双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

2017-01-01から1年間の記事一覧

哀しき頓痴気低気圧

|日々| 昨日はまことに馬鹿みたいな荒天で、 暴風だ暴雨だ、もはや梅雨の時分の降り方になく、 又、こうした天気だと云うと、それがどうしてだかは分からねども、 何やらまるで自分が阿呆と云われたよな、虚仮にされて居るよな、 苛々とした腹立たしい心持ち…

腑に落ちない猫タワー問題

|モノ| ■忍びちゃんことビルボ気に入りの、据え置き型猫タワー(通称・2号)のハンモックが、経年劣化で遂に綻び始め、こいつはどうしたものか...と思案の末、使わなくなったクッションカバーで全体を包んで、それで良しとしたのだけれども、いつも思うのは、今…

六月随想

|日々| 暮れて、明けて、日々が過ぎてゆく。 歯車が噛み合わぬよなぎこちなさや、 ぬかるみに足を取られたよなもどかしさ。 ささやかだけれど味わい深い喜びや、 ふと差し伸べられる小さなやさしさ。 そんな、苦さと仕合せが交互にやって来て、 曇って、晴れ…

番茶と白目と老眼鏡

|戯言| 短くも、市井の喧騒を離れた息抜きから、はたと気付けばもう一週間が経過してしまった。おお、早いこと早いこと。その間、只漫然と無為に過ごして居ったのかと云うと、決してそんなことは無く、忙殺されて能面のよな顔をしたか思えば、矢鱈と暇を持て…

短い贅沢

|雑記| 弟夫婦の計らいで、両親の古希の祝いに宿を取り、 皆で一泊して、束の間、のんびりと過ごして来た。 と云っても、車で半時程の距離の近場なのだが、 名勝を臨む落ち着いた老舗の和風旅館で、 幸いにも”離れ”に宿泊することができた。 数寄屋造りのこ…

続・バラが咲いた

|庭仕事| 開花日誌。 続々と咲き始めた。 マダム・ピエール・オジェ (Mme. Pierre Oger):五月十八日開花。 先に咲いた姉君の”ラ・レーヌ・ビクトリア”と比べると、こちら妹は花色も薄淡く、枝ぶりも控えめ。何処かふんわりと儚い雰囲気である。 光のやわらかな…

バラが咲いた

|庭仕事| 開花日誌。 意外や、いちばん乗りはキャリエールの奥方だった。 【左】マダム・アルフレッド・キャリエール (Mme. Alfred Carrière):五月十六日開花。 薄紙細工のよな、この清楚な花姿の美しさよ!薄いクリームにアプリコットとピンクの入った、淡く…

緑の季節

|雑記| 毎年恒例、大型連休のもたらす怒涛と疲労に、今年もまた わらわらと振り回されることを覚悟して挑むも、いざ蓋を開ければ、 あらら。随分とのんびりしたもので、すっかり拍子抜け。 しかしながら心の何処かでは、ほっと胸を撫で下ろす。 オールドロー…

猫の網戸対策

|モノ| 窓辺の好きな拙宅の坊っちゃんら。これから窓を開ける機会の多い季節となると、待ってました、と窓辺に陣取って寛ぐことが多く、それだけなら平和で長閑で結構なのだけれども、度々網戸によじ登る、ぶら下がるなどするもので、当然網戸はたわむわ、穴…

四月随想

|日々| 四月も末の頃となり、 庭の草花らのもりもりと威勢よく葉を茂らせる、清々しい様よ。 バラの蕾も日に日に膨らみを帯び、健やかに育った姿へ目を細める。 猫らは猫ら。 剣菱嬢との距離は今や爪切り、耳掃除を許されるまでに至り、 嗚呼、遥々と。しみ…

俯瞰

|雑記| 感情の回路をぷつんと切って、両の目を澄まして、 人の世を俯瞰で見れば、数多愚かが溢れて居る。 何処かで謂れの無い殺戮が行なわれ、 山程の命が踏みにじられて消えてゆく一方で、 それと時を同じくした別の場所では、 国の政治を預かる人たちが、…

四月の中で

|日々| |写眞館| ようやっと木蓮がほどけて、ぱあっと広がってきたけれど、 この辺りの桜は未だ五分咲きほど。 春の雨の上がった後。 少しだけひんやりとした午後に深呼吸して、 塵を洗い流したよな清々しい空気を、 目を瞑って胸いっぱいに吸い込む。 四月…

桜ばかりが花じゃなし

|雑記| あわあわと。ばたばたと。 何故だか慌しいく続いた一週間を、 早瀬に流されるよにして終えると、 すっかり間の抜けた普通の火曜日で、 しかしながら、ようやっと地に足が着く。 人々の口々に、何処其処の桜がどうの、 今年の桜の開花がどうのと、まる…

春の便り

|日々| とつとつと三月は進み、じきに四月と云うところで、 季節は再び足踏みし、春の入り口で座り込む。 そんな三月の末の頃の土曜日。 遠方より、Tさん夫妻が店を訪ねて下さった。 二年と少しぶりだったけれど、どうしてだか、 それがつい、先月だとかの気…

由無し事

|戯言| ■近頃は「一見すると、とてもそんな風には見えないのに、その実、びっくりするくらい非常識なことを真顔で行い、しかもそれがまるきりの無自覚」な人が多過ぎる気がする。否、気がするのじゃなくて、事実そうなのダ! ■連日仕事の合間に、ちくちくち…

