双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

ホリスティックご飯事情:其の二

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【前回からの続き】
『其の一』は→


■プラス、毎日のご飯に加えるハーブなど。

  • 1:ネトルティー

イラクサの名でも知られるネトルは、天然のマルチビタミンと呼ばれる程、豊富な栄養素をバランス良く含む他、抗アレルギー作用によって花粉症の症状を和らげる働きも在り、主にも嬉しいハーブである。ただし是をお茶にして飲むと云うと、青菜を茹でた後の茹で汁を飲んで居るよな、何となく微妙な味…(笑)。ティーバッグの中身をミルで粉砕して使用。

フラックスシード、チアシードアルファルファ大麦若葉、ガーリックなどから成る、自然の恵みたっぷりのハーブパウダー。フードだけではどうしても不足するビタミンやミネラルを自然な形で摂取できる。ガーリック(香りは結構強め)には、優れた抗酸化作用や免疫力を高める作用などの他、体内の寄生虫やノミ・ダニの忌避にも効果が在り、実際、剣菱嬢はお外っ子にも拘わらず、ノミ・ダニの居るのを見たことが無い(お腹の中は分かりませんが…)。

  • 3:プラントエンザイム

生の食材にはふんだんに含まれる酵素も、高温で加熱処理されたドライフードではほぼ失われてしまうため、ドライフードをメインとした食餌を与えて居る場合は、こうしたサプリメントの形で積極的に加えたい。こちらは天然植物由来の各種消化酵素だけでなく、腸内環境を整える善玉菌・プロバイオティクスも一緒に摂取できるため、ちいとばかりお高くとも一石二鳥なのである。

ペパーミント、ダンデライオンフェンネルリコリスブレンドしたお茶で、穏やかな解毒作用の他、ミントやフェンネルには消化器の働きを助ける作用も在るため、食後に飲むとスーっと胃がすっきりして心地良い。元々は主が自分用に買い求めたものだったが、猫たちにも丁度良いじゃないの、と兼用とすることに。ティーバッグの中身をミルで粉砕して使用。
*ティーバッグの隣の白い袋は、忍びちゃん用の漢方薬

「1」と「4」の二種類のハーブティーは何れも、私自身が花粉症対策や解毒目的で飲んで居るものなのだが、オーガニックでハーブそのもの以外に余計なものを一切含まぬため、猫たちとも兼用できる。ティーバッグの中身をミルで粉砕し、各同量ずつミックスしたものを容器に保存して居る。
ティーバッグのハーブティが良いのは、こうした質の良い品であれば人も猫も兼用で使えるため、安上がりに済むこと。そして何より保存が容易であること。大袋のドライハーブだと使い切るのが難しく、開けて取り出す度に酸化の心配がつきものだが、ティーバッグなら一つ一つ個別となって居り、使う分だけ取り出せるので、そうした心配が無い。それに予め或る程度細かくなって居るので、ミルでの粉砕も簡単で済む。又「4」のよな、効能や目的毎に数種類のハーブがブレンドされたものであれば、シングルハーブのお茶を幾つも買わずに済むし、自分でブレンドする手間の無いので助かる。
これらのティーは何れも『iHerb』(◆)にて購入。


■小皿に出してみたヨ、の図。

「1」と「2」は毎食0.5g程度。「3」は至極少量の一つまみ程度。是ら*1をお猪口に一杯程のぬるま湯で溶き、ご飯にかける。ウェットフード混ぜご飯の日は(野菜の有無によっては)省略したり、量を減らすことも在るが、大抵の場合は欠かさずに加えることとして居る。猫の性格にも因るのだろうけれど、拙宅の皆さんはどなたさんも嫌がらない。最後の一滴、一粒まできれいに食べてくれるので、実に有難いものである。

これらのサプリメントには、フードで不足する栄養素を補うことの他にも、消化吸収を助けたり、体の巡りを良くしたり、老廃物や毒素を体外へ排出するなどの役割も在り、何をどうしたいのか?によっても選択は違ってくるかと思う。
ホリスティックケアを実践し始めた当初は、ここへビタミンCやカルシウムを加えて居たことも在るのだけれど、例えば怪我だとかや病後の養生など。何かしらの特別なケアが必要な場合を除けば、日常的には加えなくとも良いかも、と現在の面子に落ち着いた次第。後は猫らの様子や季節に応じて、時折休みを設けたり量を調節するなど、臨機応変にやりくりして居る。


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サプリメントで気を付けたいのは、品質の良し悪しも然ることながら、あくまでも”控えめに”と云うこと。例えば「一日3g」と表示が在っても、初めは規定量よりも少なめに与えてみて、様子を見ながら調節するのが良いかと思う。又、あれこれ矢鱈と多くの種類の品を与え過ぎぬことも。個々の犬猫の健康状態や、目的に合っただけの範囲で良いのじゃなかろか、と私個人は考えて居る。
必ずしも高価な品が最も素晴らしい、と云うものでも無い。価格や美辞麗句の類じゃなしに、その”モノの背景”が見えるか。製品を作る会社の姿勢に共感できるか。私にとっては是も大切なポイントである。そうしたことを踏まえつつ、合成保存料や合成添加物などの余計なものを含まず、自然の素材を原料とした、人工的に合成されたものでは無い品。質の高い安心できる品を選ぶよに心掛けたいものだな、と思う。


【次回、其の三。メンテナンスのお話へ続く】

*1:忍びちゃんは、更にここへ漢方薬が加わる。

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