双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

2017-01-01から1年間の記事一覧

御挨拶

|雑記| 大晦日。 墓参りの後はまっすぐ家へ戻って、掃除に洗濯。 猫らにブラシをかけて、ようやっと珈琲を淹れる。 こんな風に慌ただしさの無い大晦日は久しぶり。 秋に他界した祖母の喪中故、正月も無いのだけれど、 親類総出の新年会から解放され、ほんの…

冬の中で

|縷々| |本| 今年は大好きな編み物ができずに居て、当初はそれがどうにも慣れず、 どうにも手持ち無沙汰で。是から続く長い冬をどうして過ごせば良いのかと、 暫くの間、少しの苛立ちまじりに戸惑って居たのだけれど、 ふと思い立って始めた動物のためのホリ…

師走の後日談と怪我の功名

|若旦那| |忍び| さてさて。謎のハンスト(?)沙汰から一週間と少々が経過し、その後が如何様であったのか?と申せば、まるで何事も無かったかのよな、すこぶる元気もりもりに(笑)。お医者で施された吐き気止めの注射の効力なのか。それともお医者へ行ったと…

師走、謎のハンスト沙汰

|若旦那| |忍び| 師走である。師走と云えば、人の世では色々と忙しいと云うことになって居り、事実はどうであれ、小生も一応は気忙しいよな気になって、大した用も在りはしないのに「やはり年末は立て込むなぁ」などと嘯きながら過ごして居った訳なのだけれ…

チャーリー・ブラウンと懐中しるこ

|縷々| |音| 郵便受けの郵便物を取りに表へ出ると、北からの風が びゅうと音をたてて、乾いた落ち葉を巻き上げて居た。 思わずカーディガンの前立てをぎゅっと掻き合わせて、 灰色の空の下。すっかり色寂しくなった山を見やる。 品性だとか思いやりだとか、…

冬を待ちながら

|音| 怒涛が去り、狂騒の秋が終わった。 日常が戻り、静けさが訪れて、 秋から冬へ。 もうじき季節が入れ替わる。 Giddeon Gayeアーティスト: High Llamas出版社/メーカー: V2 / Wasabi発売日: 1998/01/27メディア: CDこの商品を含むブログ (2件) を見る久し…

六年

|猫随想| アーロンが彼岸へ渡ってから六年。 命日に供えたのはレースフラワー、一枝のエリカ、エリンギウムに 落ち着いた色味のカーネーション・バーガンディーも。 命日くらいしみじみしたいもんだ、と思って居ても、 季節柄、ただ慌しくバタバタと過ぎてし…

生存報告、或いはオノデン坊やが未来を運ぶ

|戯言| 秋の物見遊山の狂騒がピークを迎えつつある中、我々は今年も又、ありがた迷惑とも云うべき、まったく望みもせぬ二次的被害を日々被って居る訳なのだが*1、有象無象の不躾に右へ左へ振り回され、すっかり磨り減って、さながらボロ雑巾の如くに草臥れて…

たからもの

|本| 本になるのを、ずっと待って居たよ。ルーヴルの猫 上 (ビッグコミックススペシャル)作者: 松本大洋出版社/メーカー: 小学館発売日: 2017/10/30メディア: コミックこの商品を含むブログ (2件) を見るルーヴルの猫 下 (ビッグコミックススペシャル)作者: …

四十路の試験

|雑記| 先週末、件の『ホリスティックケア・カウンセラー養成講座』(◆)の最終認定試験を受けた。合格した。満点であった。 が、別段驚くよなことでもない。と云うのも、試験が思いのほか簡単であったためで、余程のことでも無い限り、大抵の人は一回*1で合格…

四十路の勉強

|雑記| ここ数週間程、雑記帖を放ったらかして何をして居ったのか、と云うと、柄にも無くせっせと「お勉強」に勤しんで居たのである。仕事の合間に、帰宅後に。教科書開いて、蛍光マーカーでライン引き引き、もりもりとノートを取り。日々大量に死にゆくばか…

秋になった

|日々| |音| 昨日、いつもの通り道の民家の前。 何とは無し、ふと視線を落とした足元へ、 薄い橙色の小さな粒が散らばって居た。 あ、そうだ。金木犀の木、在ったっけ。 手入れもされぬかわりに、育つばかりに大きく育ち、 いつもこのくらいの時期になると、…

心の行方

|縷々| 近頃、本当に無欲になったな、と思う。 物欲と云うのか、私欲と云うのか。 あれが欲しいだとか、これが欲しいだとか。 あれがしたいだとか、これがしたいだとか。 どうしても。何としても。絶対に。 そんな風に思わなくなったら、不思議と余計な腹も…

拙宅のカリカリ事情:実践篇

|モノ| |猫随想| さて。拙宅の坊っちゃんらの食餌見直し計画(◆)も、紆余曲折を経ながらようやっと形にまとまり、そうしていよいよ実践に移してから三週間程が経過。結果はと云うと上々なのだけれども、何がどう上々なのかは改めて記すとして、今回は先ず、見…

