双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

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ご報告

|雑記| 昨日、原付試験に無事合格したYO!最寄りの教習所での受験だったので、免許証の交付は二週間程先だが、 納車の予定も同じ頃なので宜しかろう。別段、急ぐ旅じゃ無し。 午前中に筆記試験、合格者は午後に実技の講習を受講し、 半日がかりで少々疲れはしたものの、やれやれ。是で肩の荷が下りた次第。 が、そうさなぁ。しいて気になった事柄を挙げるとするならば… (まぁ、ほんの些細なことなので、気になると云う程でもないのですが)通報に値する超ドチンピラ指導員 (踵付きサンダル&半ジャージ…

急がぬ旅

|日々| |手仕事| 怒涛と怒涛のあいだの、少しの隙間を寄せ集めてセーターを編んで居る。 調子の波に乗っかって、随分と気分良く進んで居たのだけれど、 後ろ見頃を袖付け位置まで編んだところで、ゲージが大き過ぎることに気付く。 上からほろほろと解いて、編針の号数を一つ下げて、再度編み始め。時間と労力と、また一からの積みなおしであるが、 しかしながら別段、せっかちに急ぐ旅で無し。 年内に仕上がったら良いかな、くらいの心持ちで。 釣瓶落としの日暮れと共に、空気が冷えてきて耳がちりりと…

遠い記憶

|本| ひんやりとした温度と共に伝わってくる、遠い、広い静寂。エストニア紀行―森の苔・庭の木漏れ日・海の葦作者: 梨木香歩出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2012/09/01メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (21件) を見る こういう光景を確かに自分はかつて観た。 数百年変わらないようなエストニアの地方の後継を目にするたび、幾度となくそいう感慨を得た。肉体は現在にあるが、人の精神は、現在にコミットしているのはほんの一部分で、ほんとうは各自、他社の…

梅雨と修羅

|雑記| 先週末より、慌しく些事大事が種種舞い込み、 ああだこうだと振り回されて、ようやっと人心地。 ついこないだまで、やれ手持ち無沙汰だ、退屈だ、 などと持て余して居たのに、何とも皮肉なものである。 到来物の明太子煎餅をほうじ茶と共に頂きながら、 何とは無し。宮沢賢治と岩手に関する旅の記事を 読んで居たら、不意に胸がぎゅうとなった。 粗忽と粗雑が服着て歩いて居るよな私だのに、 気付けば賢治へ心を寄せてしまうと云うのは、 作品自体の魅力は勿論なのだけれど、恐らく。 自分には持…

想い出

|猫随想| 昨晩、洗濯物を畳みながら、すぐ傍に寝息をたてて眠る二匹の寝姿を見て居たら、 何故だかふと、其々のやって来た日のことが思い出され、暫し畳む手を止めた。 洗濯物を畳み終え、改めて記録を辿って読み返せば、やがて遥々と。 そしてありありと。実に様々の記憶が途切れぬことの無い湧き水のよに、 ぶわっとよみがえり、穏やかな流れとなって胸底へ静かに流れ込んできた。 他愛も無いこと、思いがけぬこと。笑ったり、泣いたり、呆れたり。 ああ、そうだった。ああ、そうだった。 やわらかな毛皮…

外壁準備

|小屋仕事| 暫し休んで居た小屋づくり再開に向けて、そろそろ腰を上げねばな...と休みの日に、外壁に使う杉板の相談のため材木屋へ。こちらは今までの材料を調達して居た所*1とは又別の所で、我が家とは云十年来の良く知った間柄。外国産や既に他所で加工された品などは一切扱わず、主に内装用の杉や檜、赤松と云った国産材の加工を製材から手掛けて居る、家族経営の小さな材木屋さんなのだけれども、コンパネやツーバイ材は扱いが無いため、せめて外壁の材料だけは是非こちらに、と当初より考えて居たのであ…

