双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

程々

|雑記| 本日もさめざめと雨。薄ら寒いことこの上無く、 気が付くとつい、両の腕を抱えてさすって居る。 件の蟹だけれども、評判通りに大変美味であった。 毛蟹とタラバが各々三匹づつ。一匹を平らげるのが やっとで、そうそう何匹も収まるものではないから、…

蟹数匹の到来物

|雑記| 実に非生産的な一日、であった。 さめざめと雨がそぼ降り、暇に暇を持て余す。 一時なのだか三時なのだか時刻も曖昧なまま、 茶をすすり、新聞を畳み、また茶をすすり。 六月もいよいよ間近なので、億劫がって悠長に 構えても居られず、半襟を夏のに…

字引

|雑記| 確か、高校一年だか二年だかの頃であったか。 『広辞苑』 の第四版が出ると云うので、きちんとした 自分の字引を未だ持って居なかった私は、それが丁度 良い機会と、想い切って買い求めた。今見てみたら、 定価は六千五百円とある。ひょいとは払えぬ…

前科

|ホビ吹| 『へへへ… ホビー兄いも昔は 高校にランドセル背負ってったりだの モンチッチみたいに頭を短く刈って 若気の至りに追われたことも あったんだっけね』 サチよ。 あんときゃ、それが格好良いと想ってたのさ…。 ホビ吹くんは他にも、 プラスチックの…

明日はきっと何か書く

|ホビ吹| ホビ吹くんは暇でした。 そして今日もとりたてて書くことが無かったのです。 あ。ホビ吹くん訂正。 「天つゆ」 じゃなくて 「丼つゆ」 でした。

中国製

|ホビ吹| ホビ吹くんは驚愕しました。 ただの布っ切れでできた買い物袋が、セレクトショップとか云う オシャレなお店で売られると、ちょこっと横文字が入っただけなのに、 まったく恐ろしい値段になってしまうのを、このあいだ知ったからです。

鬼っ子のシニシスト

|徒然| 想えば、昔からずっとそうだった。 気立てが荒っぽくて、粗雑でがさつで。 不精のくせに、おかしなところで意固地で。 女の子らしいのが苦手で、*1独立心だけはいっぱしで。 口が悪くて、皮肉屋で、小賢しい。所謂、鬼っ子が 可愛気の欠片も持たぬま…

いつか窓から良い風の入る日

|日々| 少しずつ、不要なものの片付けを始めた。 日々おこなう掃除とは、恐らく、違って居る。 誰かが使うかもだとか、いつか必要になるかもだとか、 不精の云い訳に 「かも」 をくっつけては、今まで ほったらかしにしてあった様々を、毎日少しずつ。 抽斗…

途中で

|縷々| ありったけの力で走ったりときどき歩いたりしながら ずっと これで良いのに違いないこのまま進んで良いのに違いないと想って ここまで来たらきっともう大丈夫だきっともう迷わないんだと想って ふと振り返ったら ただうすぼんやりしたのがゆらゆら揺…

先生の好きなもの

|小僧先生| 連休なんぞが終わって、やれやれのところへ、雨。 ついでに憂さも流れて、尚のことせいせいとする。 毎度のことながら、大きな休みの明けた後などと 云うのは、概ね、間の抜けて大層暇なものだから、 同じく暇を持て余して訪ねて来た、甥っ子であ…

風をかぐ

|日々| 風があんまりにも爽やかで、新緑が清々しく薫るので、 何処かへ行きたいとは想ったのだけれど、FMラジオに 日がなバッハを聴きながら、穏やかに家で過ごそう。 カンタータ78番。30番。五月の空。雲の白。 これからは着ない厚手のを仕舞い、代わり…

続・女の着物

|着物| |徒然| さて。昨日(→■)の続きである。 着物の醸す女の情緒*1は、昨今流行の過剰な露出至上主義とはまるで対極に在るもので、隠し重ねることでこそ生まれる、我が国ならではの美意識と云えまいか。 着物の所作の端々で仄かに覗く ”チラリズム” の効果…

女の着物

|着物| |本| 幸田文 きもの帖作者:幸田 文発売日: 2009/04/07メディア: 単行本 ざらりの質感と厚みのある表紙は、着物を想わせるつくり。 背筋を正して手にすると、頁をめくる度、綴られた言葉のひとつひとつより、 凛と律した所作や着姿、衣擦れの音がはっ…

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