双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

秋の雨

|日々| 朝の薄寒さに、半分眠ったまま布団の端を ものぐさに手前へ手繰り寄せる。外が暗い。 休みだからと、そのまま惰眠に委ねるつもりが、 結局眠りに戻れず、もぞもぞと寝床から出た。 掃除を済ませ、茶を淹れて是をすすりながら、 午前中は、手袋の続き…

Close your eyes

|音| 一晩で季節が入れ替わる。 すとん、と落っこちた、秋。 耳を澄ます。目を瞑る。

使い道

|モノ| 先週、ソロテントを取りに実家へ寄った際、 押入れの天袋に、父が若い頃使って居た 山道具諸々を仕舞って在ったのを想い出し、 もののついでに確かめてみた。母の話によれば 数年前、私のガールスカウト時代の荷物*1と共に、 粗方は始末してしまった…

老婆心と編み針

|雑記| すっかり日の暮れるのも早くなって、午後の西日 の塩梅に秋の到来を確認するも、相変わらず 道ゆく子供らは半袖であるし、若い娘らもまた、 素足にサンダル。薄っぺらなパーカーの下に 肩紐で吊ったワンピースなど着て、夏のままだ。 やれやれ。あん…

捕らぬ羊の毛算用

|本| |手仕事| 待ち遠しかったぞ!編みものワードローブ作者:三國 万里子発売日: 2010/09/16メディア: 大型本 去年の散々世話になった 『編みものこもの』 から一年。 ”ワードローブ” の名の通り、小物だけでなしに、 セーターやカーディガンまで。何処を切…

ねぐらの中の小さなねぐら

|縷々| 季節の狭間。僅かに残った夏と秋との 繋ぎ目の、不確かなリズムをどうして 掴まえたら良いのか、未だ分からずに居る。 そんなときは自ら進んで、心もとなき感傷を 迎え入れようか。そっと掌で包むよにして。 六畳の部屋に広げたテントは、ほんの少し…

女学生手帖

|回想| |本| |音| 先日、鳩山郁子氏について書かれた非常に興味深い考察 →■ を読み、ふむふむと深く頷く。氏が実は、ステレオタイプな少女漫画の洗礼を殆ど受けて居らぬこと。それ故なのか、既存の漫画の枠に自身の描きたいものが当てはまらず、やがて 『ガ…

女の面の皮

|雑記| いつものよに、つらつらと新聞を読んで居たら、何かの広告なのだろか。些かうろおぼえではあるのだが、夫に云って欲しい言葉と称し、既婚女性300人へ問うたらしきアンケートの結果とやらの記されて居るのが、目に留まった。 「ありがとう」 やら …

This day

|本| いったいどれ程ぶりの雨だろう。 うねる気圧に鈍い眠気が呼応する。 ”本当の眠気” には未だ遠い。 「ひとつの壁が隣の壁になんて言ったか?」 「角のところで会いましょう!」 そう。あのお話でも雨が降って居た。 ナイン・ストーリーズ (新潮文庫)作者…

陸前松島へ行って帰って来た

|旅| 常磐線と仙石線を乗り継いで、宮城県は松島まで行って来たよ。どうして松島かって、別に松島でなければならない理由など何処にも無いのだけれど、18きっぷ最後の一枠に相応しく、今回はひとつ、真っ当な景勝地なんぞへ出掛けてみよう、と思った訳ね。…

<