双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

猫神様十二周年

|猫随想|


十一月二十三日。
毎年爺様の命日は白目月間真っ只中なので、
大概は無情の慌ただしさに忙殺されて一日を終え、
泥のよな疲労の後で、ようやっとしみじみするものなのだが、
今年は実に、エコエコ白目のうんざりな狂騒とは無縁の、
ひょいっと与えられた、まるで奇跡のよな一日と相成り候。

店開けから良い感じのリズムと流れとの中で一日が過ぎ、
良い感じにせっせと忙しく、良い感じに人心地つき、
良い感じの疲れと充足感とを伴いつつ店を終って、
結果的に売り上げも良い感じで、何より何より。

爺様よ。
晩秋とは到底思えぬ季節外れの陽気でしたけれど、
実に良い感じの命日となりましたなぁ。
もう間も無く十二月です。

<