在り、主にも嬉しいハーブである。ただし是をお茶にして飲むと云うと、青菜を茹でた後の茹で汁を飲んで居るよな、何となく微妙な味…(笑)。ティーバッグの中身をミルで粉砕して使用。 2:ビタミン・ハーブブレンド フ…
|モノ| |猫随想| 拙宅の猫らの健康管理の要である、ご飯事情。昨年よりホリスティックケアを学び始めて以来、実践を重ねながら色々と形になってきた事柄について、ここへまとめようと幾度か試みたのだが、何せこうした全体を分かり易くまとめるだとかの類が滅法不得手なもので、ああでもないこうでもない、と書き足して居る間にぐだぐだと長いものとなってしまったため、一旦お蔵入り…。再度改めて書き直してはみたたものの、長いことには変わらず(笑)、そんな訳で結局は数回に分けることとした。 あれこれ…
|縷々| |猫随想| 三月が連れてきた、春の嵐。 湿り気を含んだ春の匂いが、窓を開けた途端にぶわーっと。 我々ヒトは、あんまりにも急で戸惑ってしまうけれど、 猫たちは、少し前からちゃんと気付いて居たのだろ。 誘われるまま眠気へ身を委ね、かと云って 只流されるでも無く、自らのリズムで対して居る。 我々ヒトと云うのは、実に出来の悪いものだな。 よし。引っ張られて慌てることなく、一呼吸おいて、 徐々に動きながら、季節を迎える支度を整えてゆこう。 +++ 坊ちゃんらもお嬢も、健やかに…
|猫随想| 雪の日。 枯草の原っぱの中に、剣菱の黒い小さな頭。 「おーい。寒いから戻っておいで」 呼びに行ったら、ウサギみたいに跳ねながら駆けてきた。 頭の上へ雪粒を乗っけて、ふわふわに毛皮を膨らまして。 まん丸のころころの、お饅頭みたいな、冬の子。
|猫随想| アーロンが彼岸へ渡ってから六年。 命日に供えたのはレースフラワー、一枝のエリカ、エリンギウムに 落ち着いた色味のカーネーション・バーガンディーも。 命日くらいしみじみしたいもんだ、と思って居ても、 季節柄、ただ慌しくバタバタと過ぎてしまうんだな。 今年もやっぱりそうだった。 疲れ切って店を仕舞って、ようやっと人心地ついて、 珈琲を淹れて、アーロンの遺影と差し向かい。 今朝、裏手の野原にうっすら霜がおりたよ。 そうだね。もうじき、冬が来るね。
|モノ| |猫随想| さて。拙宅の坊っちゃんらの食餌見直し計画(◆)も、紆余曲折を経ながらようやっと形にまとまり、そうしていよいよ実践に移してから三週間程が経過。結果はと云うと上々なのだけれども、何がどう上々なのかは改めて記すとして、今回は先ず、見直して新たとなった食餌の内容について書いておこうと思う。 (以下、長くなりますが悪しからず...。) ピピン君のカリカリ。フォルツァ10 ミスターフルーツ ライト 成猫用ドライフード 1.5kg (01388) キャットフード プレ…
|忍び| |猫随想| 少し前のエントリ(◆)からすぐの八月初旬。ビルボのワクチン接種のため、お医者へ行った。一緒に行なった血液検査の結果は、天晴れ。全て正常値の範囲内で、ホッと胸を撫で下ろしたものの、BUN(尿素窒素)とリンはずっと安定して居るので良しとして、一昨年辺りから上昇傾向にあり、目下の懸念であったCRE(クレアチニン)の数値が、今回の検査でものの見事にガクンと下がったのは、何やら意外でもあった。 要因として考えられるのは、昨年の検査の結果から、先生の指示でそれまでの…