|手仕事|
年明けから編み始め、ちまちま進めて二週間と少々。
久々のセーターはシンプルなアラン模様の、ハンサムな一枚である。
『アラン&ガンジーニット』より「メンズアランセーター」を。テキストの指定糸はブルックリン・ツィード社の”シェルター”(並太〜極太相当)なのだが、仕事にも着る普段着にそんな高級糸は分不相応故(笑)、昨年中に買い求めておいた、アルパカ混のやや細目の並太糸を使用した。杢調のメランジ糸は”葡萄色”と在ったが、実際にはグレーがかった藤色と云ったところで、明る過ぎず地味過ぎず。編み針は指定通りの6号針を使用。このセーター、そもそもが紳士用であるため、針をそのままに、使用する糸だけを細くし、自ずと一回り小さくなるよにした次第。
【左】袖に入った模様。中央に配したチェーンとウィッシュボーンは身頃と共通。
因みにこのセーターで使われるアラン模様は、ねじりゴム編みのダイヤ、チェーン、ウィッシュボーン、かのこ編み、とたったの四種類。緻密だが全体的に抑制が効いて、至極シンプル。何ともハンサムな面構えのセーターである。
【右】編地拡大。表面にうっすらと白が混じって杢調になって居るの、分かるかしら?風合いを生かすためか、糸の撚りがやや甘いので糸割れし易いが、羊毛にアルパカが入って居るので、程好く滑らかでやわらかいのだ。
|本|
テキストはこちら。
- 作者:風工房
- 発売日: 2015/10/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
この度の「メンズアランセーター」 背筋のぴんと張った正統派で、優等生っぽくて、実に風工房氏らしい、すっきりきりりとした佇まいに惹かれて編んだものの、仕上がっていざ着てみたら、何やらしっくり来ない。あれ?もしかして、あんまり似合って居ない(笑)?
違和感の理由はすぐに分かった。セーターの顔である身頃中央に入った、ねじり目のダイヤ模様。実に緻密で実に素敵な模様なのだけれども、私が着ると云うと、妙に平面的でのっぺりと見えてしまって、哀しいかな。微妙に似合わぬのである。(笑)*1。ううむ。どうやら自分にはすっきり、しゅっとしたのよか、もうちいと凹凸のはっきりした模様だとか、やや主張の在る模様をメインに持って来たのが良いらしい..。
*1:薄い色合いのメランジ糸でなくて、テキスト通り深緑のツィード糸だったなら、随分と印象が違ったかも知れないなぁ、と。ま、そうは云ってもね。折角苦労して編んだんだから、ちゃんと着ますヨ!