双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

謹賀新年

|雑記|


昼前に身拵え整えて、さっさか家を出立。
久々の着物は花田色の滝縞のお召と、
若草色に葡萄色の蔓草模様の長羽織。
錆浅葱へ黒猫を散らした帯は、お太鼓も小さめにし、
帯揚げ、帯締めは八掛けの山吹と揃えた。
たとい立派な着物じゃなくても、正月はせめて
しゃっきりして、明るい色着て迎えたいもの。
お参りはいつもの小さなお社。
畳表の下駄を前倒しに、急な石段トントン登り、
澄んだ空気を鼻から胸深く吸い込んで、
清々とした心持ちで、柏手二つ。



長屋の皆様。
新年明けましておめでとうございます。
皆様の新たに始まる一年が、
実り多き年、善き年となりますよう。
今年もどうぞ宜しくお願い致します。

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