|雑記| |猫随想|
先週も引き続き、こつこつと調査を続けた中で分かったことなど。
- 外の野良ファミリーは、母猫と子猫6匹(オス3、メス3)
- 更に母猫はどうやら現在妊娠中(うわわ…)
- こちらのお宅の飼い猫(外出フリー)は9匹でオスは未去勢 ←ご近所が末っ子から得た情報
- メスは一匹*1らしい(奥さん曰く「もう子供は生まないんで」) ←ここはちょいと怪しい
と云う訳なので、野良ファミリーの件が無ければ「多頭飼育崩壊」には入らぬのかも知れないが、怪しい点も踏まえれば「予備軍」「要注意」と位置付けて良いだろう。
役所に問い合わせ、環境衛生課の担当の方と小一時間ほどお話しした。実は市内でも昨年、多頭飼育崩壊の案件を扱ったとのことで、間に市議会議員などが入り「どうぶつ基金」による大規模な集団手術が行われたのだそうだ。でもって、今後問題が更に大きくなった場合のために情報を提供、何か在ればすぐに連絡を、との話に至る。この手の前例が在ったと云うので少しほっとした。
現在、写真入りの張り紙などして絶賛里親募集中。有難いことに問い合わせが幾つか在り、是非とも良縁に繋げたいところである。当の問題のお宅の奥さんには、ようやっと見付けたTNR手術専門病院(隣県だがここから近い)が行う月に一回の集団手術を教えてあげて、早いうちに申し込んだ方が良いですよ、と助言。里親探しもできる限りお願いし、又、猫風邪っぴきのちびっ子軍団のため、赤ひげ先生の病院で出して貰った抗生薬にちゅーるを付けて渡し、一日二回の投薬をお願いした。兎にも角にも、せめて猫風邪だけでも治して貰わないとねぇ。は~、怒涛の一週間だった。
しかしながら、相変わらずモヤモヤするのは、何と云うのか。あちらとこちらの危機感の温度差よね(苦笑)。まぁ勿論、端から想定して居たことではある。奥さん「何から何まですみません」「はい、分かりました。やってみます」と口では云うものの、どうも意欲が希薄に見えてしまうんだよなぁ。恐らくは、体もメンタルもあまり丈夫ではないらしく、日中は寝て居ることが多いみたいだし、一般常識や社会のルールみたいなものをあまり知らぬまま生きてきてしまったみたいだし…。こちらは完全に”(危機感からの)善意&猫助け”と割り切ってやって居ることだけれど、向こうがどう思って居るかは知れない訳で。そっちで勝手にやってくれるのは良いが、ああだこうだ色々云われるのは、自分がやるのは面倒くさい、と感じて居る可能性は十分に在るだろう。先週は必要に迫られて四回程の訪問をせざるを得なかったけれども、今後は極力、必要なとき以外の訪問は控えるのが無難かと判断した。*2
そんなモヤモヤの中にも、しかしながら、すこぶるの朗報が一つ。実は、叔母が再婚を機に相手方へ引っ越したばかりなのだが、片付けを手伝って居たら思いがけず「猫を飼おうと思うんだけど」と云うので、全く絶好のタイミングでメスの子猫一匹の里親が即決定したのであるよ!やったー!子猫は「こえだちゃん」と名前も決まり、早速に赤ひげ先生のところで健康診断を受けてきた。注文した猫用品が届いて受け入れの整うまでの数日間、店の奥の物置部屋*3でお預かりすることとなり、久々の保護子猫のお世話で些か緊張気味である。否、誰よりも緊張しているのは当のこえだちゃん本人だよね。ケージの中のあったかドームに入ったまま、じっと身を潜めて微動だにせず、声も出さず。でもね、こえだちゃんにはちゃんとしたお家ができて、家族ができて、仕合せな猫生がずうっと約束されたんだよ…。
健気なこえだちゃんに薬を飲ませた後、部屋へ帰って来て、布団の上でくっつく若旦那と忍びちゃんを見る。何だか無性にじんときた。そうなんだ。これが当たり前なんだよ。嗚呼。全ての猫たちは皆、安心して暮らせるお家とあったかな家族を持つ権利が在って。たといお外で暮らして居ても、きちんとやさしくお世話してくれる人が必要で。それは当たり前の筈だのに、そんな当たり前のことが、ちいともままならない世の中なんて。
二月の入り口。はあ、と大きな溜息をつき、いかんいかん、と気持ちを切り替える。