双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

六月随想

|日々|

暮れて、明けて、日々が過ぎてゆく。
歯車が噛み合わぬよなぎこちなさや、
ぬかるみに足を取られたよなもどかしさ。
ささやかだけれど味わい深い喜びや、
ふと差し伸べられる小さなやさしさ。
そんな、苦さと仕合せが交互にやって来て、
曇って、晴れて、日々が過ぎてゆく。


書くべきことと、書くほどにも無いこと。
実は然程に違わないよな気もするし、或いは、
一日を終えた後、ひとつふうっと呼吸をしたときの、
その感じ方によるのかしら、とも想う。
風呂に浸かって、首のうしろを両手で包んで、
じんわりと圧をかけながら、目を閉じる。
今日も一日終わったっけれど、私は何を見て、
何に触れて、何を考え、想い、感じたのだろ。

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