|雑記| |猫随想|
二月も半ばを過ぎ、時折に春の気配が紛れ込むも、
冬の支度をすっかりと解くには、未だ早い。
猫たちを見よ。ああして一つの寝床へひっついて眠るが、
幾らかの窮屈さでもって暖をとり、温まって居る。
寄れば毛繕いの応酬を経て、やがて蹴飛ばし合いの末の
すったもんだが常なれど、終いには仲が良いのらしい。
主は寝床に重なる猫らを目の端に留め、しみじみ…
と、不意のくしゃみ、ひとつ。
やれやれ、そろそろ来たか。
ふう。湯呑の縁に口をあて、湯気の下に茶をすする。
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二月の猫たち。
何だってこう、かあいらしいかねえ。(馬鹿)