風に吹かれて

|縷々| 気忙しく、ささくれ立っただけの土曜日が残した土埃は、 未だ冷たい今日の北風に吹かれて、去った。 それと同じ風に吹かれて、素敵な調和がやって来て、 仕舞った後の店内に残されたのは、やわらかな尻尾の余韻。 こんな日曜日で終われて、良かった。

あわいにて

|縷々| 花冷え。薄曇り。風は強し。 白湯をちびちびと飲んで、ぐぐっと背伸びする。 久々の稽古へ向かう道すがら、農家の庭先。 花を終えつつある姿の良い梅の木の隣で、 寒緋桜がふっくらとした蕾を待たせて居る。 未だ少し寒々しい庭景色の中を、 丸々太っ…

由無し事

|戯言| ■Eテレは『浦沢直樹の漫勉』に、待望の伊藤潤二が登場。高床ベッド下に設けた仕事スペエスと云い、緻密な描き込みへの執念と云い、自作の便利グッズの数々と云い、私個人的には、今まで放送された中で最も面白い回なのであったヨ。交渉が難しいかと思…

春の不躾

|戯言| 季節の変わり目。じきに春と入れ替わる。 今まで眠って居たものが、滞って居たものが、 体内のあちこちで、次々に目を覚まし始めて居る。 けれども四十路の身体は、急の変化についてゆけず、 のろのろゆらゆら、低空飛行がせいぜいで、 未だ少し整備…

ころりん

|猫随想| 一寸だけ寒さの和らいだ昼下がり。 短い散歩から戻った剣菱嬢と、一緒にぽかぽか。 風のあたらぬ軒下の、ぬくもった陽だまりで、 こうして足元へすっかり体を預けて、 スニーカーを枕に、ころりん。 ちっこく、まんまるく、まどろむ。

たかが一枚、されど一枚

|モノ| 数年前に腰を患って以来、定期的にメンテナンスを行って居たのと、恐らくは太極拳の効果も在るのか。ここのところはずっと調子が宜しく、鍼灸院へ施術に通うことも無かった訳だが、腰とは別に件の腱鞘炎で通う日々なのである。先生に腰の塩梅を尋ねら…

やれやれ

|雑記| 件の腱鞘炎の塩梅芳しからず、太極拳の稽古を休み、 午後より鍼灸院へ行く。診察によれば腱鞘炎に加え、 些かの関節炎も起こして居るのではないか、とのこと。 超音波の施術の後、患部へ蒸しタオルをあてがい、 電気を流すこと半時弱。うとうと、心地…

退屈と冬眠

|雑記| セーターから間を置かずにカーディガンを二枚も編めば、 さすがに疲れて当然か。左手の親指の付け根の辺りへ どうやら軽い腱鞘炎を起こしたのらしく、完成間近の 母用カーディガンは、左袖を残して暫しお休みである。 日々は大きな変化を連れて来るで…

ワクワクカーディガン

|手仕事| 『編みものともだち』より「アランロングカーディガン」仕上がる。いやあ。こんなに編むのが愉しくて仕方の無かったの、初めてだったなぁ。まるで魔法のよなカーディガンだ。目にした当初は「なんじゃこりゃ?」と一寸奇妙な…もとい、ユニークな模…

ハンサムセーター

|手仕事| 年明けから編み始め、ちまちま進めて二週間と少々。 久々のセーターはシンプルなアラン模様の、ハンサムな一枚である。『アラン&ガンジーニット』より「メンズアランセーター」を。テキストの指定糸はブルックリン・ツィード社の”シェルター”(並太〜…

園芸覚え書

|庭仕事| ■古株のつるバラ『リトル・ルチア』の剪定と誘引を終え、是で全てのバラの剪定、及び誘引作業が無事終了。何とか首尾良くいったかしら。昨秋に購入した新苗らは、園芸店で夏剪定を済ませた苗であったので、拙宅へ来て僅か数ヶ月の間にそれ程大きくな…

老眼がやってきた ヤァ!ヤァ!ヤァ!

|雑記| 不惑に入って四年が経った。早い早い。 この間、惑うことなく、相応の貫禄だの 土壇場のしのぎがついたのか、と云えば、 相変わらず惑ってばかりの、甲斐性無しである。 その上、いよいよ老眼も始まったらしい。 パッケージの裏面の表示が。 字引の文…

園芸覚え書

|庭仕事| 以下、作業日誌など。 【一月十日】 ■バラの剪定作業 『Mme.ピエール オジェ』(8号鉢) 『ヴィックス・カプリス』(8号鉢) 『サフラノ』(8号鉢) 『Mme.アルフレッド・キャリエール』(10号鉢) *鉢植えは全体の様子を見ながら、バッサリ1/2程度に剪定…

ハレはハレ

|縷々| 年が明けてから日が経ち、徐々に日々が戻り、 しかしながら、正月が正月らしかったのかと云うと、 まったくもって、正月らしい佇まいなど希薄で、 元旦に見掛ける人の姿は、皆まるきりの普段着。 初詣へ向かう手にさえ、コンビニのビニル袋。 年始の…

謹賀新年

|雑記| 昼前に身拵え整えて、さっさか家を出立。 久々の着物は花田色の滝縞のお召と、 若草色に葡萄色の蔓草模様の長羽織。 錆浅葱へ黒猫を散らした帯は、お太鼓も小さめにし、 帯揚げ、帯締めは八掛けの山吹と揃えた。 たとい立派な着物じゃなくても、正月…

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