小屋とマイライフ

|徒然| 小屋を建てよう、と想う。 いや何、唐突に思い立ったのでは無い。かれこれ六年越しの計画を、ようやっと重腰を上げて実行に移す気になったのである。少し前に「自分の人生を生きて居ない」と投げかけられたことをきっかけに、その言葉の意味、自らの生き方などへ様々の考えを巡らせるうちに、心の奥底へ眠って居た小屋の存在が、ふっと浮き上がってきた訳なのだけれども、周りを見渡すと、少なくとも月に一度は東京へ観劇に出掛け、都会の空気を存分に吸って帰って来るのが生き甲斐の人。折り合いの悪かっ…

雪の日の本

|本| 霧のむこうに住みたい作者: 須賀敦子出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2003/03/01メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 9回この商品を含むブログ (19件) を見る金曜日の雪の日。久しぶりに須賀さんの本を手に取った。単行本に収録されなかった、短くて小さなエッセイだけを集めた一冊は、いつもみたいに、背筋をぴんと伸ばして心を澄まして向かうお話とは、ちょっと違う。須賀さんを訪ねて行って、卓上にちょっと頬杖なんかついたり、椅子の背もたれに寄りかかったりし…

一年の旅路

|忍び| ビルボ君。君が拙宅へやって来たのは丁度一年前、梅雨に入って間も無しの、未だ肌寒い夜。あの夜の救出劇(◆)から、早いもので一年の月日が経ち、真っ暗な駐車場の側溝の中で必死に助けを求めて叫んで居た、小さな小さなコッペパン程しかなかった子猫が、今ではすっかり逞しく見違えたものだね。君は確かに、アーロンの印を持ってやって来たのだ、と想う。でも君は君。無口で控えめで、辛抱強く、鈴が嫌いで、物分りが良くて。近頃では茶目っ気や、一寸した悪知恵もついてきたね。 謎のチック症。ピピン…

ご挨拶

|雑記| 一年の過ぎるのが年毎に短く感ぜられ、 早いもので、2013年も本日で終いとなりました。 私事では、九の坂を無事越えたと思いきや、 やれ腰だの膝だのと、途端に体へガタが来て、 やれやれ。是が四十路なのだなぁ、と苦笑い。 しかしながら、本年最大の出来事は何と申しましても、 忍びちゃんことビルボ君が、降って湧いたよに現れて、 我々の旅の仲間へ、新たに加わったことであります。 若旦那ピピンとは、相変わらず微妙な間柄ですが、 一人と二匹の珍道中、来年も続いてゆくことでしょう。…

Coffee Blues

|縷々| 時折来店するお嬢さんが居る。数年前は高校生であったから、歳の頃二十歳になるかならぬかの学生さんか。とても物静かで繊細な感じのお嬢さんで、ぱっと見には分からないのだけれど、恐らく片方の足に障害を持って居る。いつだったか。いつも歩いて来る風なので、お住まいは近くなの?と聞いたところ、親戚がこの近くに居るのだが、お嬢さん本人は電車で四十分程離れた町に住んで居て、だから独りで来るときには、わざわざ電車とバスを乗り継いで来てくれるのらしい。不自由な足を抱えて。この日、彼女から…

ひとりぼっちのあいつ

|猫随想| 私が過去、共に暮らした猫たち。*1アーロンを筆頭にタロー、ふうについては、ここに幾度か触れたことが在るけれど、実はもう一匹。長い間、その記憶に触れることを躊躇って居た猫が在る。名をノーマンと云う。 体の大きな雉の雄猫ノーマンは、私が東京に暮らして居た時期に出遭った猫で、三歳に届かずこの世を去ってしまった。同居人であった従妹と下北沢を歩いて居たとき、路地の電信柱へ”猫を貰って下さい”との張り紙を偶然見掛けたのが、そもそものきっかけだった。連絡先の紙札を切り取って帰り…