健やか男子倶楽部

|若旦那| |忍び| 健やかだねえ。 御飯を見直したら、毛並みがフサフサのツヤツヤとなって、 ウンチもなんだか良い塩梅。見る見る変わって来たぞ。

最後の祖母

|雑記| 母方の祖母が亡くなった。 体調を崩して入院したのが二週間程前。 九十三歳だったし、入院するまでは元気だったので、 俗に云う大往生の部類なのだろうけれど、ふと、 是で祖父母全員が居なくなっちゃったのだなぁ、と 思ったら、何だか妙にもの寂し…

八月随想

|縷々| 夏の印象の薄いまま、夏を見送る。 素っ頓狂な空模様に、慌しい夜具の足し引き。 八月を仕舞うと、九月をすっ飛ばして、 十月があっと云う間にやって来て、 そうして十月に入ると、もう年末が見えてくる。 感覚と云うのか、体内の暦と云うのか。 私の…

拙宅のカリカリ事情:主の粗忽篇

|忍び| |猫随想| 少し前のエントリ(◆)からすぐの八月初旬。ビルボのワクチン接種のため、お医者へ行った。一緒に行なった血液検査の結果は、天晴れ。全て正常値の範囲内で、ホッと胸を撫で下ろしたものの、BUN(尿素窒素)とリンはずっと安定して居るので良し…

静かなお盆

|雑記| 今年も様子の良い茄子で乗り物拵えて、 供え花には白と藤色のトルコ桔梗。 お盆中は人も車も、拍子抜けするくらいに静かで、 アーロン、かえってゆっくりのんびりできたかしら。 夕刻には雨が降り出して、そろそろかな、と送り火のお線香。 爺様。一…

拙宅のカリカリ事情

|モノ| |猫随想| ご存知の方も居られようが、拙宅の坊っちゃんら。若旦那ことピピンはストレスがお小水に出易く、忍びちゃんことビルボは生まれつき腎臓に難在りと、其々が其々の健康事情を抱えて居る。こうした理由などから、坊っちゃんらには其々に適した…

ひととき

|日々| 店内の冷房から逃れて、ふらり、表へ出る。 軒下の椅子に腰掛けて、鼻から大きく吸い込んで、 そうして、口からゆっくり息をはき出し、 程好く心地良い午後の風にあたるうちに、 冷え切ったからだが、ほっとしたのか。 強張って居たのがほどけて、じ…

由無し事

|戯言| ■「ペットボトルはつぶして」とあるのに、誰一人つぶしてなんか居ないし「発泡トレーは白色のみ」とあるのに、平気で色付き・模様付きのトレーが混じって居る。字が読めぬのか、或いは私だけの知らない何か、秘密裏に進行中の陰謀の一端なのか。近所の…

七月随想

|日々| 七月がいつの間にか去り、八月と入れ替わった。 ここ二週間程と云うもの、お世話になった人のお手伝いや、 大量の調べもの、のっぴきならぬHDDの整理など。 仕事以外に忙しくして居たのだが、ようやっと落ち着く。 七月の最後は夏祭りだったけれど、 …

夏の御挨拶

|雑記| 暑中お見舞い申し上げます。 関東は本日、唐突に梅雨明けの知らせでございますが、 梅雨明けも何も、梅雨なんぞ端から無かったよなもので、 近頃じゃ、季節の佇まいもすっかり無粋になって参りました。 長屋の皆様は如何お過しでしょうか。 猛暑やら…

猫ブラシ考

|モノ| 抜け毛の季節である。ヒトではなく、猫の話である。 猫と云うのは被毛の長短に拘わらず、大概が自らまめに毛繕いするものだが、比較的手入れの手間が掛からないとされる、毛足の短い”短毛”の猫であっても、被毛の手入れ。つまりブラッシングはやはり…

もやもや晴れた

|日々| じりじりとして、茹だるよな暑さに辟易としながらも、 ゆるやかな坂道の途中の、木陰の静けさのよな、 何処かのんびりとした様相の、そんな日曜日だった。 バタバタもせず。セカセカもせず。 何故だか一人客ばかりの、穏やかな午後。 昨日までの気忙…

三年目の夏

|太極拳| 昨年十一月より始めた剣術の稽古も、 先月末には、三十二式全てを終了。 終了とは云えど、未だ荒砥段階故、 稽古自体は今後も続く訳なのだけれど、 先ずは一段落で、少しは気が楽になったか。 週に一度の休みを稽古に当てるのは、 しばしば難儀な上…

モルダー、あなた疲れてるのよ。

|戯言| ■散髪に行き、前回がいつ頃だったか思い起こせぬ程の久方ぶりに、ベリーショートとなった。ベリーショート、即ち、とても短い。非常に短い。大いに短い。美容師さんは”セシルカット”と云って居られたが、小生の何処をどうしたところで、セシルの微塵…

遠い記憶

|本| ひんやりとした温度と共に伝わってくる、遠い、広い静寂。エストニア紀行―森の苔・庭の木漏れ日・海の葦作者: 梨木香歩出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2012/09/01メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (21件) を見る こういう光景を確…

餅屋のペットゲート

|モノ| 拙宅の玄関ドアの内側には、猫らがひょいっと飛び出さぬために、プラダンで適当に拵えた飛び出し防止柵が在る。腰の高さ程のプラダンの片側へリングを通し、是をドア枠にねじ込んだヒートンと連結させただけの、極めて簡易な作りなのだけれども、是が…

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