双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

八年

|猫随想|


アーロンの命日、旅立ちから丸っと八年が過ぎ。
いつもなら、ほぼ例外無く秋の狂騒にドドドと飲み込まれる格好で
ちいともしみじみできぬのだけれど、今年は一日中冷たい雨が降って居たので
浮ついた紅葉客もさすがに流れては来ず、図らずも落ち着いた命日となった。


Aちゃんが自宅の庭から持って来てくれた供え花は、山茶花に菊に南天
短く切ったのを、足の付いた硝子の鉢へ、こんもりと活けた。

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