命名

|忍び| さて。子猫を迎え入れることを決めた以上、そろそろ名前をつけてやらねばなるまい。とは云え、生まれて一ヶ月やそこいらの子猫だ。闇雲にちょらちょらと動き回るばかりで、幾ら眺めど、名付けの着想を得ることは存外難しく、先ずは適当に浮かんだ二文字の名からメモ紙へ書き付けてみる。テト、テオ、マオ、等々。なかなか良い名とは想うものの、何れもしっくりと来ぬ気がする。そもそも名付けとは、一閃のインスピレイションの導きに因るもの。其処で一旦、種々考えるのを止し、去る晩のめぐり合わせへ想い…

沖縄再訪(4)

|旅| |写眞館| ■牧志界隈〜帰途 旅先でしばしば訪れる思いがけぬ出会いと云うのは、後に忘れ難いものである。 +++ 桜坂の辺りから牧志の商店街へ。 市場中央通りを中心に、縦横網の目のよに張り巡らされた大小様々の商店街は、其々に表情も客層も異なるのが興味深い。そして、それら商店街同士も無数の抜け道やら、すーじぐゎで繋がって居るから、まさしく巨大な迷路である。しかし、自ら迷うもまた愉し。 ◆◆◆ と或る店の前で写真を一枚撮り終え、さて。ここから何処へ進もうかしら、と腕組みしい…

沖縄再訪(3)

|旅| |写眞館| ■三日目:恩納村〜琉球村〜安里界隈 最終日。小雨まじりの朝、恩納村の宿を出立したバスは、黒糖工場や琉球村など見学の後、那覇市内へ移動し、大変に豪奢なDFSへ立ち寄るも、そうした類に凡そ縁遠い私は、只時間潰しに困ってしまう。同市内の昭和な土産物センターにて昼食を採り、鍾乳洞見学のオプション組と自由散策組とに別れるため、後者は午後一時半頃に県庁前で下車。午後五時に再びここへ集合して合流し、一路那覇空港へと向かう寸法である。 +++ 雨上がり。読谷の琉球村へ。 …

沖縄再訪(2)

|旅| |写眞館| ■那覇市内〜読谷村〜恩納村 午後一時半頃。裏通りから人と車で賑わう国際通りに出て、120番のバスへ乗り込み国道を北上。やちむんの里を訪ねるため、一路読谷村へと向かった。前回同様、路線バスに揺られ、流れゆく風景をぼんやり眺めて居ると、心地良い眠気がとろとろと押し寄せてくる。那覇の中心部から親志入口の停留所まで、所要時間は凡そ一時間程だが、道路の混雑如何によっては多少の遅れも在る所為なのか、停留所には”バス時刻表”では無く”バス通過予定時刻”と書かれてあるのが…

沖縄再訪(1)

|旅| |写眞館| 地元の組合の慰安旅行で沖縄を再び訪れる機会を得、去る日曜から三日間、冬も暖かな南国へ出掛けて来た。組合の旅行だもので当然ツアーの団体旅行であるけれども、二日目はハードな旅程から独り抜け出すことが叶い、那覇市内をぶらぶらしてカレーを食べたり、青空珈琲を飲んだり、路線バスに乗っかって読谷を訪ねるなどし、最終日の三日目にはオプションの鍾乳洞見学には参加せず、那覇市内の自由散策を選択。其処で又、思い掛けない出会いに恵まれたりと、実に有意義な沖縄滞在となったのであっ…

主の居ぬ間

|雑記| 組合の旅行で沖縄へ出掛け、 二泊三日を過ごして南国より戻れば、雪。 その気温差、凡そ二十度と云うので、 時差ボケならぬ、気温ボケ甚だしい。 人生初の留守番にお下の病も気掛かりであった 若旦那はと云えば、主の心配を他所に、 すこぶる元気な上、病もすっかり良くなった風。*1 案外、主の居ぬ方が気楽に過ごせるのか? 若旦那への土産には、やちむんの皿を。 Aちゃんには、同じくやちむんの湯吞みと 小さな素焼きのシーサーを買い求めた次第。 旅日記は追って後程。 *1:今回、残念…

