双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

夏休み

|雑記| 遅足の台風が近付くに連れ。首から肩の辺りがすっきりせず、 お天道様は照れども、じっとりと纏わりつくよな湿気に辟易となる。 八月の終いの空には、もくもく。所々を黒くした分厚い雲ばかり。 通りを歩くひょろりの中学生。テニスのラケットを肩に…

家事と老猫

|日々| この貴重な晴天を無駄にするまい、と家事に徹する一日。 それではあまりに味気無いので、爺様ポートレイトで茶を濁す。 おお、ヴォワイヤン。

続・二十一世紀カメラ

|モノ| 臨時収入に気を良くし、其処へなけなしを足して、遂に。 デジタル写真機第一号を新調したのである。 これで再びすっからかん。 半年ばかり前に、知人よりお下がりを頂戴したと云うのは既に書いた(■)訳だけれども、とうとう心を通わすことが出来ぬまま…

父と息子

|映画| 『セカンド・ベスト/父を探す旅』(原題:Second Best) 1994年/アメリカ 監督 : クリス・メンゲス 出演 : ウィリアム・ハート クリス・クリアリー・マイルズ ジョン・ハート キース・アレン アラン・カミング Second Best Trailer 随分と地味な映画ながら…

ハドソンさんになりたい

|電視| NHK-BSプレミアムにてBBCの海外ドラマ『シャーロック』を三夜連続放送中。 (NHKの公式HPはこちら→■) "Sherlock" trailer いつの間にか古典的な探偵の代名詞となってしまった「シャーロック・ホームズ」。しかし、元来、彼は非常に現代的な男だった。シ…

ハンサムが逝く

|雑記| 俳優・竹脇無我氏の訃報に、箸が止まる。 享年六十七。 原田芳雄が逝ったばかりじゃないか。 嗚呼。 このまま、あと十五年かそこいらもすると、 日本から「俳優」と「女優」は消滅してしまうよ。

合流点

|日々| 西日のようやく落ち着いた頃、鉢植えの水遣りに 表へ出ると、息苦しいくらいの熱気の中へ、北から ひんやりした風が伸びてきた。ジョウロを手にして 水場へ立てば、左側はむわんと。右側はひんやりと。 丁度、身体は二つの違った温度の合流点みたいに…

ホビッツの訪問

|雑記| 四年ぶりに里帰り中の、NZへお嫁に行った友人 Chiちゃんが、旦那様と嬢ちゃん二人を連れて、 暑い中訪ねて下さった。嬢ちゃんたちは相変わらず ホビッツみたいで、実にかあいらしい。サイフォンに 興味津々なお姉ちゃん。社会勉強ね、と珈琲淹れ さ…

雑感

|雑記| ■ここのところずっと、ドキュメンタリと云えば、太平洋戦争関連の番組。映画と云えば、第二次世界大戦は独逸モノばかりを観て居るよな気がしてきた。その所為なのか。ぼんやりして居ると、瞼の裏に、ゲートル巻いて背嚢担いだ兵隊さんだの、国防軍の…

勝手にしやがれ

|音| 感傷なんて、秋だの冬だのの専売特許とばかり 想って居たけれど、茹だるよな夏の真ん中で。 何なのだろか。行き処の無い、宙ぶらりんの。 ひどく投げ遣りな、この心模様は。 腿の上に猫の薄い腹をさすって、 ぐにゃりと片腕を落っことす。 緩んだ夜へ放…

匂い

|日々| 窓へ仕立てた蔓はこの夏、あっと云う間に伸び育ち、 小さな掌を広げたよな緑の葉を茂らせた。 開いた窓際まで昼食を運んで、コップの水を飲む。 匙を置いて、葉の隙間に程好く遮られた表を眺めやれば、 すうと気持ちの良い風が入って来る。と、 照り…

夏の御挨拶

|雑記| 残暑お見舞い申し上げます。 長屋の皆様。この夏は、如何お過ごしでしょうか。 西瓜と素麺の美味しい季節ではありますが、 くれぐれもお腹など冷やし過ぎませぬよう。 健やかな良き夏を…。

八月草想

|日々| くぐもった雷鳴を懐に隠した積乱雲の下で、だらり。 緩んだ熱風だけがようやく動いて居る、土曜の午後。 薄暮を待って使いへ出れば、幾らかはしのぎやすくて、 道路脇に小学校の敷地をぐるり囲む、背高の立派な 木々の中から、蝉と云う蝉が、自棄でも…

口紅

|モノ| |雑記| 顔立ちの所為*1もあってか、平素殆ど 化粧らしい化粧をしない質ではあるのだが、 目元をちいといじったり、口元へ少しばかりの色味を 足す程度なら、最低限の身嗜みとする。 先日、出先で薬局へ立ち寄った折、ふと現在使って居る、 薄い色付き…

先生の映画会

|小僧先生| 実にひと月半ぶりの散髪を済ませた足で、夕刻実家へ立ち寄ると、丁度、小僧先生が早い夕飯を召し上がるところであったので、私もちゃっかり相伴に預かる。やがて食休みを挟んで風呂の支度をして居ると、広報車であろうか。何やら表に女性の声が。…

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