双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

九月這々の体記

|雑記|

  
■よくよく酷い目をついた。滅多にひかぬ風邪をよりによって九月も終いの頃に患い、それが更に悪いことには、扁桃腺炎まで引き起こして、いやはやもう。完全にダウン状態だったのだけれども、ダウン状態とは云っても、仕事はダウンできる筈も無く、幸か不幸か熱が出ずに済んだため、ひたすらへろへろで働きながら耐え続け、五日目にしてようやっと。扁桃腺の腫れが引いたと思いきや、今度は声が枯れて出ない始末。おいおい、これは一体何の罰だよ、と全く這々の体で何とか生き抜いて居るのであった。思い当たる節はひとつ。定期健診で訪れた歯医者にて、すぐ近くに座っていた老夫婦が、よりによって二人してノーマスクでゲホゲホ…ホント勘弁してくれよぅ (つд⊂)エーン

■知り合いの電脳万事屋氏へ依頼してあった、ノート型電脳箱の記憶装置増設やら何やらかんやら。これが済まないと窓式十一ヘ移行できぬため、先日お預けしたばかりなのだが、当方へ順番が回って来る直前で、すわ緊急事態発生。何でもお客の保険屋さんで、ウィルス感染したPCからメールが漏洩して居る可能性が見付かり、急遽そちらの対処に当たらねばならぬ、と云うので、誠に申し訳ないが翌週までお待ちを、とのこと。この間は動作が安定せず使い勝手がすこぶる悪いため、出番のないまま眠って居た電脳箱を、急場しのぎ代打として無理矢理駆り出して居たのだけれども、それが更に一週間程続く羽目となってトホホ。気の毒な電脳箱相手に苛々が止まらないのは、お年頃の所為なのか?すまん。動作が安定しないのはお互い様だよね…。

■他にも、詐欺まがいの勧誘電話のかけ子から、勝手に逆ギレされたりだとか(キレたいのはこちらの方である)、困ったやつらは結局何処までも困ったやつらで、何一つ反省しないから、同じ過ちをループして迷惑ばかりかけるだとか、まぁ色々とちゃぶ台をひっくり返したくなる出来事は在ったのだけれど、そんなのは一時のゲリラ豪雨によって溢れた濁流みたいなものだ。過ぎてしまえばもうどうでも宜しい。そんなくだらぬことより、嬉しかったこと大切なことを思い出すのに心を使いたいもの。ね。

■九月の半ばをすこし過ぎた頃、長屋のご近所さんTさんご夫妻が訪ねて下さった。やあやあ、久しぶりでまた会えたね。未だ僅かに残暑の尾を引く土曜日。わさわさと程好く忙しい中に他愛ない愚痴を云い、アハハと笑い、そうよそうよと共感し。音楽やら近況やら健康やら時世やら親の話やら。愉しい時間はあっと云う間に午後に流れて、もうさよならの時間だなぁ。昨年は何だか切なさで胸がいっぱいになってしまったのに、この日は名残惜しくも不思議と湿っぽくならず、笑顔で「またね!」とお見送りできた。良かった。
相変わらずの何の変哲もない店で、是と云ったおもてなしもできませんでしたけれど、いつも気に掛けて下さって、遠方から会いに来て下さって、どうも有難う。腐らず毎日真面目に働いて、この場所の灯りを守ってゆきたいと思います。だから、またいつの日か。元気にお会いしましょう。


さあ、十月だ。気持ち新たに、秋の中を歩いてゆこう。

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