余り毛糸の使い道

|手仕事| 何だかんだで結局三部作となった『ホビット』の公開が間近に迫り、ちょいと懐かしくなって、DVDは『旅の仲間』の製作ドキュメンタリなぞ観て居たところ、ホビット村の出来具合を確認に来たPJの、何やら色使いがかあいらしいニット帽に目がゆく。てっぺんにポンポンの付いた折り返しタイプの、手編みと思しき変哲無いニット帽なのであるが、編み物好きの癖と云うのは厄介なもので、こうした際、つい作りや編み地など観察してしまうものなのである。 そのPJ帽。見た所、作り目を白にした折り返し部…

おかえり

|本| Coyote No.47 特集:今、野坂昭如出版社/メーカー: スイッチパブリッシング発売日: 2012/09/22メディア: 大型本購入: 1人 クリック: 15回この商品を含むブログ (4件) を見る この夏『coyote』がひっそりと復刊へ動いて居たのを、 不精の所為で、発売も間近になってから知った。*1 長い旅に出て居た旧い友が、ひょいっと 帰ってきたみたいで、とても嬉しい。 私にとっては、単なる”雑誌”なんかじゃなかった。 もすかすると今の時代には、古臭いだ…

アランセーターを想う

|電視| |徒然| NHK-BSプレミアム『旅のチカラ』は、糸井重里がアラン諸島に編み物を訪ねる旅を観る*1。昨年のANA機内誌十一月号で、アラン諸島とセーターについて特集が組まれて居たのだけれども、其処で見掛けた人びとを再び見付けて、何だか嬉しくなった。 *アランセーターについては、以前のエントリ(→◆)に書いたものが在るので、ほんの少々で恐縮だが参考になればと想う。 かつて島の一大産業であった手編みのアランセーターは、最盛期には百人を超える編み手に支えられたものの、世界経…

父と息子

|映画| 『セカンド・ベスト/父を探す旅』(原題:Second Best) 1994年/アメリカ 監督 : クリス・メンゲス 出演 : ウィリアム・ハート クリス・クリアリー・マイルズ ジョン・ハート キース・アレン アラン・カミング Second Best Trailer 随分と地味な映画ながら、強く静かに、心に残る作品かと想う。ウィリアム・ハート演じるところのグレアム。四十を過ぎて尚独り身の不器用な男で、寝たきりとなった父親(勿論確執在り)の世話をしながら、ウェールズの片…

独立記念日の夜、自転車に乗って花火を見た。

|旅| |回想|*1 ダウンタウンでサンドウィッチを食べ、コロラド川にかかる橋を渡った。7月4日。インディペンデンスデイ。ハウディ!ボンネットを星条旗で覆った車から手を振ったのは、日に焼けた銀髪の女性だったろうか。滞在した夏休みの学生寮は一泊5ドルで、帰省しない学生たちが少し残っていた。夜に花火があがるの。4thストリートの公園から、よく見えるわ。ショートヘアーの似合う、そばかすだらけの小柄な学生が教えてくれた。君も一緒に行かない?あどけない顔に口ひげを生やしたもう一人は、ペ…

益々蔓延中

|戯言| |本| 本屋を徘徊中に発見。 やれやれ。山ガールとやらの騒ぎも 遂にこんなところまで来てしまったか。 ランドネ 12 2011年 2月号作者: ランドネ編集部出版社/メーカー: エイ出版社発売日: 2010/12/21メディア: 雑誌 クリック: 3回この商品を含むブログ (1件) を見るええと、何々。 “あったかほっこり”を楽しむ、真冬のアウトドア? ミニダッチでじっくりコトコト料理を召し上がれ? もこもこブーツでいく週末の牧場旅? いつだかの 『フィガロ』 も相…

