双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

庭と人

|庭仕事| 庭と一口に云っても、広い庭から猫の額程の庭まで、 それこそ千差万別。つまりは、庭の持ち主と同じ数の 其々に異なった庭が在る、と考えて良いかも知れぬ。 庭の形態。植物の選び方。手入れの仕方。等など。 きちり隅々にまで手の入った庭も在れば…

独りごと

|縷々| |音| 夏の雲間から、コトリ落っこちた午後。 雷と夕立、連れてきた。 雨上がりの寂しさに、 それが何処からやって来るのか。 知り得る術など、勿論 メモ帖に書いてある訳で無し。 ただ独り、ぼんやり立つ夕暮れ。 夏祭りの、ここからは遠い喧騒。 [土…

凛とすると云うこと

|本| 女の子だからといって ヨワヨワしていたり メソメソしていたり 何かというと他人を頼りにして 愛しいと思われてみたり そんな子である必要はないのですよ(中略)傷つけないようにハッキリと言い 侮辱を感じさせない態度をしたら あとは 自由に生きなさ…

街と云う生き物

|徒然| |本| 未だ訪れることが叶わぬとは云え、イタリアと云う国に惹かれて久しいのだけれど、こと、ナポリと云う街は不思議と想う。 古代ギリシアの植民都市と云う古い起源に始まり、貴族的文化と庶民のそれとが同居する矛盾と混沌、聖と悪。幾多の文化の行…

月夜の浜辺

|縷々| |音| 月夜の晩に、ボタンが一つ 波打ち際に、落ちてゐた。 それを拾つて、役立てようと 僕は思つたわけでもないが なぜだかそれを捨てるに忍びず 僕はそれを、袂に入れた。 月夜の晩に、ボタンが一つ 波打ち際に、落ちてゐた。 それを拾つて、役立て…

螺子巻きの土曜日

|音| 窓硝子にぶつかって離れ、ぶつかって離れするのを、 夜霧に浮かんだ橙色の灯りが、ぼうっと照らして居る。 Five Leaves Leftアーティスト: Nick Drake出版社/メーカー: Hannibal発売日: 1992/05/08メディア: CDこの商品を含むブログ (14件) を見る

An armchair traveler

|雑記| |本| 欧州では、読書を通じて旅を愉しむ人を 「書斎の旅人」と呼ぶのだとか。 なかなか粋な云い回し、と思う。 となると、さしずめこの私もまた、 「書斎の旅人」の一人なのかしら。 未だに、書斎なるものへの憧れは在れど、 それらしきを構えるには…

くらい夜をとおって

|本| 先日届いた、道造の『盛岡ノート』を読む。 勿体無いので、少しずつ。少しずつ。 茶色いボール紙に、真白いシールが 貼ってあるだけの、簡素なカバーの中から、 するりと引き出す一冊のノオトには、 薄紙がかけてある。頁をそおっとめくる。 そうか。こ…

ポケットの中の一篇の詩

|本| |回想| 盛岡のミニコミ誌『てくり』*1が届く。 第5号には、先頃再刊された立原道造の「盛岡ノート」にまつわる記事が。「京都カフェ案内」の著者、木村衣有子氏が道造の足跡を辿る内容だった。他の号にも、素敵な話や喫茶店、ホームスパンの工房などが…

旅に出たなら手紙でもよこしてくれたまえ

|雑記| 飄々と生きたいものだなぁ。 日曜日が終わる頃に、ふとそんなことを考える。 表向き、普段は何を考えて居るのか、 ちと分からぬ風情で。何やら、ふらりして居る かと思えば、何食わぬ顔して、さっさかと。 面倒事は御免だけれど、それでも被れば やれ…

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