双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

大人になっても

|映画| |縷々| 魔女の宅急便 [VHS]出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホームエンターテイメント発売日: 1997/11/21メディア: VHS購入: 1人 クリック: 52回この商品を含むブログ (38件) を見る*1 どうしてかな。 この映画がテレビでかかって居ると、必ず観て…

落ちる

|縷々| 思いだせないものがある わかっていて、はっきりと 感じられていて、思いだせない。 思いだせないのは、 ことばで言えないためだ。 細部まで覚えている。 感触までよみがえってくる。 ことばで言えなければ、 ないのではない。 それはそこにある。 ち…

小姑根性

|映画| 婚期 [DVD]出版社/メーカー: 角川ヘラルド映画発売日: 2007/04/27メディア: DVD購入: 2人 クリック: 69回この商品を含むブログ (15件) を見る吉村公三郎のコメディ 『婚期』 など観る。 家督を継いだホテル社長・船越英二に嫁いだのが京マチ子。 とこ…

死して屍拾う者無し

|戯言| 水をくれ、と云われて注ぎにゆく。 女:「ねえ、イギリスってどこだっけ?」 男:「え?ヨーロッパとか。」 女:「そっかあ。地中海とかだよね。」 男:「多分そう。」 女:「ドイツとかの近くだっけ?」 男:「うん。」 嗚呼…。この国もいよいよ終い…

夕立

|日々| 開け放った昼の窓から、すうと一つ風が入り込んで、 微かな気配に鼻をくんとやると、みっしりとした 積乱雲が雨を連れて来た。照りつけるお天道様で 熱く焼けた路面から、むうと埃ぽい匂いが立ち昇る。 うん、嫌いじゃないんだ。この匂い…。*1 FMラ…

よりぬきホビエさん・番外篇

|雑記| |回想| よりぬき番外篇。 リクエスト頂いたエントリなんぞ。 ■社長と専務篇■ 社長シリィズならぬ、社長と専務の骨董市シリィズ。(森繁は出て来ません。) (1)(2)(3)(4)(5) ■成分篇■ 一部適当に見繕ってみました。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆

よりぬきホビエさん

|雑記| |回想| 先日のだまかなさんのエントリ(■)からそのままお題を頂戴することと致しまして 『よりぬきホビエさん』 など仕立ててみることにしました。 過去に書いたものを改めて読み直す、と云うことも殆ど在りませんでしたし、自分にとってもおもしろい…

|縷々| 智に働けば角が立つ。 情に棹させば流される。 意地を通せば窮屈だ。 兎角に人の世は住みにくい。 って、草枕だったかな…などとぼんやり。 ふと、何処かへ行きたいなぁ、と想う。 数日ぶりの晴れ間に幾度も幾度も雨を挟んで、 ぼんやりは終わらない。…

Blackhole Sun

|徒然| |回想| 子供の頃、日食を見た。 叔父の工場から、自分の顔の倍もあるでっかい溶接用のマスクを借りて空を見上げると、何やら黒いものの被さったお天道様が、深緑の濁った板越しに、確かに在った。初めて見る日食だった。その日見た日食がどうにも忘れ…

夢の緒

|雑記| |本| 弥次喜多in DEEP (1) (ビームコミックス)作者: しりあがり寿出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2000/06メディア: コミック購入: 1人 クリック: 18回この商品を含むブログ (33件) を見る弥次喜多in DEEP (8) (ビームコミックス)作者: し…

ぼくの伯母さん

|雑記| |小僧先生| 僕の考えではおじさんというのはなんだか嬉しい存在だと思うんですね。その人がいてくれるというだけで、なんとなくホッとするようなね、なんか気が楽になるような存在、それが僕におけるおじさんのイメージなんですね。 (中略) そんな…

我々

|猫随想| 昼間の冷房から開放されて、ふうと人心地つき、 ぬるい風呂に浸かっては、ふうと人心地つく。 年齢云々もあろうけれど、何せ冷房と云うのが苦手で、 一日中冷房の下に居れば、肘だの膝だの節々が堪える。 昨晩は腰の辺りが鈍く痛んで煩わしく、其処…

お江戸ホールデン

|戯言| ええ、おいらは所詮、俗で卑小な人間でさぁ。 ええ、高尚なとこなんざ、これぽっちもねえでやんすよ。 『ジュ・テーム・モア・ノン・プリュ』 なんてのは、何遍観たって さっぱり分からねえ。そいつの何処が悪ぃんだ?そいじゃ何かい。 寺山修司は分…

何処へも出掛けない

|映画| 夜の素顔 [DVD]出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店発売日: 2017/12/22メディア: DVDこの商品を含むブログを見る蒸し暑い部屋で、吉村公三郎 『夜の素顔』 など観る。 京マチ子のボリュームは、この暑さをむうと助長する。 バスタオル一枚で啖呵切…

らしきもの三つ

|雑記| 前回に続いての『小屋』 話となりますが、も一つお付き合い下さい。実はご近所右隣を除く三方に、何やら 小屋(らしきもの) が増殖中なのであります。小屋好きのホビさんにゃ、そりゃあさぞかし好い眺めじゃろ。なんて暢気なことを仰って下さいますな…

紙の上

|徒然| 製図用紙に描かれた一枚の平面図が手元に残って居ます。ずっと昔、未だ借り物の店舗で珈琲を淹れていた頃に、予定もあてもないまま、ただ愉しみのためだけに描いたものですが、作り付けの棚の寸法や家具の配置などのスケッチも、こまごまと描かれてあ…

女優とパンダととんかつと

|映画| なかなか寝付かれず、成瀬巳喜男 『ひき逃げ』 川島雄三 『喜劇 とんかつ一代』 など観る。 美貌の轢き逃げ重役夫人・司葉子に我が子を奪われ、 復讐を決意するしたたかな女・高峰秀子の姿にぎりぎりと なった後で、無性にとんかつが食べたくなり、し…

空っぽ

|日々| 山へ行く。そう決めて、日曜の晩の内に弁当を拵えた。 通勤時間帯の電車と、路線バスを乗り継いで辿り着いた 終点のバス停は、山深い集落。僅かの民家は在れど、 人の姿は見当らない。登山口のすぐ手前まで車で入れる と云うが、そんなものに縁の無い…

勉強

|雑記| |着物| ここのところ何やら、方々より頻繁に着付けを頼まれる。頼まれると云ったって、お免状を取ったのでも、正式な教室へ通ったのでも無いから、まことに恐縮なのだが、こちらも良い勉強となるので、都合のつく限りは快く頼まれることとして居る。…

先生の宵っ張り

|小僧先生| 本日は、小僧先生が拙宅にお泊りになられて居ります。 いつもであれば、夜は八時に就寝とのことですが、 何せお泊り気分なもので、なかなか寝て頂けません。 仕方が無いので、一緒に若大将など観て居りますが、 宵っ張り。お宅にはないしょですよ…

<