双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

|縷々|


智に働けば角が立つ。
情に棹させば流される。
意地を通せば窮屈だ。
兎角に人の世は住みにくい。
って、草枕だったかな…などとぼんやり。
ふと、何処かへ行きたいなぁ、と想う。
数日ぶりの晴れ間に幾度も幾度も雨を挟んで、
ぼんやりは終わらない。切手を買いに郵便局まで
出掛けると、冷房が効き過ぎて居てひどい。
局員らは皆半袖で、どうして平気なものかしら。
雨の上がった山肌から、白い靄が立ち昇って居る。
どうせまた、程無く雨になる。
嗚呼。一日がこんなに、永い。

<