双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

拙宅のカリカリ事情

|モノ| |猫随想|


ご存知の方も居られようが、拙宅の坊っちゃんら。若旦那ことピピンはストレスがお小水に出易く、忍びちゃんことビルボは生まれつき腎臓に難在りと、其々が其々の健康事情を抱えて居る。こうした理由などから、坊っちゃんらには其々に適したカリカリ、即ちドライフードを与えて居る訳なのだけれども、近頃主なりに色々と想うところも在って、一念発起。大々的にフードの見直しを検討するに至ったのである。
(以下、長くなりますが悪しからず...。)

ピピン(雄) 5歳 4.9kg

  • 2011年12月 Mさん宅にて保護→ホビ家へ
  • 過去に膀胱炎、ストルバイト結石による尿路閉塞の病歴在り
  • 現在のフード:普通食『ヒルズ サイエンスダイエット ライト チキン』
  • お小水と肥満に配慮した低マグネシウム、低カロリーで、タンパク源に良質な肉類を多く使用したフードに切り替えたい。

数年前の尿路閉塞の大騒ぎ以降、幸い一度も再発せぬまま、健やかに坊っちゃん然と過ごして居るピピン。完治までは、お医者から処方された療法食を指導どおりにきちんと与え、完治後は下部尿路疾患向けのケアフード(準療法食的な製品)に切り替えて、以降順調。特に何の問題も無かったのであるが、このケアフード。成分的にも品質的にも大変優秀あるのに、残念ながら「品切れにつきメーカー取り寄せ」が頻繁であることに加え、少し前のリニューアルによって、容量がかなり減らされて(1.5kg→1.2kgへ!)しまったものだから、さて。どうしたもんだろかなぁ、と。
暫し思案の末、入手も容易でマグネシウム値も低い『ヒルズ サイエンスダイエット ライト』へ切り替えることとし、それから凡そ半年が経過。お小水関連は変わらず順調なのだけれども、ここ最近になって、心なしか、ヒゲも毛艶もぽっさりした気がするし、以前に比べ便が些か緩めになったのも確かで、是はやはり、多かれ少なかれ、フードを替えたことに因るものなのであろう。ううむ...。

ビルボ(雄) 4歳 4.3kg

  • 2013年6月 近所のスーパーの駐車場で保護
  • 生まれつき腎臓に難在り→漢方生活に入る
  • 現在のフード:療法食『ロイヤルカナン 腎臓サポート』
  • 療法食の数値にできるだけ近い低リン、低タンパクで、合成添加物不使用の、カロリー控えめフードに切り替えたい。

一方のビルボには、元々腎臓病向けのケアフードを与えて居たのだが、昨年夏の血液検査の際に、お医者から療法食への切り替えを薦められ、処方された『ロイヤルカナン 腎臓サポート』に替えて現在に至る。しかしながら、血液検査の数値も比較的安定して居ると云えるし、何しろ腎不全に伴う症状を未だ何も発症して居らぬ訳だし、食欲も非常に旺盛であるため、今から極端に成分を調整した、しかも高カロリーの療法食を与え続ける、と云うのは、はて。如何なものなのだろ、と。
因みに、お医者で処方される部類の療法食となると、それ程多くの会社が製造して居るものでは無いので、選びようにも選択肢自体が限られてしまう。そもそも療法食にロイヤルカナンを選んだのは、お医者からの処方で出されたと云うのも勿論在るが、類似の他社製品が、何れも400kcalを越える非常に高カロリーなものばかりで、なかなか条件に見合うものが見付からない。或いは、在るには在っても、入手の方法が動物病院での取り寄せのみ、などの理由から、否応無くロイヤルカナン製品を選ばざるを得なかっただけのことで、しかしながら、添加物に堂々と”BHA”や”没食子酸プロピル”と云った類の合成保存料を使用して居るため*1、できることなら避けたいのが本心なのである。ううむ...。


医食同源」はヒトも猫も同様。食と体が直に繋がって居ることを考えれば、食べるものの内容は猫とて重要なのだ。と云う訳で、こつこつと地道な調査を重ねた末、様々なナチュラル・プレミアムフードの中から、合成保存料や着色料・香料などの合成添加物や副産物、小麦を使用せず、質の良い肉や魚を主原材料とした上で、タンパクやリン、マグネシウムなどの含有量が各々に適して居り、低カロリー、消化吸収が良く、尚且つ主の懐にもやさしいであろう製品を、フード候補として以下に選んでみた次第。

ピピン用フード候補】

  • ANF タミ ロウアクティビティ/シニア

鶏肉、卵、魚の3つをタンパク源に使用し、低脂肪、低カロリー、低マグネシウム。小麦、とうもろこし、大豆、合成原材料、合成添加物不使用。

  • C&R プレミアムキャット

主な動物性タンパク源にラム肉と魚肉を使用。原材料は全てヒューマングレードの天然素材のみ。塩、砂糖、動物性油、合成添加物不使用。

体重が気になる猫の中性脂肪代謝、心血管に働きかけるグリーンフルーツを使用し、果物から抽出した濃厚な抗酸化成分を配合。


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【ビルボ用フード候補】

  • Dr.PRO メディキャット-C シニア&ライト (こちらのみ小麦を含む)*2

食物繊維や海藻、パパイヤの働きで毛玉を効率よく排出。合成保存料、化学物質、防カビ剤、着色料不使用。

  • シシアキャット シニア チキン

主タンパク源はチキン。原材料には100%ナチュラルな素材を厳選使用し、腸内環境を整えるプレバイオティクス成分や抗酸化作用を持つハーブを配合。合成添加物不使用。

シニア猫のヘルスエイジング、免疫に働きかけるレッドフルーツを使用し、果物から抽出した濃厚な抗酸化成分を配合。


又、上記の候補フードの成分値などを見比べられるよに、一覧表にしてまとめてみた。
上半分が腎臓病対策、下半分が下部尿路対策。尚、比較対象として”現在与えて居るフード(左端)”と”以前に与えて居たケアフード(右端)”も併記した。
(拡大図はこちら→◆)

一覧や候補フードのリストなど、私用の覚え書き程度ではありますが、同じよな悩みを持つ猫飼いさんの一助になれば良いな、と思います。尚、ロ社の成分値だけは何故だか”○○kcalあたり××g”表示なので、他社と同じ方法で算出しなおしたのですが、少々の誤差は在るかも知れません。悪しからず。


補足として、猫飼いの信頼厚い、ナチュラル・プレミアムフード専門の電脳店舗も。

こちらのお店で扱うフードは、何れもしっかり吟味*3されて居るので信頼できるし、メーカーの特徴も製品説明も実に分かり易いので、是非フード選びの際には参考にされると宜しいかと思う。

*1:これらの合成添加物には発がん性が認められて居る。メーカー側は「摂取しても何ら健康に問題の無い量で、使用は極めて妥当でありますよ〜」との見解で、まぁ確かにそうなのかも知れぬが、そうは云っても、できれば遠慮したいのが人情である。

*2:療法食以外で腎臓病に配慮したフードを探す際、比較的シニア向けに良いものが見付かる。ただ、療法食にしろシニアフードにしろ、タンパクの量を制限するために、肉ではなく、小麦や米などの穀類を第一原料に使用することが多く、猫は完全肉食動物なので穀類の消化は苦手なのだけれど、しかしこうした場合、それはそれで仕方が無いのかなぁ、と考えて居る。

*3:「56nyan」の店主さんは、実際にご自身で味見(!)までしてらっしゃる。素晴らしき哉、猫愛。

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