双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

最後の祖母

|雑記|


母方の祖母が亡くなった。
体調を崩して入院したのが二週間程前。
九十三歳だったし、入院するまでは元気だったので、
俗に云う大往生の部類なのだろうけれど、ふと、
是で祖父母全員が居なくなっちゃったのだなぁ、と
思ったら、何だか妙にもの寂しく、しんみりとなって、
と同時に、葬儀を出す世代が、これからはいよいよ
我々の方へ移ってくるのだなぁ、などとも思う。
箪笥から藤色の一つ紋を出して、広げてつるす。
後は、足袋と帯揚げにアイロンをかけて、
お数珠の房もきれいに整えねば。

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