1996

|回想| |旅| 「Bって、寂しい奴なのよね。きっと」 彼女はそう云った。その夏に知り合った友人Bは、一つ歳上で、私に意地悪だった。十のうちの七くらいは。他の人(特に女性)には殆ど無差別にやさしかったが、私には素っ気無く、話し方はいつも意図的な謎かけみたいで、大抵分かり難かった。私が英語を母国語としないのを、承知の上でのことだ。Bの知らない友人らと会ったり、出先に誰かと気安く話したりすれば、帰り道には必ず嫌味ばった、意地の悪い物云いをされた。たかだか一つしか違わぬ程度で、いっ…

陸前松島へ行って帰って来た

|旅| 常磐線と仙石線を乗り継いで、宮城県は松島まで行って来たよ。どうして松島かって、別に松島でなければならない理由など何処にも無いのだけれど、18きっぷ最後の一枠に相応しく、今回はひとつ、真っ当な景勝地なんぞへ出掛けてみよう、と思った訳ね。考えたらこの夏は一度も海へ行かなかったし、どうせなら海が良いと云うので、最初に思い浮んだのが、たまたま松島であっただけのことでさ。夏休みとやらも終わって一段落した頃だろうと。それで寝惚け眼のまま朝の電車に乗り込んで、一路北へと向かったのだ…

先生の夏休み阿房列車

|小僧先生| |旅| Y氏のご好意により、18きっぷの残り二回分を送って頂いた。時刻表に路線図を眺め考えあぐねる内、其処へふと、先週の小僧先生 「遠くへ行きたい」 発言を想い出し、さすれば是を使わぬ手はあるまい、ぽんと膝を打つ。そこで如何様にしたものか。程好く遠く、乗り換えを含み、日帰りで、夕飯刻前には帰って来ることが可能であり、しかし何よりも、新幹線の停車する駅であることが肝心だ。何故新幹線なのかと云うと、それが先生のご希望だからである。新幹線と距離から考えると、やはり小山…

始末良き暮らし考:追記

|暮らし| |モノ| ところで、私の住いと云うのは仕事場と接して居る。元々がかなり古かった為、店舗部分には大きく手を加えたが、住いとして居る部分は、壁面にコンパネを打ちつけた程度で、ほぼそのまま。それに風呂とトイレは在っても*1、煮炊きの在り処である台所を設えて居ない様が、何処か ”生活” の佇まいに欠ける所為か。今もって、どうも ”仮暮らし” と云う構えが抜け切らない。また、一部の家財を除けば、その辺に在ったのや、貰ったので当面を済ませて居るところも多く、それも生活の佇まい…

川のむこう側には何があるのだろう。

|旅| |回想|*1 マルディグラの喧騒の去った後も、ニューオリンズから幽霊たちの幻影に似た、気だるい痕跡が消えることはない。滞在の終わり、蒸気船に乗った。ケイジャン・クィーン号。ミシシッピの川面を渡った風は、南部の湿り気をふくよかに抱く。ねえパパ。川のむこう側には何があるの?ああ、あれはまた別の町だよ。デッキを通り過ぎる親子の会話が、汽笛に溶けて遠のいた。少女のサンドレスは淡いグリーンだった。アルジェ。対岸の小さな町は、まるでいつからか時計の止まったまま、今もまだ長い昼寝の…

先生のタンポポ

|小僧先生| この春から幼稚園へ通い出した先生。*1 それ故近頃は、以前と比べるとお会いする 機会も減ってしまったのだが、本日久々に 顔を見せた園児服の先生と、短い散歩へ出た。 「ひょっとすると、君のも同じじゃないかね?」 件の青いワークコートを見て、先生が仰る。 「ええ。まあ、そんなところです。」 道々、真白い綿毛となったタンポポを摘むと、 先生は大袈裟に尖らせた口でもって、是をぷうと吹き、 風に乗って飛んでゆく一群に向かい、手を振って居る。 「いってらっしゃい。いってらっ…

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