双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

程々

|雑記|


本日もさめざめと雨。薄ら寒いことこの上無く、
気が付くとつい、両の腕を抱えてさすって居る。
件の蟹だけれども、評判通りに大変美味であった。
毛蟹とタラバが各々三匹づつ。一匹を平らげるのが
やっとで、そうそう何匹も収まるものではないから、*1
やはり、美味しいものと云うのは、程々に頂くのが宜しい。
巷においては、是々食べ放題と云うのを良く耳にする。
蟹なら蟹、松茸なら松茸ばかりを、料金内で好きなだけ
食べられると云うので、皆、嬉々として参加して居るが、
どうもあれは、私のよな者に向かぬ気がしてならない。
幾ら美味しいものであっても、胃袋の苦しくなるまで
食べ過ぎてはうんざりであるし、一方、程々でご馳走様
では明らかに元が取れない。つまり、損をする。
どのみち、嗚呼、来て良かった。とはならぬ寸法だ。
成る程。貧乏性は胃袋も然りか、と腑に落ちた。

*1:みっちりと身のつまった、大ぶりの上等な蟹でした。

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